機龍警察 火宅 の商品レビュー
至近未来警察小説シリーズ初の短編集8編。主立った登場人物それぞれの人となりが描かれ、本編に対する理解もますます進みます。鉄板のシリーズです。
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複層的に絡み合った事件を濃厚な密度で読ませるシリーズなので、 短編集では薄味になってしまって、持ち味が出なくなるのではと 危惧する気持ちもあったけど、読んでみれば1編1編に エッセンスが詰まっていて、読み応えは十分だった。 1つ1つの短編で主人公というか、核となる人物が設定され...
複層的に絡み合った事件を濃厚な密度で読ませるシリーズなので、 短編集では薄味になってしまって、持ち味が出なくなるのではと 危惧する気持ちもあったけど、読んでみれば1編1編に エッセンスが詰まっていて、読み応えは十分だった。 1つ1つの短編で主人公というか、核となる人物が設定されていて その人物の行動原理、過去の経緯、生き方が深堀りされている。 長編で断片的に触れられていた内容が深堀りされているので より人物に対する愛着が増す作りになっている。 内容的にも、警察小説の色合いが濃いもの、 突入場面に特化してアクション色が強いものと バラエティに富んでいるので飽きさせない。
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長編シリーズの脇を埋める短編集です。 登場人物の設定が細やかだからこそ書ける短編集です。 特捜部メンバーの人物像が、さまざまな角度から描かれています。 最後には、龍機兵の秘密にかする部分も出てきます。
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1%の虚構に限りなくリアリティを出すために、99%の細部を積み上げる。だから1%の虚構(龍機兵)が真実味を帯びる。そんな感じ。
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短編だけど、一つ一つが重たく濃い。 どっしりしたフルコースを食べた気分。 八篇あるなかでは、宮近理事官の話がいい。現場には現場の、官僚には官僚の仕事がある。家に帰ったらパパ業もある、と。(´ 3`)
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ライザが本編に至るまで、を描いた「済度」であるとか、あわわわわとうとうタイムリミットが…!な「化生」とかもありましたが、やはりなんといっても「勤行」でしょう!宮近ーっ!応援してるぞーっ! あと登場する子どもは大体ひどい目に遭っていると考えて間違いない。つらい。
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#読了。機龍警察シリーズ 短編集。8編。一番面白かったのは「勤行」。この話は現代の警察小説としても楽しめる作品。
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このシリーズで短編集が出るとは思わなかったけど、キャラそれぞれの過去が見えて面白かった。特に宮近編がお気に入り。
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ロボットものと警察ものを融合したシリーズの短編集。長編の脇役を主役にした話が多いが、そういう話としてしまうと単なる警察小説となっているので、融合ものの良さが出し切れていない。その中では少年兵の話がらしくてよい。
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短編集。 長編のような派手さはないが、登場人物たちの人生の一部分を切り取ったようなエピソードで、心に響く話が多くて堪能した。ただ本編を読んでなくてこれ単独だと面白さ半減かも。 仕事と家族の板挟みで苦しむ宮近さんの話「勤行」はちょっと笑えた。特捜部に入る以前のライザの話「済度」も好...
短編集。 長編のような派手さはないが、登場人物たちの人生の一部分を切り取ったようなエピソードで、心に響く話が多くて堪能した。ただ本編を読んでなくてこれ単独だと面白さ半減かも。 仕事と家族の板挟みで苦しむ宮近さんの話「勤行」はちょっと笑えた。特捜部に入る以前のライザの話「済度」も好き。少年兵について描いた「輪廻」は現実と重なってやるせない。
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