トヨタの危機 の商品レビュー
他社が電気自動車に舵を切っているなか、トヨタだけが燃料電池車にこだわり続けている。インフラも整わないし、水素を作るのに二酸化炭素を放出するので、まだまだ技術として時期尚早。燃料電池車の前に電気自動車を開発する必要があるのでは?という論が展開されている。
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2015年の16冊目です。 Toyotaが、燃料電池車へ突き進んでいることへの警鐘です。明らかにハイブリッド車でこれからのZEB規制や欧州CO2規制には太刀打ちできません。トヨタには電気自動車がありません。急速なインフラ整備を進めて、水素社会を引き寄せようとする戦略に見える。 本当に、それでいいのか? トヨタは、EVを開発しないのか?多くの関係者はそう思っている。 欧州メーカーは、着実にプロセスを経て開発を進めている。 国内中規模メーカーに至ってはそのレベルにさえ達してない。EVを持たない日本の中堅メーカーだっていくつもある。 2017年のカリフォルニアのZEV規制をどうやってクリアーするのか?ハードルは高そうだが、戦略は練られているはず。ホントにこれは危険な賭けなのか? 凝視するべきことだと思う。
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燃料電池車がガラパゴスになる可能性が高いことがわかります。やはり水素ステーションを世界中に普及するのはハードルが高い。
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業績好調なトヨタの戦略に対して、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員をただ一人第一回から務める著者が疑問を呈した一冊。 先頃トヨタは燃料電池車としては世界初の市販車であるMIRAIを販売した。 これからのエコカーとして燃料電池車を中核にしようとするトヨタの戦略が、"危機...
業績好調なトヨタの戦略に対して、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員をただ一人第一回から務める著者が疑問を呈した一冊。 先頃トヨタは燃料電池車としては世界初の市販車であるMIRAIを販売した。 これからのエコカーとして燃料電池車を中核にしようとするトヨタの戦略が、"危機"だとするのが著者の主張。 燃料電池車は水素と水の反応を利用した発電によりモーターを駆動するものだが、水素を製造する過程で多くの二酸化炭素を発生するという。 さらに水素を貯蔵・供給するための水素ステーションの建造にも莫大な費用が発生する。 インフラが整っていない状況で、燃料電池車の普及は時間がかかり、リスクも高い。 ヨーロッパでは、ガソリンエンジンの燃費を向上させるとともに、既存インフラを利用できるEV・ PHEVを主軸に据えようとする動きがある。 トヨタでもその用意がないわけではないが、欧州メーカーと比べると遅れをとっている。 燃料電池車は、エネルギー網を含めた社会インフラの一つであり、そのインフラ整備をいかに進められるかに成否がかかっている。 果たしてトヨタの戦略は吉とでるか凶とでるか、その答えは20〜30年後というところか。
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ハイブリッドカー、そして燃料電池車で進むトヨタ、一方電気自動車を推進する巨大競合。果てしてどちらに未来が?
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