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書き出し小説 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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2024/08/13

2作目の「挫折を経て、猫は丸くなった。」があまりにもよかった為、購入。 途中で「蛇足」と称してその書き出しから想像し得る物語が綴られていて、個人的にはこれが無い「挫折を〜」の構成の方が想像の余白があって好みだった。 刊行順に読んだ方がよかったかも。

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2022/04/18

相変わらず面白い企画ではあると思うんですが読む順番を間違えましたかね…。2作目の方から読んでしまったのでそちらの方が読み応えが個人的にはありました。

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2022/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デイリーポータルZで連載されている企画が元。 こういう、自由律俳句的なものが好きなのですよ。 「小説の書き出し」という切り口だけど、 文章の断片からいろいろな妄想が広がる世界は同じもの。 これまでも『カキフライが無いなら来なかった』『偶然短歌』など読んできましたが。 こういう短い文章は、その置かれ方(空間、配置やフォントなど)と、 読む時の自分のコンディションにかなり大きく左右される。 ネタバレになるが、私のお気に入りは 「キンモクセイだけを嗅ぎたいのに、銀杏が肩を組んでくる」 「まだ謎は解けていなかったが、酔った勢いでリビングに全員を集めた」 「自家用ヘリで現れた新入社員は、すべての桜を散らしてしまった」(テーマ・桜) 「倒産寸前で、もう何も売るものがない我が社、今日の株主総会で、 取締役五人をアイドルグループとして売り出すことが決まった」(テーマ・アイドル) 「深夜、ストリートビューで佐々木さんの家へと向かった」(テーマ・中学生)

Posted byブクログ

2021/09/12

何やこれと期待したけど大したことない 書出しだけでいいのに 蛇足だけどと蛇足の解説がついてそれが蛇足

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2021/07/26

最高です。 想像力と言語化する力がピッタリはまった時、こんなに面白いものができるのか…とニヤけます。 いつか書いてみたいと思わせる、書き出し小説。

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2019/10/13

小説の、書き出し部分だけ。 部門に分かれているわけですが、初恋、やら 桜、やら、ミステリーやら。 この部分は、それを見ておかねば 何だかよく分からない書き出しに。 とはいえ、どれもこれも、この後どうした?! と ものすごく気になるものばかり。 かと思えば、日常を切り取ったような...

小説の、書き出し部分だけ。 部門に分かれているわけですが、初恋、やら 桜、やら、ミステリーやら。 この部分は、それを見ておかねば 何だかよく分からない書き出しに。 とはいえ、どれもこれも、この後どうした?! と ものすごく気になるものばかり。 かと思えば、日常を切り取ったようなもの、もあったり。 なかなかに面白かったです。

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2017/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たった一文(もしくは数行)で、読み手の想像力が無限に喚起される。種田山頭火や尾崎放哉などの自由律俳句を読んでいるような、そんな気分にさせられる。説明はまさに蛇足であり、読み手にすべてを委ねた姿勢は潔く、そして、言葉の力、面白さを存分に味わうことが出来る。 私が好きな作品は以下6作品。 ※ネタバレ含みます。 「メールで始まった恋は、最高裁で幕を閉じた。」 「子どもが母親にお菓子をねだっている。おばさんはカートを体のように扱っている。肉に半額のシートが貼られた。レジは空いている。私はスーパーでフラれた。」 「朝顔は咲かなかったし、君は来なかった。」 「父の七回忌に、私にそっくりな女が焼香に来た。」 「友人がそろばん教室に通っていた頃、私はビームを出す練習ばかりしていた。」 「プールに浮かぶ月は彼女のバタ足にゆらゆら揺れた。」

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2019/01/16

2017/6/25読了 後に続く物語を想像する。 一行はすべてが認められる はじめっても終わってもいないから。 個々の頭の中で瞬間物語は展開する。 イメージ力が掻き立てられる一冊。おもしろかった。

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2016/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・教室の壁に行儀よく並べられた半紙の中で必死にもがいている「自由」を見た。(p.29) ・「魂の話をしよう」真面目くさった顔でそう言った後、先生は黒板に塊と書いた。(p.29) ・ああ、この二人は恋に落ちる。だいたい初日にわかってしまう。たぶん一般的に思われている以上に、教壇は見晴らしがいい。(p.37) ・「だったら私はどうすればよかったんです?」この会議が始まってからどれくらいの時間が経っただろうか。未だに十二支を外された納得感のある理由は聞き出せていない。(p.112) ・猫は真珠を受け取り、豚に小判を差し出した。(p.114) ・「酸素を二酸化炭素にする仕事」自分の今の仕事をそう説明すると、大抵の人は僕が化学メーカーに勤めているのだと勘違いする。(p.126) ・空気清浄機が活発に作動し始めた。どこかにあいつがいる。(p.154) ・iは虚数だ。そんな数は実在しない。愛は戯言だ。そんな感情に根拠はない。Iは私だ。それだけは確かに存在している。(p.165) ・あと三秒しかない。時報が鳴り、一気に含んだバームクーヘンが口の中で賞味期限切れになった。(p.182)

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2017/08/11

28.11.23読了 なんだこのアホな作品たち、すごく愛しい…!!笑えるものから、もはや書き出し小説というか詩では、と思えるくらいため息ものな作品まで。 おもしろい。

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