KANO 1931 海の向こうの甲子園 の商品レビュー
台湾で大ヒットした映画のコミカライズ。 舞台は戦前、題材は甲子園、主人公は台湾代表。 弱小と蔑まれていた台湾のとある学校が、 一人のコーチをきっかけに台湾の代表となり、甲子園に出場するまで。 史実をベースとして、八田與一さんも織り込みながら、 台湾に“野球”という文化が定着す...
台湾で大ヒットした映画のコミカライズ。 舞台は戦前、題材は甲子園、主人公は台湾代表。 弱小と蔑まれていた台湾のとある学校が、 一人のコーチをきっかけに台湾の代表となり、甲子園に出場するまで。 史実をベースとして、八田與一さんも織り込みながら、 台湾に“野球”という文化が定着するきっかけとしても。 なお、軸となる学校“嘉農(嘉義農林学校)”は、 漢人(台湾人)、蕃人(高砂族)、日本人(内地人)という、 3つの民族が混在していたとの点が、興味深く。 そして、その中で日本人による差別の風景も描かれています。 ですが、そんな風潮に乗ることなく、ただ、その能力と、 強い想いだけでチームを組み立てたのもまた、日本人でした。 “球(たま)は霊(たま)なり” 決して“あきらめない”、その気持ちを叩き込んだのは、 近藤兵太郎という、一人の日本人。 1920年に、世界で初めて人種差別撤廃を訴えたのは日本ですが、 それが決してあまねくオーサライズされていたわけではないと。 同時期にカナダで差別を受けていた日本人の野球チーム、 それを題材にした『バンクーバ朝日』と併せるのも面白く。 ちなみにこちらの映画も日本で公開されるようで、 永瀬さんや坂井さんが出演されているようです。
Posted by
1931年日本統治時代の台湾から甲子園に出場、決勝まで勝ち進んだ野球部があった。台湾映画最大級の製作費をかけた超大作『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』感動のノベライズ!
Posted by
- 1