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VTJ前夜の中井祐樹 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/05/28

2024.5.27 北大柔道部の後輩、中井祐樹の闘いが凄まじい。総合格闘技のブーム前夜にこんな凄い人物がいたとは知りませんでした。彼の試合をリアルタイムで観たかったと強く思います。七帝柔道記は彼らの代が優勝を勝ち取るまで書き続けられるとのことなので、続編が楽しみです。

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2020/01/28

◇電車の中で読み始めたところ、夢中になってしまい、乗り過ごす危険を感じて、電車の中では読むのをやめました。 以前、読んで気になっていた『七帝柔道記』の、その後を知ることができたのが嬉しいです。 おー、竜澤が主将、筆者が副主将になったのか。 それにしましても、タイトルから何てマ...

◇電車の中で読み始めたところ、夢中になってしまい、乗り過ごす危険を感じて、電車の中では読むのをやめました。 以前、読んで気になっていた『七帝柔道記』の、その後を知ることができたのが嬉しいです。 おー、竜澤が主将、筆者が副主将になったのか。 それにしましても、タイトルから何てマイナーな話題なのか、 とかねがね思っていたのですが、読んでみて納得。 衝撃的な内容で、何度も読み返してしまいました。 やはり順番としては、時系列にそって、『七帝柔道記』を先に読むのがおすすめですかね。 ◇さて、対談が収録されている、和泉唯信て、誰だこれ。何か聞いたことあるけど。 と思ったところ、『七帝柔道記』に登場する、印象的な著者の先輩でした~ この対談を読んで、初めて、下級生視点で書かれていた『七帝柔道記』の 先輩側の心がわかり、狭い視野だった自分を反省させられるのでした。 ◇ちなみに、この和泉唯信氏、なんと浄土真宗の僧侶なのですね。 対談にも、親鸞の言葉が引用されていました。 「・・そうしたら、明けた朝に吐血してそのまま死んでしもうた。 すごく後悔が残った。 親鸞も言うとるが、「明日ありと思ふ心の徒桜」ゆうてね。 明日があると思うと、それが徒になる。 本当に真理だと思う・・・」 本書は冒頭、一周忌のシーンから始まりますし いくつかの死が登場します。 無常観が漂っていることもまた感じました。

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2019/09/28

「VTJ前夜の中井祐樹」増田俊也著 読了。一気読み。七帝柔道記のその後を埋める表題作と巻末対談。熱の余韻が伝わってくる。格闘技が好きなわけでもないのに増田ワールドに引き込まれるのは、この熱のせいかもしれない。 →文庫化「VTJ前夜の中井祐樹 七帝柔道記外伝」

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2018/07/19

増田が4年の時に北大柔道部に入ってきたのが中井祐樹〈なかい・ゆうき〉だった。そして中井が最上級生になった時、北大は12年ぶりに優勝旗を奪還する。中井はその後シューティングへ進み、格闘家として歩む。ヴァーリ・トゥード・ジャパン・オープン1995に参戦し決勝でヒクソンに敗れる。意図的...

増田が4年の時に北大柔道部に入ってきたのが中井祐樹〈なかい・ゆうき〉だった。そして中井が最上級生になった時、北大は12年ぶりに優勝旗を奪還する。中井はその後シューティングへ進み、格闘家として歩む。ヴァーリ・トゥード・ジャパン・オープン1995に参戦し決勝でヒクソンに敗れる。意図的な目潰しをしたのはオランダ人空手家のジェラルド・ゴルドーで、レフェリーの制止を振り切って執拗に行い、中井の眼球の裏側にまで親指を入れた。それ以前にも佐竹雅昭との対戦でサミングをしている。根っからのクズというか、白人なら有色人に対して何をやってもいいと思っているのだろう。 https://sessendo.blogspot.com/2018/07/vtj.html

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2017/08/12

表題作は、中井という人物の思いに迫力はあったが、なぜかそこまで訴えかけてこなかった。他の短編と比べると、という相対的な意味で。それよりは、七帝柔道記で出会った人たちとまた再会できたことや、その中で後輩の中井という人か異端の道を歩んでゆく流れが、よかった。 超二流と呼ばれた男は、わ...

表題作は、中井という人物の思いに迫力はあったが、なぜかそこまで訴えかけてこなかった。他の短編と比べると、という相対的な意味で。それよりは、七帝柔道記で出会った人たちとまた再会できたことや、その中で後輩の中井という人か異端の道を歩んでゆく流れが、よかった。 超二流と呼ばれた男は、わかりやすくて楽しかった。勝負にも成績にも頓着せず、背負い投げだけを黙々と練習し、遂には完璧な背負い投げを身につけた男。 大道塾の話は、自分のお師匠さんもその時代を作ったプレイヤーの1人だったということもあり、感情移入して読んだ。東先生が友達を電話で呼びたがる気持ち、その寂しさのようなものってなんとなくわかる気がする。著者が夢で見たように、逝ってしまった人間とも全員で飲みたかったのではないか。 唯心さんとの対談もすごくよかったが、GHQが日本人の最新を失わせた的なネトウヨライクな認識を示し唯心さんと著者が夢共有するのが残念。他のところはほんとにすごく尊敬するのだが。まあ人間手間そんなもんだよね。

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2021/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 高校で剣道部に所属していたのだが非常にいい加減に参加していて、今にして思うと野球部か柔道部に所属しておけばよかったと後悔している。野球は本当に下手なのだが、あの時期に励んでいれば一生楽しむことができた。柔道部は、剣道部の隣で練習を横目で見ていた。柔道は大きな人が多くて怖かったのだが、今にして思えば勇気を持って入部していたらもっと格闘技に対してリアルに接することができたと思う。そうして増田さんや小林まこと先生の話に触れると学生時代にきついながらも充実していて楽しそうで本当にうらやましいばかりで、ぬるま湯につかりっぱなしの人生が恥ずかしくなる。  命がけで物事に取り組む姿勢に頭がさがるばかりだ。  堀越選手の達人レベルの背負い投げを見てみたい。ジェラルド・ゴルドーは悪者だ。本当にひどい。中井選手の話で1冊かと思ったら短かった。もっと読みたかった。 (2016/11/05) (追記)  『七帝柔道記』を読んでから、読み返してみようとずっと思っていてようやく読み返したら、初回にだらっと流して読んだところがするすると入って来る感覚がある。『七帝柔道記』を踏まえなければ和泉さんとの対談も意味が半分以下だ。読み返す前に手放さなくて本当によかった。

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2016/05/01

http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/02/29/210405

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2016/02/15

内容(「BOOK」データベースより) 格闘技史に残る伝説の大会を軸に、北大柔道部の濃密な人間関係を詩情豊かに謳いあげた『VTJ前夜の中井祐樹』。天才柔道家・古賀稔彦を8年かけて背負い投げで屠った堀越英範の生き様を描いた『超二流と呼ばれた柔道家』。さらに、ヒクソン・グレイシー、東...

内容(「BOOK」データベースより) 格闘技史に残る伝説の大会を軸に、北大柔道部の濃密な人間関係を詩情豊かに謳いあげた『VTJ前夜の中井祐樹』。天才柔道家・古賀稔彦を8年かけて背負い投げで屠った堀越英範の生き様を描いた『超二流と呼ばれた柔道家』。さらに、ヒクソン・グレイシー、東孝、猪熊功、木村政彦ら、生者と死者が交錯する不思議な一夜の幻想譚『死者たちとの夜』。巻末に北大柔道部対談を併録。人間の生きる意味を問い続ける作家、増田俊也の原点となる傑作ノンフィクション集。

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2015/01/14

中井祐樹という人間がいたことを始めて知りました。 青木のセコンドにいる人だということは知っていたけども、この本で初めて知りました。 眼に指を突っ込まれて、戦えるか? どのジャンルでも、黎明期には光と影の存在があって。その光の存在が大きくなっていくと同時に、そのジャンルも大きく...

中井祐樹という人間がいたことを始めて知りました。 青木のセコンドにいる人だということは知っていたけども、この本で初めて知りました。 眼に指を突っ込まれて、戦えるか? どのジャンルでも、黎明期には光と影の存在があって。その光の存在が大きくなっていくと同時に、そのジャンルも大きくなっていくわけで。過去を振りかえったときに、その光に塗りつぶされてしまっているけど、一瞬の強烈な光を放った人間もいるわけです。 中井祐樹は、その一人。 読了後、探しましたと動画。 引き込む戦術のせいもあるだろうけど、サミング以外にもパウンドの嵐。あれで、よく戦っていけたもの。現在のレフェリングでは、ストップでもおかしくはない状況でも、本人は冷静なんでしょうね。 そして、際立つヒクソンの強さ冷静さ。 やはり、グレイシー最強といわざるをえないです。彼を見ると。派手じゃないけど強い。

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2015/01/03

増田俊也著『VTJ前夜の中井祐樹』読了。昨日『七帝柔道記』読み終えたばかりだったので連なる世界が、サーガとして輪郭がビシビシ伝わる。魂はいかに引き継がれるのか? 想いと時間の果てにある生きざまと人が生きた証。まったく格闘技門外漢だけど強烈な熱意と決意で書かれているものはジャンルを...

増田俊也著『VTJ前夜の中井祐樹』読了。昨日『七帝柔道記』読み終えたばかりだったので連なる世界が、サーガとして輪郭がビシビシ伝わる。魂はいかに引き継がれるのか? 想いと時間の果てにある生きざまと人が生きた証。まったく格闘技門外漢だけど強烈な熱意と決意で書かれているものはジャンルを超越するのだとこの三作を通じてわかった。

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