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世界史の極意 の商品レビュー

3.8

75件のお客様レビュー

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2018/06/30

『資本主義の極意』を読み始めまして対の本書も読み直して おります。 なにぶん小生元より阿呆の塊でして、物忘れも幸せに感じる ようになっております故・・・。

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2017/06/29

民族やナショナリズムの発生過程について、これまでの見方を覆す斬新な視点が提供されていて勉強になった。 民族は自然発生的に生じるものではないが、かと言って人工的に作られるものでもない。そこにはエトニが必要で、エトニの形成には共通語の存在が重要な役割を果たしている。これ以外にも3大宗...

民族やナショナリズムの発生過程について、これまでの見方を覆す斬新な視点が提供されていて勉強になった。 民族は自然発生的に生じるものではないが、かと言って人工的に作られるものでもない。そこにはエトニが必要で、エトニの形成には共通語の存在が重要な役割を果たしている。これ以外にも3大宗教や資本主義の理について多くを学ぶことができた。 しかし本書の主題である、アナロジーによる歴史の把握はよく理解できなかった。歴史はsroryであり、『大きな物語』で捉える重要性は解る。ただ著者の主張は、2008年を境に新帝国主義の時代に入ったと言うものだが、米ソ冷戦時代を含めて大航海時代から常に帝国主義が続いているように思える。著者の定義によれば、帝国主義とは独占資本と国家が結託して経済支配力を地理的に広げていくことだが、こんなことはいつの時代もあったのでは?別に2008年になって急に再開したものじゃないと思う。 よく解らん。

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2017/06/05

世界史の学び方、使い方を独立運動やイスラム国の動きなどの現在の問題を例に示している。ロシアやイギリスの歴史教科書が引用されていて興味がわいた。明石書店から色々な国の歴史教科書が示されているようなので、読んでみたい。

Posted byブクログ

2023/01/16

世界史(と、これからの世界の流れ)をアナロジーで読み解こう!という趣旨の本。この類比は実際どうなんだ?と思わないでもない箇所はあるものの読み物としてはとっても面白い。

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2017/03/05

ファシズム 権力で労働者階級をおさえ、外国に対しては侵略政策をとる独裁制。イタリアのファシスト党から起こる。 立憲主義 Constitutionalism 政府の統治を憲法に基づき行う原理で政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていることに依拠するという考え方 社会主義 soc...

ファシズム 権力で労働者階級をおさえ、外国に対しては侵略政策をとる独裁制。イタリアのファシスト党から起こる。 立憲主義 Constitutionalism 政府の統治を憲法に基づき行う原理で政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていることに依拠するという考え方 社会主義 socialism より平等で公正な社会を目指す思想。ソ連崩壊により衰退。一人一人が一定のノルマを達成することで平等にしようとしたが、いくら頑張っても評価が同じなことからフリーライダーが現れ効率が上がらず、経済が発展しにくかったため。 共産主義 communism 財産の一部、または全部を共同所有することで平等な社会を目指す思想。ソ連崩壊により衰退。国が共同所有し平等に民に分け与えるも、平等では国力が上がらないため、経済が回らなくなった。 自由主義 liberalism 国家や集団や権威などによる統制に対し、個人などが自由に判断し決定することができる自己決定権をもつ思想。他人に迷惑かけない限りご自由に。 民主主義 democracy 国家や集団の支配者が人民である思想。 ナチズム ナチズムの思想。国家主義、偏狭な民族主義、独裁主義。 資本主義 capitalism 生産手段の私的所有および経済的な利潤追求行為を基礎とした経済体系。私的所有、資本蓄積、賃金労働、自発的交換、価格体系、競争市場など ナショナリズム 国家または民族の統一、独立、発展を推し進めることを強調する主義。 重商主義 国家が商工業を育成し、貿易を振興すること 帝国主義 道具主義 原初主義 焦眉 しょうび 眉毛を焦がすくらい火が迫るように、危機が迫ること アナロジー 類推、類比 メタファー 隠喩 異化効果 ドイツ劇作家ブレヒトが提唱した演劇理論。当たり前と思われる事柄を見慣れない未知のものに変える趣向。劇中の出来事に対して顧客が感情同化せず、距離を持って批判的に見られるようにするための方法。 ゲシヒテ 国民意識とは自分たちが同じ民族だというイメージをみんかが共有することで成り立つものというアンダーソンの考えって、最近話題のサピエンス全史で言ってる共通の想像力ってやつかしら?まだサピエンス全史は読んでないのだけど。 111pまで

Posted byブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2015年刊。◆現在の世界情勢を19C後半からWWⅠ頃の世界情勢、すなわち帝国主義時代と類似するものと見て、帝国主義に準え「新・帝国主義の時代」と評する。加えて、旧帝国主義時代の相を中世まで遡行し、宗教面・民族主義(特に中東欧)を分析視座にして、現代の世界情勢を解読する。◆そもそも当方に、中世西欧史や、宗教改革を含む西欧宗教史への一般レベルの基礎的知識と分析視座がない問題がある一方、確かに本書自体に著者の他著との被りが多く、かつ通史的な書ではないため、若干の肩すかし感。◆ただ、一気読み可能な簡明さ。 また、宗教と民族の概略と、世界史・世界情勢でのその重要性を感得できる(というより、著者の歴史系の書に流れる通奏低音かも)。特にバチカン市国の戦略は、他書にはなかなか見られない切り口(世俗的権力の境界線を越えた存在。戦国期石山本願寺の如し)。◆なお、ファシズムの要素の一は国家権力の集中だが、本書はそこには触れない。すなわち、著者の言う、現代グローバル資本主義と超大国の弱体化傾向にある世界への処方箋「品格ある帝国主義」を、帝国主義+ファシズムと見る点は?。むしろリベラリズムに彩られた帝国主義の趣き。

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2017/01/11

世界史、おもしろい。 ここまで世界史を把握して現在の世界情勢を見ると、いろんなことが見えて楽しい。 自分でここまでできるかどうかは別だが、改めて世界史の重要さを認識した。 歴史の多面的理解をするためには、本著だけでなく、その他の見方も述べた本を数冊読んだ方が良いかもしれない。それ...

世界史、おもしろい。 ここまで世界史を把握して現在の世界情勢を見ると、いろんなことが見えて楽しい。 自分でここまでできるかどうかは別だが、改めて世界史の重要さを認識した。 歴史の多面的理解をするためには、本著だけでなく、その他の見方も述べた本を数冊読んだ方が良いかもしれない。それらの紹介もあると助かったが、それは自分の足で探すか、自分で考えることにしよう。 著者が宗教学を修めており、その面からのアプローチが多い。個人的には知識が皆無のため、ちょっと苦手な部分。

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2017/01/03

私にとっての読書とは、情緒面への影響を期待して読むか、知的欲求を満たすために読むか、それらを含む娯楽として読むか、に目的が類別される。後は、それぞれの程度がどうか、という事だ。正月には、思う存分読んでやろうと思うのだが、中々そうもいかない。自分一人、異世界に没頭するのを許さぬ文化...

私にとっての読書とは、情緒面への影響を期待して読むか、知的欲求を満たすために読むか、それらを含む娯楽として読むか、に目的が類別される。後は、それぞれの程度がどうか、という事だ。正月には、思う存分読んでやろうと思うのだが、中々そうもいかない。自分一人、異世界に没頭するのを許さぬ文化なのだ。ゆえに、ライトで斜め読みに適した本ばかり選んでしまう。だからだろう、読書の目的に対する収穫が少なく、一種の飢えを感じていた。正月の所為だけではなく、最近生活が変わった事で、気持ちを切り替えるような啓蒙本に偏った事も一因である。この飢えに対して、佐藤優が効く。手応え、重量感のある久々の読書だ。気持ちが満たされていく。 歴史から学べというような事は、よく言われるが、では、何を学び、どう活用すれば良いのか。本著は、過去に起こった出来事を如何にアナロジカルに現代に当てはめて考えられるか、それにより戦争を抑止したいという明確な立場で綴られる。だからこそ現代の民族問題を、イデオロギーの変遷から宗教史により紐解く。植民地化したはずの沖縄に対して、あまりにも日本人は無知で、自分たちに適用する同調圧力対象の同枠として認識してしまっている。そのような事を佐藤優が強い口調で指摘したのは、これが初めてではないだけに印象的だ。佐藤優の母親は沖縄人である。左翼側にも右翼側の論壇にも現れる彼の内在的論理は、単純に戦争を抑止したいというロジックだけなのだろうか。自らを排した国家権力に今、何を感じているか、改めて気になった。

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2016/12/29

宗教分野以外の説明は新書だからということもあるのだろうか、浅く、ざっくりしていて、ピンと来ないところが多々。 しかし、宗教分野、歴史の授業で扱われた覚えのない東欧の歴史は勉強になったし、世界史の事件が現代にもつながっているということを学べた。また、あとがきの筆者の大学の先生がコメ...

宗教分野以外の説明は新書だからということもあるのだろうか、浅く、ざっくりしていて、ピンと来ないところが多々。 しかし、宗教分野、歴史の授業で扱われた覚えのない東欧の歴史は勉強になったし、世界史の事件が現代にもつながっているということを学べた。また、あとがきの筆者の大学の先生がコメントした歴史の学び方、この一言は、これから歴史を学ぶ人には頭に置いておくと重要な意味を持つのではないかと感じた。 歴史は一つではない、帯に書いてあった通りである。

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2017/01/09

国際的な感覚を身に着けるためには、過去に起きたことのアナロジー(類比)によって、現在の出来事を考えるセンスが必要だと説く。歴史は繰り返すともいうし、また現下の国際情勢も、歴史の積み重ねを経て成り立っているからである。この書籍では資本主義・ナショナリズム・宗教問題にフォーカスを当て...

国際的な感覚を身に着けるためには、過去に起きたことのアナロジー(類比)によって、現在の出来事を考えるセンスが必要だと説く。歴史は繰り返すともいうし、また現下の国際情勢も、歴史の積み重ねを経て成り立っているからである。この書籍では資本主義・ナショナリズム・宗教問題にフォーカスを当て、実相をどうアナロジカルに把握するか、その分析法を展開する。高校時代の世界史もこういう視点で学んでおけば、もっと面白かったかもしれない。

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