公民館職員の仕事 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
社会教育に興味があって縁があり、読んだ。 第1章 岐路に立つ公民館 第2章 公民館はなぜ設置されたか 第3章 公民館運営の基本 第4章 公民館が克服しなければならない課題 第5章 公民館職員の仕事と役割 第6章 地域の未来をひらく公民館職員 図書館と対比させるよう、私は読んだ。 日本国憲法・教育基本法・社会教育法によるということ、専門職採用が激減して民間運営の波が押し寄せていることなども、図書館と同様。 公民館は「学ぶ権利」を、図書館は「知る権利」を、それぞれ保障する。 図書館も最近は「つながる」がキーワードだけれど、この本を読んでいると、公民館の「つながる」のほうが魅力的だと感じる。 公民館の学びは地域的である(のが理想だ)。 図書館の学びは、どうしてもまずは個人的なもの、なんだか反省してしまった。 個人的な学びを個の中で熟成させて、地域や社会広域に還元していく、ということは理想だけれど、そこまでの到達に協力することは図書館には難しいと思う。 公民館図書室がある理由を、今回初めて意識した。 地域の資料収集などは、公民館と図書館と協力できるのではないだろうか。 あとは、地域の中に入り込んでいく姿勢を、羨ましく思いつつ抵抗を感じてしまう私は、余所者なのかも知れない。 公民館では、個人情報の問題などはどうなっているのだろう。 今更ながら、国や自治体に対するような動きをも認める公務員の仕事場がある、というのもなんだか不思議だ。 それが民主主義なのだろうか、とふと考えた。 考えがまとまらないのだけれど、著者と公民館はすてきだということは、確かだ。
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