僕だけがいない街(5) の商品レビュー
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あっちゃーぁ…。…やっぱり「お前」かぁ…。 「真犯人」判明。予想通りでした。 とは言え、犯人を当ててドヤ顔するつもりはありません。ミステリーの構造上、消去法で考えたらこの人しかありえない、というメタな思考で予想していただけですから。 ただ、予想を裏切るどんでん返しはなかったなぁと残念に思っているだけで。 しかし、凄まじい印象操作の嵐でした。 怪しい。だけどつい納得してしまう、心を許してしまいそうな言動が繰り返され、「ひょっとしたら犯人じゃない、いい人なのかも…」と思わされます。…なのにやっぱりギリギリ怪しい、という実に絶妙な描写が繰り返されていました。素直に上手いなぁと感心します。 更に上手いのは、他の人物との対比を行う事によって(一面で物事の本質を突いているとは言え)「真犯人」の言葉が(物語的に)正しくない事を暗示している点。この事により、読者は「真犯人」に惑わされる事なく正しいと思う事、悟の行動を信じる事ができるようになっています(多分)。 …と、細かい事はさておき。 とにかく悟が一生懸命足掻く姿が胸にグッときます。 自分だけが知っている真実。危険。それを避けるべく必死になるわけですが、避けようとすればするほど薄らいでいく真実と危険。このジレンマとも言うべき空虚感をケンヤ達「ともだち」や家族が支えてくれるのが素晴らしい。 ジワリと真綿で首を絞められているかのような緊張感(他の誰にも分からない)の中だと言うのに、悟の姿はとても輝いて見えます。 何だかんだで一生懸命な人は充実するものなのですねぇ。 そんな彼らの係わり合いが本当に楽しくてしょうがない。しかも、タイムスリップ(リバイバル)による未来の人との縁まで絡めてくるから、派手な会話でもないのにワクワクして退屈しません。 常に見所ばかりのこの巻。やはり最終ページが最高にクライマックスでした…が。 一番強烈だったのは、 「『男のロマン』だっ!」 ですねw いやもう、悟も言う様に「やっちまった感」満点だったわけですが、同時に「よく言った!」感もひとしおだったわけでw やっぱりこういうのが良いですよねぇ。うん。結局勢いが大事って事でw ホントに楽しいやら気持ちいいやら、でした。 さて。 前述の通り、最終ページがとんでもない事になっているわけですが、この先どうなるのやら…。 当然打開できるものだと思ってはいますが…。 もう一つ、アイリもこのままってわけじゃないと思うんですよねぇ。…このままじゃないといいなぁ。 真犯人が分かっても、まだまだ楽しみです。
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この漫画の特徴でもある、次巻を待ち遠しくさせるような終わらせ方が今巻でもあって、次が楽しみ!内容もかなり計算されて創られている感じがして非常に面白かった。
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面白いし、先がきになるし!!! はっとするようなセリフもありつつ、サスペンス、ミステリ、ループ物の面白さもある。北海道要素の懐かしさもある(笑)次巻はよ。
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怖いなぁー やっぱり、やつなのか。 もう、いちいち怪しいからなぁ。 でも、今あぶないのは僕だよね。 続きはいつだ?
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加代が救われた後も2006年に戻ることができない悟。 それを理解してくれるケンヤの存在が大きい。悟はケンヤに連続誘拐殺人犯が潜んでいるのではないかという臆測を話す。 悟たちは次の犠牲者となるはずだった隣の小学校の中西彩にも近づいて友情の輪を広げる。それが誘拐殺人を防ぐ道だと信じて。 そして悟は自分でも気付かないうちに事件の核心に近づいていたのだった。 ラストシーンが衝撃的。
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そろそろ終盤なのかな。 続きがいろいろと気になる展開。 事件の解決とリバイバルと。 この展開であの人が犯人なら 早々に予想の範囲内であったんだけど なかなかこれといったつかみどころがなかったわけで。 ここへ来てあの人が?というのは面白味はないのかも。 なので、これから悟がどうなっていくのか それによってどう変わっていくのか で、面白味が出てくると思う。楽しみである
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この笑顔の気持ち悪さ、見たことあるぞ……と一巻のお母さんなみに感じていましたが、アレですね、吉良吉影ですわ。 他人をある程度ちゃんといなせるコミュニケーション能力を持ちながら、そのくせ他人を血のつまった布袋くらいにしか扱っていない。 そういった目線の気持ち悪さを感じます。 作者さ...
この笑顔の気持ち悪さ、見たことあるぞ……と一巻のお母さんなみに感じていましたが、アレですね、吉良吉影ですわ。 他人をある程度ちゃんといなせるコミュニケーション能力を持ちながら、そのくせ他人を血のつまった布袋くらいにしか扱っていない。 そういった目線の気持ち悪さを感じます。 作者さんがジョジョ四部アシスタントということで、吉良吉影は一巡してここに辿り着いているのかとすら思います。 いい笑顔です。
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カバーとカバー下の対比がつらい。1988年と2006年とで周到さに差があるけど結局こいつしかいねえだろって感じだった真犯人が誰かなんかよりも、カバーとカバー下との対比が辛え。ちーちゃんはちょっと足りないのラスト思い出すわ。つれえ。
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超ドキドキしながら毎巻楽しみにしてます! 加代の事件は解決したけれども、まだ事件は終わっていない。解決に向けて悟は動くけれど… 最後はまさかあの人が…?!ずっと怪しかったけどもしや…!な展開で今後がさらに期待!
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