機龍警察 火宅 の商品レビュー
機龍警察の短編集 各編は、主要なキャラの知られざる 過去が見えたりする。 宮近理事官のエピソードは、機龍警 察としては、珍しく微笑ましい 最後のエピソードは、ドラグーンの 存在そのもの、将来の危機感が感じ られる。
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田舎町で育った自分にはいくつになっても都会は恐怖の対象であります なにしろ人が多いのが無理 東京で満員電車に乗ったら10回のうち18回は痴漢にされると聞いてます 恐っ、東京恐っ そして満員電車といえばあれも恐かったなー あの自動改札がばーっと並んだ改札口 こちとら自動改札どこ...
田舎町で育った自分にはいくつになっても都会は恐怖の対象であります なにしろ人が多いのが無理 東京で満員電車に乗ったら10回のうち18回は痴漢にされると聞いてます 恐っ、東京恐っ そして満員電車といえばあれも恐かったなー あの自動改札がばーっと並んだ改札口 こちとら自動改札どころか駅員だっていない駅(いわゆる無人駅)の方が多いような沿線で育っとんねん! あんなあほみたいな人の流れに押し出されてほんとに目指してた出口かどうかも不安な状態でスムーズに通れるかいっての! もちろんビーっていうブザーとともにゲートは閉じたまま、原因不明、後ろのサラリーマンの刺すような視線…慌てふためく自分…そして… 『自動改札 跨ぐ』なんちて さて『機龍警察 火宅』です シリーズの登場人物たちの過去や現在を綴りその魅力や謎にせまる短編集です 読めば必ずシリーズに深みが加わり面白さが増すこと間違いなしですがそれぞれの感想を書くのはめんどくせーので(言い方!) 気になったところを一つ 巻末にある収録書一覧です ミステリマガジンだったりSFマガジンだったりw 早川書房さんもどちらか決めかねてるのかもしれませんね 私がビシッと解決しましょう! どっちでもよろしい!(解決してない) いやーさすがに目の付け所が違うね!って誰か言って下さい …ちなみに自動改札跨いだ件は跨いだあとちゃんと駅員さんとこ戻って足りなかった分払ってますからね!(原因不明違うやないかーい!)
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色々な登場人物たちの短編集8話。タイトルにそれぞれ仏教用語などがついている。 火宅 由起谷。警察の暗部。 焼相 キモノ持ちで子どもたちを人質にした立てこもり事件を色々な人物の目線で。 輪廻 少年兵の悲惨な現実を由起谷や夏川の捜査や姿の取り調べから。 済度(さいど)菩薩が迷いの境界...
色々な登場人物たちの短編集8話。タイトルにそれぞれ仏教用語などがついている。 火宅 由起谷。警察の暗部。 焼相 キモノ持ちで子どもたちを人質にした立てこもり事件を色々な人物の目線で。 輪廻 少年兵の悲惨な現実を由起谷や夏川の捜査や姿の取り調べから。 済度(さいど)菩薩が迷いの境界にいる衆生を教え導き、悟りの彼岸へ救い渡すこと。ライザが日本に来る前の出来事。過去の自分を思い出しながら逃げ、ある姉妹と交錯する。 雪娘 スネグーラチカ、ロシアの少女の精霊。ユーリ。日本でのある事件と、ロシアで担当した事件が重なる。 沙弥(しゃみ)悪を止め悟りを求める意の梵語の音訳。由起谷。未亡旅団で語っていた無二の友人福本とのエピソード。 勤行(ごんぎょう)時を定めて仏前で読経、礼拝などを行うこと。おつとめ。宮近が官僚の立場で国会答弁を作成し、娘の発表会に行く約束を果たせる…か、割と人間味ある話だった。面白かった。 化生(けしょう)母体や卵からではなく、因縁や業力によって忽然と発生すること。とある人死事件の捜査の結果から、恐ろしい未来を特捜の皆が予感する。緑が活躍。
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短編集なので事件の規模や各人のエピソードもそれなりの規模に収まっているけれど、本編よりも人間臭さ満載の登場人物もいて満足度が高い。宮近の好感度爆上がりです。「化生」は上手いこと言うなあ。
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機龍警察の世界観の中で、各々の章に仏教用語を冠し、それぞれがすべて味のある見事な短編小説となっている。本当に上手い作家さんだなぁ、と実感した。沖津、ライザをはじめとして、キャラクターがみんな良い。このシリーズ、はまってしまいそうだ。
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機龍警察シリーズの短編集だ。なかなか面白かった。それぞれの短編が。この中で『済度』に死神のテロリストのライザと『X』との出会いが書かれている。そう『X』つまりその後上司となる特捜部長の沖津との出会いが。
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短編集。これまでのストーリーの間を埋めるエピソードのいくつか。沖津以外の特捜部メンバーのキャラクターに触れることができる。さて次作。
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9:「機龍警察」シリーズの短編集。表題作である「火宅」は初出の「結晶銀河」で読んでいたけどいまいちピンと来なくて、でもシリーズを通して読んでから再読すると、「ああ……!」ってなる凄みがあります。そういう意味では、初心者の方よりシリーズのファンの方に全力でお勧めしたい一冊。 甘さと...
9:「機龍警察」シリーズの短編集。表題作である「火宅」は初出の「結晶銀河」で読んでいたけどいまいちピンと来なくて、でもシリーズを通して読んでから再読すると、「ああ……!」ってなる凄みがあります。そういう意味では、初心者の方よりシリーズのファンの方に全力でお勧めしたい一冊。 甘さとかぬるさとか、ゆるさ、そんなのとは一切相容れない「世界の闇」を描くシリーズ、どれも決して後味がいいとは言えないけれど、だからこそ警察機構という枠の中で精一杯を尽くす登場人物たちの熱意や生きざまが輝いているように思えます。 各話タイトルは仏教用語で、それぞれ解説もついているけれどこれがまたドンピシャで唸る。
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短編も良く出来ているな、というのが素直な印象。ライザがリクルートされる「済度」は長編でのキャラクター背景を知る上でも必読か。最後の「化生」は最新長編「狼眼殺手」にもつながるのでこれもまた読んでおきたいところ。宮近の微笑ましい(?!)一面が見られる「勤行」など作者の幅広い力量に感服...
短編も良く出来ているな、というのが素直な印象。ライザがリクルートされる「済度」は長編でのキャラクター背景を知る上でも必読か。最後の「化生」は最新長編「狼眼殺手」にもつながるのでこれもまた読んでおきたいところ。宮近の微笑ましい(?!)一面が見られる「勤行」など作者の幅広い力量に感服。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「機龍警察は鉄板である」もう誰のブログだったか忘れちゃいましたが、確か本屋さんの店主さんのブログ記事の一文だったと思います。これが私がこのシリーズに出会うキッカケになった言葉でした。まぁこれまで全ての作品を読破して来て感じるのは「機龍警察はホント鉄板なのである」ですね。とにかく読ます文章なんですよね。月村先生の紡ぎ出す言葉の一言一言が、読み手を物語の先へ先へとグイグイ引っ張り込むんですよ。各場面場面の臨場感が途轍も無いレベルなんです。映像が浮かぶと言えばいいのかな?まるでその場にいるような気持ちになってくるんですよね〜新作も出ている事ですし、続きが楽しみです。SFでもありますが警察小説としての方がしっくり来ます。 シリーズ全てが「一読の価値ある」珠玉の作品です。 全力でおススメします\(^-^)/
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