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洋子さんの本棚 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2015/07/30

私はお二人と同年代なので、「そうそう私もその本読んだわ-」と懐かしがれるかと思って読み出したが、いやいや、そんな安直な内容ではないのだった。さすがにもの書きのプロである方たちは違うなあというのがすぐにわかった。少女時代や中高生のころに読んできた本の厚みが違う。受け取る感受性が違う...

私はお二人と同年代なので、「そうそう私もその本読んだわ-」と懐かしがれるかと思って読み出したが、いやいや、そんな安直な内容ではないのだった。さすがにもの書きのプロである方たちは違うなあというのがすぐにわかった。少女時代や中高生のころに読んできた本の厚みが違う。受け取る感受性が違う。感嘆するばかりであった。 なんてみずみずしく、また深く、本を読む人たちなんだろう。様々な本について語られているが、自分も読んだことのあるものについて思いがけない視点があったり、未読のものはぜひ読んでみようと思ったり、とても興味深いブックガイドになっている。 小川さんの書かれるものはどれもいいなあと思うが、特にお子さんにまつわるエッセイがすごく好きだ。子どもへの視線や態度がたいそう好ましく、共感することが多い。この対談でも随所で、お子さんが幼いときのことや、手元から離れていった後の思いについて語られていて、そこが一番心にしみた。 小川さんは阪神の掛布が好き、というのは知っていたが、平松さんは殿山泰司のファンだそうだ。「あのこぼれるような色気にくらくら(笑)」だって。対する小川さんが「掛布は相当私も言いづらかったですけど、殿山泰司で救われました(笑)」と言ってて、笑った。

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2015/04/29

小川洋子さんの名前に惹かれて読んでみたがやはり良かった。読みたくなった本がたくさんあった。 「海を感じる時」中沢けい 「パリから 娘とわたしの時間」増井和子 「パーマネント野ばら」西原理恵子 「美味放浪記」檀一雄 「暗い旅」倉橋由美子 「珍品堂主人」井伏鱒二 「ラブ・イズ・ザ・ベ...

小川洋子さんの名前に惹かれて読んでみたがやはり良かった。読みたくなった本がたくさんあった。 「海を感じる時」中沢けい 「パリから 娘とわたしの時間」増井和子 「パーマネント野ばら」西原理恵子 「美味放浪記」檀一雄 「暗い旅」倉橋由美子 「珍品堂主人」井伏鱒二 「ラブ・イズ・ザ・ベスト」佐野洋子 「海鳴り」藤沢周平 「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」ポール・オースター 「月日の残像」山田太一 ”認めていく、肯定していく力。それを生きる力と言ってもいい(P160) ”記憶のあめ玉のように何百回とむいて、なめます(P169) ”神様の計らい、現実の理屈を超えた何かを感じ取ること~ 自分が閉じていると、目の前にあっても見逃してしまいがち~ 偶然って、奇跡というほどおおげさじゃない、本当にささやかなこと(P210) (結婚生活の極意は)流して、流して、次に行く(P261)

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2015/04/18

小川洋子さんが好きなので、読んでみた。少女時代の話、母親との関係、子どもの話、その他いろいろ…作家としての生き方だけでなく、いわゆる普通の女の人の人生も垣間見られて、とても興味深く読んだ。

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2015/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作家の小川洋子とエッセイストの平松洋子の対談集。2人共、岡山県出身で下の名前が共に洋子。そして、読書家。共通点の多い2人。そして、読み手の私も岡山県出身。いろいろと感じるものもある。それはさておき、読書家の本紹介で読みたい!と直感的に思う作品もあり、読んで良かった。そして、刺激になった。

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2015/04/04

僕が平松洋子さんを知ったのは、小川洋子さんがホストをされる日曜日のFM番組で「野蛮な読書」が紹介されたのがきっかけ。 二人の洋子さん。年齢も近く、岡山の同郷。主婦と文筆業を両立され、書評のお仕事も多いと共通することが多い。 子供の頃からの愛読書を数冊ずつ披露しながら対談。軽い読...

僕が平松洋子さんを知ったのは、小川洋子さんがホストをされる日曜日のFM番組で「野蛮な読書」が紹介されたのがきっかけ。 二人の洋子さん。年齢も近く、岡山の同郷。主婦と文筆業を両立され、書評のお仕事も多いと共通することが多い。 子供の頃からの愛読書を数冊ずつ披露しながら対談。軽い読み物として選んだけれど、母と娘の確執や性の目覚めと、オジサンさんは遠慮したほうがよかったかなと思う本音の話も語られる。「海を感じるとき」のように母から独立が性愛と関係するのがチョット不思議。それぐらいの勢いが必要ということかな。お二人が一人暮らしを始めたとき下宿に来たお母様は泣かれたと同じようなエピソード。逆に平松さんはお嬢さんが留学した時に泣いたそう。世の母たちの気持ちは強いんだね。結婚のときは巣立ちとは認識しないのかな。 郷土のお祝い料理など子供のころの記憶やお子さんたちのことなど、作家の意外な一面を知る。小説書かないで、どうでもいいブログを読むとか理想の男性が掛布や殿山泰司とか、面白い話も満載。お二人の波長がピッタリ合って、素敵な対談になってます。 読んだ本もあったけれど、あれ、自分は何を読んでたんだ、と冷や汗。 この本、妻か長女に渡しても良いのかな。思案中。 「トムは真夜中の庭で」「インド夜想曲」は読んでみようと思っている。

Posted byブクログ

2015/04/02

こんなにも深い解釈をできないし、そもそも昔読んだ本の中身を詳細に覚えているかすら怪しい。この二人の会話にはとてもじゃないけど入っていけないなぁ。でもこっそり覗き見るのは楽しい。贅沢な気持ちになれました。

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2015/03/26

平松洋子さんの名前で読みました。取り上げられた本のほとんどを自分は読んでいないので、少し苦しかった。

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2015/02/19

同じ名前、同年代、岡山出身、という偶然が重なる本好きの小説家と文筆家の本についての対談集。私よりも少し年下ではあるが、同年代でどのような読書生活を送ってきたのか興味があり読んだ。やはり二人とも読書好きというだけあって、子ども頃から様々なジャンルの本に触れていることに驚かされた。読...

同じ名前、同年代、岡山出身、という偶然が重なる本好きの小説家と文筆家の本についての対談集。私よりも少し年下ではあるが、同年代でどのような読書生活を送ってきたのか興味があり読んだ。やはり二人とも読書好きというだけあって、子ども頃から様々なジャンルの本に触れていることに驚かされた。読んだことのある本もあるが、マイナーな本も多かった。「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」など興味を持てた本を読んでみようと思う。 巻末に本とは直接関係ないテーマで対談が掲載されているが、両人とも人々に注目される 仕事をしているにもかかわらず、子育てをしたり日常で毎日ウォーキングやランニングをしているなど、普通の生活をしていることを知り、親近感も持てた。

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2015/02/07

ふたりの、大好きな「洋子さん」の対話集。 夢のような1冊である♪ 語られている本、全部読みたくなって困りますw モチロン、超~おススメです!!

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