なれずもの の商品レビュー
最後の対談集です。 本書の中でらもさんは 〝ロックとは音楽のジャンルではない、生き方そのものだ〟 とおっしゃっています。 たしかに自分の主張を曲げずに、 好きなことをして生きる姿勢はカッコよかったです。 らもさんの場合は生き急がれたとも、 死に急がれたとも受け取れるような気がしま...
最後の対談集です。 本書の中でらもさんは 〝ロックとは音楽のジャンルではない、生き方そのものだ〟 とおっしゃっています。 たしかに自分の主張を曲げずに、 好きなことをして生きる姿勢はカッコよかったです。 らもさんの場合は生き急がれたとも、 死に急がれたとも受け取れるような気がします。 〝どっちもちゃう〟と言われそうですが。 ひとを泣かせることより 笑わせることの方が ずっと難しいという事実からすると、 らもさんって類稀なデカダンスのひとだったのかも。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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私は人生のある時期、中島らもばかり読んでいた時があって、その時は見知らぬ土地で慣れない奴らと一緒だったという事もあって、この中島らもに逃避していたのだと思う。抜けきらないパンク感、しかし、周りと上手くやるには、抜かなければいけない反抗心。思えば、当時の心境にぴったりだった。自分も...
私は人生のある時期、中島らもばかり読んでいた時があって、その時は見知らぬ土地で慣れない奴らと一緒だったという事もあって、この中島らもに逃避していたのだと思う。抜けきらないパンク感、しかし、周りと上手くやるには、抜かなければいけない反抗心。思えば、当時の心境にぴったりだった。自分もならずものに憧れ、しかし、悪ぶるだけで達せず、ただなれずものだったに違いない。 そんならもさんも、もう居ない。自分ももはや、その時のパンク感をなれずものとして、生きている。
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2015/2/1 Amazonより届く。 2017/11/22〜11/25 らもさんが2004年6月〜7月にかけて行った、夢を叶えられない人のために作ろうとしていた本。本人が事故にあったため、イーストプレスとらも事務所が纏めたもの。芝山俊之竹井正和、宇梶剛士、安部讓二、本上まなみ、松尾貴史各氏との対談。いやいや、らもさんはやっぱりスゴイ人やなぁ。しかし相手の中で、本上さんだけかなり浮いてるな。
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ロックは音楽の種類じゃなくて、精神状態、ってところに激しく共感した。昔から、らもさんの本のエッジの効いた表現が大好きで、端から読んでたけれど、亡くなってからもう10年もたつんだなあ……。
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中島らもの最後の対談集。 真面目(?)な話からバカバカしい話まで、普通に会話が続いているだけと言えばそれまでだが、これがすこぶる面白い。対談相手も個性的で面白い。 元は『夢を叶えられない人のための本を作りたい』というコンセプトで始まった本らしいが、所謂『応援ソング』的な押しつけが...
中島らもの最後の対談集。 真面目(?)な話からバカバカしい話まで、普通に会話が続いているだけと言えばそれまでだが、これがすこぶる面白い。対談相手も個性的で面白い。 元は『夢を叶えられない人のための本を作りたい』というコンセプトで始まった本らしいが、所謂『応援ソング』的な押しつけがましさは一切無く、ゆる〜く笑えるノリなのが如何にも中島らもらしい。 多分こういう人はこの先、出てくることはないだろうなぁ……だってねぇ、『前科一犯ついたから、お粗末ではございますが、ちょっとならず者になった。だからうれしい(笑)』なんて言える人はいないよw ところで、『宗教とか思想とか主義とかいうのは砦やねん。心はその砦の中でヌクヌクしてるわけやないですか』でふと思い出したのが、倉橋由美子が『安保時代の青春』で書いた『思想は所詮、借り物だ』というくだり。この点に関して、2人は殆ど同じことを言っているように思う。
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