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晴れた日は謎を追って の商品レビュー

3.5

34件のお客様レビュー

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2024/12/04

連作で、それぞれ作者が違う。 こういうのは、それぞれがお題に沿って書くのだと思っていたら、他の話の人物が別の話に登場したりするのが面白かった。 単行本のタイトルは『蝦蟇倉市事件』と漢字だったが、文庫本ではひらがなに改題された。 漢字の方が不思議町っぽい雰囲気がでてたかも。 最初...

連作で、それぞれ作者が違う。 こういうのは、それぞれがお題に沿って書くのだと思っていたら、他の話の人物が別の話に登場したりするのが面白かった。 単行本のタイトルは『蝦蟇倉市事件』と漢字だったが、文庫本ではひらがなに改題された。 漢字の方が不思議町っぽい雰囲気がでてたかも。 最初、読めなかったのだけれど。

Posted byブクログ

2024/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

がまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。 5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。 1.弓投げの崖を見てはいけない 5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。 犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。 しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。 結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっくり、よく読めば誰が跳ねられたのか分かるそうです。時間がある時にまた読み返してみます。 2.浜田青年ホントスカ 一番短いお話でしたが、実は一番心に残りました。 この短さの中で読者を驚かせる展開が書けるのは流石だと思いました。 最後はやはり、殺さずに一緒にいる選択を選んだのでしょうか…? 3.不可能犯罪係自身の事件 王道の推理モノのような雰囲気を醸し出していながら、予想外のトリックが使われたので驚きました。実際に2部屋を使って行うとするとかなり大変そうな気が…。 4.大黒天 あくまでこの5作品の中では、日常に近いというか、一番平和なお話だったと思います。 非日常の世界を3連続で読んできたので、あまり共感が得られないかもしれませんが、何故だかすごくほっとしました。 5.Gカップ・フェイント スポーツにはほとんど興味がないのですが、この事件の推理をするのは面白かったです。結末は意外と単純でしたが、『不可能犯罪係自身の事件』よりもトリックに納得がいったというか、腑に落ちました。

Posted byブクログ

2023/03/26

ブログに感想を書きました。主に冒頭の「弓投げ」について(ネタバレあります)。 https://hermitdays.blogspot.com/2023/02/case-file-in-Gamakura-city.html

Posted byブクログ

2023/01/13

楽しく読了☆ どの作品もおもしろく、微妙に絡み合っていて、これどうやって書いたのかなとそこも気になりました。 架空の街「蝦蟇倉市」を舞台にした短編集。そこでは不可能犯罪ばかりが起こる。 初読み作家さんが多い中、「弓投げの崖を見てはいけない」が好きです。最後の被害者はダレ⁈とモヤ...

楽しく読了☆ どの作品もおもしろく、微妙に絡み合っていて、これどうやって書いたのかなとそこも気になりました。 架空の街「蝦蟇倉市」を舞台にした短編集。そこでは不可能犯罪ばかりが起こる。 初読み作家さんが多い中、「弓投げの崖を見てはいけない」が好きです。最後の被害者はダレ⁈とモヤるとこも含めて☆「不可能犯罪係自身の事件」は他作家さんのオマージュだと思うんですが名前を思い出せず。「Gカップフェイント」は格闘技ミステリという異色作。でも格闘技全くわからず、謎解きもちょっと強引な感じ。 総合して良かったです☆

Posted byブクログ

2021/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

がまくら市で起きる様々な事件を、それぞれの作家が書いた短編集。1つめを読んで、ラストで誰が?と思って、これは後の話で明かされるのかしらと読み続けたけど、最後までわからず。後書きのヒントをもとに答えはわかったけど、余計にモヤる結果になってしまった。面白かったのは大黒様の話かなあ。でも、その後お婆ちゃん元気になったのかしら。目当ての伊坂幸太郎作品は既読本に収録されてるやつだった。

Posted byブクログ

2019/12/23

伊坂幸太郎の名前で手に取った。がまくら市という仮想の街で起きる不可思議事件の短編5作を5人の作家が持ち寄っている。。無理やり連携はさせてはいるが、あまり有効ではない。 不可能犯罪ということで、トリックをひねくり回しただけの読むのが苦痛の作品もあった。

Posted byブクログ

2019/03/11

いつ買ったか忘れるほど前から積んでいました。浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収録されていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。 複数の作家による連作というわけでもないから、この短編集に臨...

いつ買ったか忘れるほど前から積んでいました。浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収録されていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。 複数の作家による連作というわけでもないから、この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。 異なる作家陣による2作目もあるとはつゆ知らず。次も是非というほどにはこの1作目全部が全部は面白くなかったのですけれど、一応2作目も行っとくかな程度には。

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2019/02/06

冬晴れが続いたある日、ふと読みたくなって、ぎゅうぎゅうの本棚から引っ張りだした。 いつだったか、伊坂さん目当てで購入したんだった。 ・弓投げの崖を見てはいけない / 道尾秀介 久々の道尾さんの作品だったけれど、やっぱりさすが…!物語の構成が秀逸、ラストはわたしの頭では処理しきれ...

冬晴れが続いたある日、ふと読みたくなって、ぎゅうぎゅうの本棚から引っ張りだした。 いつだったか、伊坂さん目当てで購入したんだった。 ・弓投げの崖を見てはいけない / 道尾秀介 久々の道尾さんの作品だったけれど、やっぱりさすが…!物語の構成が秀逸、ラストはわたしの頭では処理しきれなかったので、グー〇ル先生の力をかりました。文句なしの★★★★★ ・浜田青年ホントスカ / 伊坂幸太郎 この本を買ってからだいぶ時間が経ってしまったから、別作品ですでに読了していた作品。でもたぶん、そこには道尾さんの作品の描写部分は載っていなかったと思う。伊坂さんの作品ではよく、登場人物がリンクしているけれど、こうして、ほかの作家さんの作品ともリンクしていると、なんというか、彼の人柄も伝わってきてほっこりする。これまた★★★★★ ・不可能犯罪係自身の事件 / 大山誠一郎 ちょっと無理やりすぎない??動機もなんとなく腑に落ちない…お金持ち特有の性格であるとか、博士の出で立ちや話し方がステレオタイプで、個人的には★☆☆☆☆ ・大黒天 / 福田栄一 初めての作家さん!短編の中にぎゅぎゅっと中身が詰まっていた印象で、サクサクと進む展開はとても面白かったです◎こういうふうに、面白い作品に出会えた時、アンソロジーの素晴らしさを感じます。★★★★☆ ・Gカップ・フェイント / 伯方雪日 登場人物の誰一人好きになることができず、格闘技にも疎い、台座のイメージがうまくできない、等々。 こんなやりとりする親子っているのかな?登場人物の言葉遣いや文体も合わず、★☆☆☆☆ 皆さん仰っている通り、ダントツで伊坂さん、そして、道尾さんでした。 続編も読もうかなと思ってチェックしてたけど、それはまた別の機会に…

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2018/06/26

不可能犯罪の名所、架空の都市、蝦蟇倉(がまくら)市を舞台にした、5人の作家の連作ミステリ。それぞれが少しずつ重なりあっており、人間関係も楽しめる。それぞれの作家の作風はそれなりに違うはずだが、違和感なくマッチしている。全部で11人の連作らしく、地図に記載があるが、出てきていない場...

不可能犯罪の名所、架空の都市、蝦蟇倉(がまくら)市を舞台にした、5人の作家の連作ミステリ。それぞれが少しずつ重なりあっており、人間関係も楽しめる。それぞれの作家の作風はそれなりに違うはずだが、違和感なくマッチしている。全部で11人の連作らしく、地図に記載があるが、出てきていない場所も多い。、しかし、架空の地図はどうしてこんなにわくわくさせてくれるのか。 個人的ヒットは、伊坂幸太郎作品に出てきたホテル「バスコ・ダ・蝦蟇」なのだが、残念ながら地図には乗っていない。

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2017/12/23

アンソロジー作品「晴れた日は謎を追って がまくら市事件」読了。5名の小説家によるミステリー。不可能犯罪ばかりが起こる街を舞台に作品が作られる。作家により作品の雰囲気が異なり、本格推理物、探偵仕立て、格闘ミステリーなど様々。個人的に本格的な推理は疲れるので、また読みたい時に読むとし...

アンソロジー作品「晴れた日は謎を追って がまくら市事件」読了。5名の小説家によるミステリー。不可能犯罪ばかりが起こる街を舞台に作品が作られる。作家により作品の雰囲気が異なり、本格推理物、探偵仕立て、格闘ミステリーなど様々。個人的に本格的な推理は疲れるので、また読みたい時に読むとして、福田栄一さん、伯方雪日さんが読みやすくて興味を持ちました。是非、一冊まるまる作品を読んでみたい。ついついシリーズ物などで、作家さんが偏りがちなので、たまにはこういうアンソロジーを読んで新しい作家さんを見つけよう♪

Posted byブクログ