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世界史の極意 の商品レビュー

3.8

77件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2016/05/05

過去に起きたことのアナロジー(類比)によって、現在の出来事を考えることが必要だよっていう本。 今世界を把握するために、「資本主義」「ナショナリズム」「宗教」の3つをアナロジカルに。 (とても1回では把握できませんでした…何回も読む本。)

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2016/03/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

「多極化する世界」「民族紛争」「宗教紛争」の3つのテーマから、過去の歴史から現代の類似点を見い出し、現代世界を戦争から回避させるにはどうしたらいいかを考察する本。最近世界史のお勉強から遠ざかっていた私には、新書という短いスペースの中で駆け足で紹介される歴史は、頭をフル回転させても周回遅れにされるほど少々難しい本。しかし、この著者の視点が好きなので、著者が常に述べている「複眼的な視点」で歴史を見る面白さは伝わってくる。同じ歴史も見る角度によって全く違った物語になるのだ。特に、この人の本を読んで沖縄に対する認識を考えさせられたのをよく覚えている。歴史をもっと勉強したい、と知的好奇心をくすぐる本である。

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2016/03/19

目的が、戦争を阻止すること。 誰もが尻込みすることを真剣に考えること。 大きな物語の失われた中で、自ら。 啓蒙時代の終わらない国アメリカというのが素敵

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2016/01/18

帝国主義、ナショナリズム、宗教を題材に過去の歴史から現代の動向を読み取ります。 世界史の知識の確認にもなります。 世界史はあまり得意ではありませんが、これを読むと、世界史を知ることが、現代の紛争などの問題への深い理解を得ることができます。 世界史の、とりあえずの入門書としても良い...

帝国主義、ナショナリズム、宗教を題材に過去の歴史から現代の動向を読み取ります。 世界史の知識の確認にもなります。 世界史はあまり得意ではありませんが、これを読むと、世界史を知ることが、現代の紛争などの問題への深い理解を得ることができます。 世界史の、とりあえずの入門書としても良い本です。

Posted byブクログ

2016/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フォトリーディング。(佐藤優に関するシントピックリーディング最後の4冊目。シントピのつもりが全て高速を交えて熟読する価値があった。) 本書は歴史を類比させながら現代を考える好著。 読み応えがあり、著者の読書量の力に敬服する。星四つ。 下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる: 26:本書は三つのテーマで「戦争の時代」を生き抜く知恵を歴史に探るもの。そのテーマは: 1.資本主義と帝国主義 2.民族とナショナリズム 3.キリスト教とイスラム 47:著者は2008年秋のリーマンショックと米国の弱体化より「新・帝国主義」が始まったとみている。 48:ロシアのグルジア戦争後、国境を変更しないという国際ルールにほころびが生じた。 51:新・帝国主義では植民地の拡大を求めない。また共倒れを誘う全面戦争も避けようとする。相手を脅し、ひるませて要求をのませる。その際、相手が抵抗し、国際社会も批難するなら譲歩の道を探る。 76:戦争の時代であった20世紀はまだ終わっていない。先の二つの対戦はドイツをどう扱うかという問題であった。またEUはそのドイツをいまひとり勝ちさせてしまっている。 107:第一次大戦時の構図は、ロシアを中心とした汎スラブ対ドイツを中心とした汎ゲルマンの対立。 125-126:著者はエトニという概念で民族を説明。エトニとは文化や文明を背景とした共通の祖先を持ち連帯意識のある人間の集団のこと。エトニは常に民族問題の後にできる。エトニがあるからネーションができるのではなく、ネーションがあるからエトニが発見される。そしてこれらは常に文化エリートがいて主導する。(要するに人工的な民族や民族対立もできるということか?) 140:スターリンは中央アジアに一つの大きなイスラム国家を作ることを望まず、人工的に上から複数の民族を作った。カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタンがそれ。 152:民族同士に同質性が多いほど、民族問題が暴発する。 169:シリアのアサド政権はアラウィ派によって構成されている。アラウィ派は土着の信仰とキリスト教の融合で、クリスマスも祝うが輪廻転生も信じる。 199:二つの大戦は無神論による啓蒙の時代を木っ端みじんにした。 1918年以来「不可能の可能性としての神」が語られるようになった。 210:イスラム教には原罪の意識がない。一度信じれば事故の内の悪に対する観念がないので、どんな悪でもしかねないことにもなり得る。

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2016/01/04

アナロジー的思考(似ている事象を結びつけて考える)で世界史を見て、今起きているウクライナ危機、イスラム国問題、沖縄基地問題等を読み解き、これから世界がどこに向かっているかを見立てる。資本主義の暴走xナショナリズム高揚x宗教紛争で「新・帝国主義の時代」が動いている。

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2015/12/28

イスラム国関連のニュースを根本的に理解するには、第一次世界大戦頃の世界史の知識がいるよなあと思い、最近ざっくり調べ中。元々ナショナリズムという概念はなくて、後から出てきたというのは驚き。沖縄はスコットランドと自らを重ねているというののことに、なるほどなあと。イギリスが「ぼんやりし...

イスラム国関連のニュースを根本的に理解するには、第一次世界大戦頃の世界史の知識がいるよなあと思い、最近ざっくり調べ中。元々ナショナリズムという概念はなくて、後から出てきたというのは驚き。沖縄はスコットランドと自らを重ねているというののことに、なるほどなあと。イギリスが「ぼんやりした帝国」としてスコットランドを統治しているように、内地の人間もぼんやりと沖縄を統治してきたのかもなあ。

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2015/12/06

世界史の知識が乏しいため,一読するだけでは理解するのがなかなか難しい本でしたが,「イスラム国」のことなど,少しは知識を得ることができたと思います。 私は歴史が好きですが,ただ漫然と何があったかを学ぶだけでは,意味がないということも痛感しています。 本書は時間の関係から,ほぼ斜...

世界史の知識が乏しいため,一読するだけでは理解するのがなかなか難しい本でしたが,「イスラム国」のことなど,少しは知識を得ることができたと思います。 私は歴史が好きですが,ただ漫然と何があったかを学ぶだけでは,意味がないということも痛感しています。 本書は時間の関係から,ほぼ斜め読みになってしまったのがもったいないぐらい,多くのことを示唆してくれる本でした。 機会があれば再読したいと思います。 それまで,世界史の初歩的な知識も得ながら,もっと勉強する必要性を感じました。。

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2015/11/29

世界史を再学習して、アナロジー・類推をもって現代の進むべき方向を考える。これが大切なのだということは分かったし、共感もした。 しかし現在起こっている事象をどの歴史の事象と類推すればいいのか、分からない。今後世界史や宗教に関する本を他にも読んでいきたい。 また、あとがきの藤代先生...

世界史を再学習して、アナロジー・類推をもって現代の進むべき方向を考える。これが大切なのだということは分かったし、共感もした。 しかし現在起こっている事象をどの歴史の事象と類推すればいいのか、分からない。今後世界史や宗教に関する本を他にも読んでいきたい。 また、あとがきの藤代先生の言葉が良かった。 この世の中のたった一人の人を除外しても歴史は成り立たない。歴史は単純な流れではない。もっと複雑な現象。他人の体験を追体験すること、これをどれだけ繰り返すかで、歴史体験の深さが変わってくる。 歴史は生身の人間の行動の積み重ねであることを再認識した。

Posted byブクログ

2015/11/23

世界史についてはほとんど知識が無いため、非常に勉強になった。世界史を勉強してみたい。 思想の歴史も語られており、人の気持ちに立った歴史認識、という言葉が印象深かった。

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