人と企業はどこで間違えるのか? の商品レビュー
40年以上前に書かれた金融専門記者兼作家のビジネスエッセイ集であり、最近になってビル・ゲイツが約20年前にウォーレン・バフェットの薦めで読んで以来、今も最高のビジネス書であると紹介したことで話題となった一冊。 新製品の不振、株価暴落、インサイダー取引、情報漏洩など、50~60年...
40年以上前に書かれた金融専門記者兼作家のビジネスエッセイ集であり、最近になってビル・ゲイツが約20年前にウォーレン・バフェットの薦めで読んで以来、今も最高のビジネス書であると紹介したことで話題となった一冊。 新製品の不振、株価暴落、インサイダー取引、情報漏洩など、50~60年代の米国で実際に発生したビジネス事例について、当事者への綿密な取材をもとに、個人や組織が様々な要因によって失敗したり、失敗せずに踏みとどまる姿を、今日の行き届いたビジネス書のように要点を整理することなく、ひたすら淡々と描く。読み手に考えることを促すという意味では、いわばケーススタディの古典ともいえる。 資本主義とは自由と責任のバランスの上に成り立っており、そのバランスを保つのが法律やルールであったりする。本書のような事例が発端となって法整備や技術革新等が進み、今日では発生し難くなった失敗もある。一方で、失敗に至る基本的なメカニズムが、個人の倫理観や組織文化に依るところが大きいことは、今日でも変わっていない。著名な経営者に限らず、読み継がれる価値のある良書。
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少し古い1900年代の中盤欧米での経済関連のいろいろな 事件、有名な出来事における話。 やはり少し古い気はしますが、書いてあること。 言わんとすることは今でも十分に読み応えのある内容です。 あまり直接的な示唆や教訓が書かれてあるというよりも 淡々とおこったことや登場人物の心情が書...
少し古い1900年代の中盤欧米での経済関連のいろいろな 事件、有名な出来事における話。 やはり少し古い気はしますが、書いてあること。 言わんとすることは今でも十分に読み応えのある内容です。 あまり直接的な示唆や教訓が書かれてあるというよりも 淡々とおこったことや登場人物の心情が書かれてあり それだからこそ面白いと思えます。 面白い。と思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1960年代のアメリカの企業や証券市場での出来事を通じて人々がどのような行動をとったのかやその心理を書いた一冊。 GEやフォードといった有名企業で起こった経営の失敗や価格談合といった事柄について内容と人々の心理が書かれていて、時代背景が全くわからないところもあり、非常に難しい印象を全体的に感じましたが、フォード社や株主総会の話などは興味深く読みました。 日本企業とは全く異なることを全体的に感じると共に当時の時代背景を伺い知れることもできました。 半世紀以上前の物語ですが、リーマンショックなど今の時代とリンクするものも多くあり、人間の本質は変わらないということを本書を読んで感じました。 また、時間が経ってから読むと印象ががらりと変わるとも感じました。
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事例の古さは否めない。想定外の失敗はミスジャッジやヒューマンエラーから発生するが、IT技術が普及した現代にとって本書から学べる教訓は限定的なものかもしれない。 読み物としては各章面白いのだが本質や肝が分かり難い。
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フォードの失敗が一番わかりやすい。お客さんが求めていないもの、デザインが斬新、エドセルという名前等、失敗しそうとわかってて止めれなかったこともダメージが大きくなった要因
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ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに贈り、ゲイツが「最高の教科書」と称賛した書籍。米国の名だたる大企業・老舗企業・経営者が犯した過ちについて、冷静に淡々と描いている。ほとんどのストーリーが1950年代から1960年代のものであり、誰もが教訓として知っているはずであるが、なぜか我...
ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに贈り、ゲイツが「最高の教科書」と称賛した書籍。米国の名だたる大企業・老舗企業・経営者が犯した過ちについて、冷静に淡々と描いている。ほとんどのストーリーが1950年代から1960年代のものであり、誰もが教訓として知っているはずであるが、なぜか我々は同じ過ちを繰り返す。その本質は「不都合な事実に気づかないふりをすること」「自己中心的に物事を判断すること」の2点に集約されると感じた。
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この本は中身としてはビジネスの成功と失敗の本質を開設した本でよくある類のものですが、この本が書かれたのが私の生まれた頃(1959-69)であるのがポイントです。 いくらインターネット等、技術が発展した現在であってもビジネスを運営しているのは今も昔も人間であり、昔のビジネスであっ...
この本は中身としてはビジネスの成功と失敗の本質を開設した本でよくある類のものですが、この本が書かれたのが私の生まれた頃(1959-69)であるのがポイントです。 いくらインターネット等、技術が発展した現在であってもビジネスを運営しているのは今も昔も人間であり、昔のビジネスであっても現在に通用する点があることが、この本を通して理解できました。特に、失敗については昔の教訓が今に生かせることが多いようですね。 歴史において同じ現象は起きないが、バブル崩壊のように似たような現象は何回も起きてしまうのは、人間は忘れやすい生き物で、その事件に当事者として参加していないと、いくら本を読んだりしても、同世代ではない人からの話を聞いても自分に関わることとして捉えられないのかも知れませんね。成功体験は環境が変われば通用しないことも多いですが、失敗体験は今でも活用できると思いますので、この本を読んで自分の社会人生活に活用していきたいと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・フォードの新車名である「エドセル」は、本来は緻密な市場分析とマーケテイング戦略に基づいて世の中に送り出されるはずであったが、実際には勘に頼った時代遅れの手法が忍び込んでいた(p4) ・アメリカ人は創意にあふれ、電灯に飛行機、T型フォード、原子爆弾を発明してきたのに、設計図に描かれた自動車を迅速に商品化する方法はいまだ発見していなかった(p11) ・エドセルを過大評価も過小評価もすることなくバランスをとって進むには全体像については何も語らず、いくつかもの魅力を小出しに明かすのが一番の安全策と結論した(p31) ・内部競争に晒された、リンカーン・マーキュリー部とフォード部で、一部のスタッフがエドセルの失敗を公然と願うようになっていた(p50) ・エドセルもろとも沈んだ人々の多くが無事だった、他の4つの車種、フォード・サンダーバード、ファルコン、コメット、その後のマスタングのおかげで悠々と生き延びた(p63) ・19世紀のアメリカ人の資産のかなりの部分は、インサイダー取引によって蓄積されてきたと言っても過言ではない(p73) ・コールオプションとは、ある銘柄を決められた価格で一定期日内にいつでも購入できる権利、株価が上昇すれば権利を行使して利益を得る、下落すればコールオプションの手数料だけが損失となる(p80) ・ゼロックスの料金体系は、リースの方が魅力的に見えるように設計されていた。長期的にはゼロックスのほうが儲かるから(p123) ・ユーロダラーとは、アメリカ以外の市場において取引される米ドル通貨のこと(p170) 2015年2月28日作成
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1960年代前後のアメリカ経済の転機となるような出来事をまとめたエッセイ集。マーケティングの不祥事、株価大暴落、インサイダー取引等々現在にも繋がるテーマも多く、時代の進化の無さにも驚かされる。加えて、深い取材に基づいた事例をもとに執筆されているため、ドラマ性もありひとつの物語としてとても面白い。 しかしながら、扱うテーマに対する著者の見解や示唆が入っているわけではないのでそれを期待するとがっかりするかも。特にタイトルの邦訳がその誤解を助長していますね。 英題は「Business Adventures」らしいですが、なぜそれが「人と企業はどこで間違えるのか?」といった、あたかもエッセイ集ではないかのような訳になるのか理解に苦しむ。その意味で星をひとつ下げました。 内容自体は良著です。
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Business Adventures 1991年 ウォーレン バフェットがビル ゲイツに推薦
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レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11985441535.html
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