切り裂きジャックの告白 の商品レビュー
臓器移植を受けた患者が切り裂きジャックを名乗る何者かに次々と殺害される。 事件は猟奇性を感じさせるものの、真相は意外なところにありました。 警察ものとして、刑事の私的な葛藤と捜査のプロセス描写は一定のレベル以上であり、しっかり読める作品だと思います。
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話の展開やテーマ性など、「カエル男」に非常によく似ている。 主人公コンビに好感が持てるのですんなり読める。 しかし、マスコミのゴミっぷりや一般市民の闇っぷりはちょっと度を過ぎてるようにも思える。
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あまりに凄惨な死体! この現代に甦った切り裂きジャックは誰か⁈ 息詰まる警察との攻防の果てにみる 近代医療の確執と臓器移植に関する闇とは⁈ …なかなかグイグイ読ませる面白さはある。 医者と坊主の舌戦も実際にあったら引き込まれるであろうが… やはり全体の仕上がりが普通で単純なサス...
あまりに凄惨な死体! この現代に甦った切り裂きジャックは誰か⁈ 息詰まる警察との攻防の果てにみる 近代医療の確執と臓器移植に関する闇とは⁈ …なかなかグイグイ読ませる面白さはある。 医者と坊主の舌戦も実際にあったら引き込まれるであろうが… やはり全体の仕上がりが普通で単純なサスペンスになっているのが残念だ。 個人的には無理矢理にでも叙述トリックをねじ込んでほしかった。
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面白い。 一気読みだった。 『~カエル男』ともリンクしているし、『静おばあちゃんの~』ともリンクしてるし、読んでて楽しい。 話の内容は凄惨だけど。
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この作家さんの話はもう、大どんでん返しが通例になった感があるので、最初に捕まった犯人が違うことを頭に入れてどうしても読んでしまう。 移植医療と絡めての話だけど、動機がイマイチ納得しかねるかなー(@_@) でも、面白いのは確か。
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いやもう、さすがの筆力(^ ^ 最初から最後まで通して高い緊張感と言い、 切り裂きジャックと臓器移植問題を絡めるという かなり「ウルトラC」なテーマと言い、 さらに登場人物一人ひとりが抱える 「リアルな問題」と言い、まったく隙が無い(^ ^ それでいてリーダビリティは高く、 ...
いやもう、さすがの筆力(^ ^ 最初から最後まで通して高い緊張感と言い、 切り裂きジャックと臓器移植問題を絡めるという かなり「ウルトラC」なテーマと言い、 さらに登場人物一人ひとりが抱える 「リアルな問題」と言い、まったく隙が無い(^ ^ それでいてリーダビリティは高く、 さらにちょっとほっくりさせるオマケもあり(^ ^ 世間があっと驚く意外な犯人像と、 さらに追い打ちをかけるどんでん返しの妙(^ ^ 例によってミステリなので詳しくは書けないが、 読んで損はさせないとだけ担保しておきましょう(^o^
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前からずっと読んでみたくて、たまたま書店に行ったら置いてあったので…… 描写はちょっとえぐさも感じたけど、もともとそういうのは平気だし、題名が題名だったのでそれなりに覚悟して読みました。 題名からはとっても思いつかないような、重いテーマでしたが、最期の犯人が判明するところくらいに...
前からずっと読んでみたくて、たまたま書店に行ったら置いてあったので…… 描写はちょっとえぐさも感じたけど、もともとそういうのは平気だし、題名が題名だったのでそれなりに覚悟して読みました。 題名からはとっても思いつかないような、重いテーマでしたが、最期の犯人が判明するところくらいになると、人の気持ちとは表面では分からなくて、人の内面の複雑さを感じました。 人との交わりもテーマになっているようで、近しい人との関係とかも考えさせられました。 そして、 一番最後のシーン。 すごく意味のあるシーンだったと思います。 言葉で表すのは難しいけど、とっても心に残る場面でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「太平洋戦争の際、南方の最前線では生きるために戦友の死体を食するという出来事があった。生きるためには致し方ないことだが、その行為は畜生の如きものです。自分が生き長らえるために他人の臓器を欲することと人肉を喰らってまで生きることにどれだけの違いがあるのか」 作中の人物の台詞です。こういう考え方する人、少なからずいるのでしょうね。でも、それを言えるのは、食べた人か食べずに死んだ人だけだと思うけどな。ミステリーとしての評価はわからないが、臓器移植については考えさせられた。 2010年に改正臓器移植法が施行されてから、同病の友人知人6名が移植を受けた。進行を止めることも対処療法もないから優先順位は比較的高い。因みに手術費用は私の病気の場合、全て保険診療の対象。移植を受けることができるのは金持ちだけとは限らない。 とはいえ、海外の事情は知らない。昨年亡くなったワイルドな側を歩いた方の肝臓移植は、かなりのお金が動いたのではないか…。
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久しぶりに中山七里の本。 相変わらずの予想不可能な話の展開に思わず一気に読んでしまった。ストーリーだけじゃなく、脳死とか臓器移植の話とか今まさに色々と議論を呼んでいる内容がテーマなので知識も深くなるという一石二鳥な作品。ただ、事件の模様が残忍すぎて、のめり込むと怖くなります。 さ...
久しぶりに中山七里の本。 相変わらずの予想不可能な話の展開に思わず一気に読んでしまった。ストーリーだけじゃなく、脳死とか臓器移植の話とか今まさに色々と議論を呼んでいる内容がテーマなので知識も深くなるという一石二鳥な作品。ただ、事件の模様が残忍すぎて、のめり込むと怖くなります。 さよならドビュッシーシリーズが終わってしまったと思ったらこれはまた新しいシリーズらしい。次のを読むのが楽しみ。
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凄惨な描写が痛々しく、ちょっと早足になったところもあり。 正直、動機には???でストンと納得できなかったけど、どんでん返しにはビックリでした。 臓器移植についても考えさせられた。自分や近い人たちがもしそれぞれの立場になったら、、、と。とても難しい。。感情が先走ってしまいそう。
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