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何のために「学ぶ」のか の商品レビュー

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54件のお客様レビュー

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2024/05/17

"何故"学ぶのかではなく,"何のために"学ぶのかというタイトルではあるが,大方はどちらの意も含まれていたように思われる。 そして有体に言ってしまえば,そのどちらともが人によるので,そのような問いに対して出された返答もバラバラであるし,一見...

"何故"学ぶのかではなく,"何のために"学ぶのかというタイトルではあるが,大方はどちらの意も含まれていたように思われる。 そして有体に言ってしまえば,そのどちらともが人によるので,そのような問いに対して出された返答もバラバラであるし,一見では各々が好き勝手に述べているだけという印象すら受ける。 また,正直に言えば,そんな好き勝手な物言いの中でも,「イマドキの若者たちは〜」という説教部分が点在していることに関しては,そのように陥りやすい世の中を作ってきたのは先代であるあなた方老人であって,あなた方は死んで逃げ延びられるから良いと思っているのかもしれないけれど,これから先の世の中を担って,生き抜いていかねばならない業を抱えている若い世代の人たちが哀れでならないと,怒りと憤りを感じる面も含まれてはいる。 老人たちがまずやるべきは,若者に対して責任を押し付けて偉そうに説教することではなくて,まずは自らの世代が下の世代に対して遺していってしまうだろう,過ちやツケといった負の遺産に対して,素直に詫びることからではないのか?と。 更に言うなれば,ここで解を示している学びの達人たちは,皆がそれぞれ知的なエリートであり,標準的な知的レベルにある子との間でも,だいぶ認識や感性には乖離があると思うので,いわゆる「できない子」に対して,気持ちを寄り添わせることができているかというと,些か疑問に感じる点が多い気はする。 ただ,それでも本質的な意図,"思い"として,学びの意義,理由に対するひとつの真摯な「答え」が提示されていて,その上で読者ひとりひとりがそれをどう感じ,どう活かすのかという投げ掛けを与えてくれているということについては,間違いなく良い本だった。 大事なのは仕入れた知識そのものではなく,知識を仕入れたいと思うだけの熱意・欲求・姿勢を保ち続けること。 どこまでいっても知らないこと・分からないことは残り続けるという現実を前にしても,間違いや失敗を恐れず,怯まずに向き合い続けること。 そのような心構えを主な「答え」として示していたことは,実務的な「正解」としてのHOW TOで応えることはできない,もしHOW TOで応えていたとするならば欺瞞となるような問題に対する,極めて誠実な思いの表れだったのではないかと思う。

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2024/03/15

中学生からの大学講義のシリーズ第1巻。 7人の著名人によるメッセージでそれぞれ私のように中高年を迎えたものにも心に響いた。 若い人には是非読んでほしい。

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2024/02/05

私は昔から視野が狭く、自分の殻に篭りがちだった。だからこそこの本から“学ぶ”とはどういうことなのか、知りたいと思った。そういう問いを持って読み進めると自分の腑に落ちる部分にすんなりと入っていった。人によって感性は異なるが、少しでも学ぶことに疑問を持っている人は読んでみてもいいと思...

私は昔から視野が狭く、自分の殻に篭りがちだった。だからこそこの本から“学ぶ”とはどういうことなのか、知りたいと思った。そういう問いを持って読み進めると自分の腑に落ちる部分にすんなりと入っていった。人によって感性は異なるが、少しでも学ぶことに疑問を持っている人は読んでみてもいいと思う。 また私は高校生のときにこの本を読んだが、私の考えるレベルに合っていたと思う。中学生のときなら挫折していただろう。年齢問わず読んでみて欲しい。

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2024/01/06

茂木健一郎氏の「若い人たちへの読書案内」で示されている本との接し方を、もう若くはないですが実践していきたいと思いました。

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2023/11/03

外山滋比古 文章が古くさい。おじいちゃんの話みたい。ふわふわしていて実態がない。 前田英樹 わかりやすい。おもしろかった。二宮金次郎についての本を読みたくなった。自分の軸となる古典作品にも出会ってみたい。 今福龍太 この本のタイトルと意図が、この人にどうも正しく伝わっていない...

外山滋比古 文章が古くさい。おじいちゃんの話みたい。ふわふわしていて実態がない。 前田英樹 わかりやすい。おもしろかった。二宮金次郎についての本を読みたくなった。自分の軸となる古典作品にも出会ってみたい。 今福龍太 この本のタイトルと意図が、この人にどうも正しく伝わっていないような気がする。延々と自分語り。自分の過去の話ばかりしていてつまらない、興味もない。典型的な、鬱陶しくて嫌われるおじさんって感じ。眠くなるから途中で読むのをやめた。 次の茂木健一郎氏の途中で、この本を読むのをやめた。全体的に説教臭い。中学生に向けた文章だから、ある程度はしょうがないと思うけど、私はこういう雰囲気が子供の頃からものすごく嫌いだったことを思い出した。 何かを訴えるにあたり、わかりやすい例として、過去の偉人や有名人のエピソードを紹介する意図は勿論理解できる。だけど、私の受け取り方の問題だとは思うけど、どうしても、こういう人たちを目指しなさい、と言われているように感じてしまう。皆、赤レンジャーになれるように頑張りなさい、みたいな。そういうつもりで言ってないかもしれないけど、笑 私はひねくれているので、そのように読んでしまう。 赤レンジャーになることが良い、かっこいい、目指すべきだ、という考えには反対で、青でも緑でも黄色でもピンクでも黒でもいいじゃない、と思う。それぞれの良さ、個性がある。それぞれにしかできないことがある。そして何より、さまざまな色があるからこそ、赤は赤でいられる、と思う。皆が赤だったら、世界はうまくいかない。イチローや中澤佑二は勿論すごい。立派だと思う。でも、そこを目指すだけが答えじゃない。イチローになれなくても、赤レンジャーになれなくても、自分の色に誇りを持ったら良いと思う。 そういうことを、学生の頃、教師という立場の人から言って欲しかった。今はどうだかしらないけれど、少なくとも当時の私が通っていた学校は皆、赤レンジャーを目指しなさい、という教育だった。この本からも、というか茂木健一郎氏の文章からはそれをすごく強く感じて、気分が悪くなった。 彼の分だけ読み飛ばしても良かったけど、この本を半分くらい読んでみて、全体的にあまり刺さる内容ではなかったので、読むのをやめた。

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2023/09/03

2023年8月31日読了。タイトル通り「何のために学ぶのか」について、7人の有識者たちが語り・参考文献を挙げる本。もちろん「受験に合格していい学校・会社に入るためだ」なんて言う人がいるはずもなく、全員が勉強によって強烈な体験をし、やむにやまれぬ思いで勉強・「知りたい」気持ちを追求...

2023年8月31日読了。タイトル通り「何のために学ぶのか」について、7人の有識者たちが語り・参考文献を挙げる本。もちろん「受験に合格していい学校・会社に入るためだ」なんて言う人がいるはずもなく、全員が勉強によって強烈な体験をし、やむにやまれぬ思いで勉強・「知りたい」気持ちを追求してきたのだなということがよく分かる。学びたい!という思いは自分の内側から湧き上がるものであり、大人が子どもに勉強させようとするなら「子どもの内側に火をつける」ことができなければ意味ないってことなのかもな…。著者のような専門家にはなれなくとも、世界の驚異に気づかずに、学ばずに日々時間を過ごすのはもったいないことだ。

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2023/07/14

勉強することは前提で、それを実生活で上手く使うことが大事。この本の要点の一つだと思う。知識バカは使えないからね。 外山滋比古さんの考えに強く共感した。多くの人は小中高大で知識つけてくけど、放置したままだと苦しくなる。思い切った決断もしにくくなる。忘却は覚える事と同じくらい大切か...

勉強することは前提で、それを実生活で上手く使うことが大事。この本の要点の一つだと思う。知識バカは使えないからね。 外山滋比古さんの考えに強く共感した。多くの人は小中高大で知識つけてくけど、放置したままだと苦しくなる。思い切った決断もしにくくなる。忘却は覚える事と同じくらい大切かもしれない。 使わない知識は程よく捨てて、今使うものを入れる。 そこから解決方法探して、試していくのが良さげ。

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2023/07/02

良著。それぞれ著者の伝えたいことが濃縮されている。いくつになって読んでも、学びがあるように思う。 中高生に読んで貰いたいけど、ハードル高いかな?

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2023/04/25

7人の方が『学ぶ』ことについて様々な視点から話しています。 もっと早くこの本に出会えていれば…と思える1冊です。 社会に多く存在する正解のない問題に立ち向かう度に読もうと思っています。

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2022/12/18

何十年にもわたって学んできた人たちが学ぶということをどういう風に考えているのか知れる本。 学ぶことがおもしろいから人は学ぶのではないだろうか思った。学ぶことは、自分で何かを試して学ぶこともできるし、他人を見聞きして学ぶこともできるし、過去に遺された本を読んで学ぶこともできる。自...

何十年にもわたって学んできた人たちが学ぶということをどういう風に考えているのか知れる本。 学ぶことがおもしろいから人は学ぶのではないだろうか思った。学ぶことは、自分で何かを試して学ぶこともできるし、他人を見聞きして学ぶこともできるし、過去に遺された本を読んで学ぶこともできる。自分にあった学びを続けていけば、自ずとより広くものごとが見えるようになり、よりよく生きられるようになるのではないかと思う。

Posted byブクログ