旅はときどき奇妙な匂いがする の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リゾートにいるとかえって焦燥感やら罪悪感に苛まれるかもしれない、と思った。日常から抜け出したいと思う今日この頃だけど、旅行に求めてるものはそんな一瞬の安らぎじゃないのかもしれない。台湾しか行ったことないけど、やっぱり海外行ってみたいなあ。
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旅先でのことではなく、旅そのものについて、旅の感触にまつわる話。相変わらずのふざけた文章のなかに、ハッとさせられる言葉がまぎれている。
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紀行本ではなく旅そのものについて思考している本ですが、これは相当行き詰まっているのでは…と心配になりました。宮田さんの口から「心揺さぶる期待感と解放感はもう感じられない」などと聞くと切なくなってしまいます。とはいえ本著の刊行は2014年、その後も面白そうな紀行本を出されているので...
紀行本ではなく旅そのものについて思考している本ですが、これは相当行き詰まっているのでは…と心配になりました。宮田さんの口から「心揺さぶる期待感と解放感はもう感じられない」などと聞くと切なくなってしまいます。とはいえ本著の刊行は2014年、その後も面白そうな紀行本を出されているので、これはあくまで試みのひとつだったのかなと思います。それならいいのですが…。 熊本、杖立温泉の背戸屋のことを知れたのは収穫でした。垂涎の路地裏天国…これはいつか行きたい…。
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熊本の事が結構出ていた。自分と嗜好が違う。面白いと思う方向が異なるとかくも旅する場所が変わってくると。
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なぜひとは旅に出るのか――サラリーマン人生を棒に振って旅を選んだ男が再びアジアを放浪する。それでも私は旅をしたい。チカラ入りまくりの脱力系旅エッセイ。(アマゾン紹介文) 紀行文が主題ではなく、著者の旅について(目的・理想・現実)をまとめた一冊。 いつもの宮田節は控えめで、しばら...
なぜひとは旅に出るのか――サラリーマン人生を棒に振って旅を選んだ男が再びアジアを放浪する。それでも私は旅をしたい。チカラ入りまくりの脱力系旅エッセイ。(アマゾン紹介文) 紀行文が主題ではなく、著者の旅について(目的・理想・現実)をまとめた一冊。 いつもの宮田節は控えめで、しばらく呆然としながら読み進めていきました。 これまでと比べ、面白い/面白くないで言えば後者になると思います。ただ、所どころ強く共感でき、頁をめくる手は止まりませんでした。 「面倒くさい、と思ってしまう自分の正直な気持ちは、長い間、劣等感の源だった」(P53) 「この旅に私の人生が飲み込まれることはない」(P170)
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これを読んで旅に出ようという気にはならないけど読むのはおもしろかった。 この人の本はだいたいそう。
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右足が痛む病気に悩んでいた著者は旅することで足の痛みが軽減することに気づき旅に出ることにした。若い頃、著者は他人と違う旅をしなければいけないという思いに強くとらわれていた。しかし今回の旅で必ずしもそうでなくて良いと気づく。夏休みなどで旅行を計画している人も多いと思うが、旅行の前に...
右足が痛む病気に悩んでいた著者は旅することで足の痛みが軽減することに気づき旅に出ることにした。若い頃、著者は他人と違う旅をしなければいけないという思いに強くとらわれていた。しかし今回の旅で必ずしもそうでなくて良いと気づく。夏休みなどで旅行を計画している人も多いと思うが、旅行の前に読んでみてはどうだろうか。
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更年期障害の心象レポとも言えるような、人生終盤に向かう50代の不安と、過去の再確認と、今後の指差し確認が作者自己へ向けて、旅レポのような形式で書かれた殴り書きのようなフィクション物語。お金を払って買ってもらうべきものかは疑問だけど、これでタマキングが今後も楽しませてくれそうなこと...
更年期障害の心象レポとも言えるような、人生終盤に向かう50代の不安と、過去の再確認と、今後の指差し確認が作者自己へ向けて、旅レポのような形式で書かれた殴り書きのようなフィクション物語。お金を払って買ってもらうべきものかは疑問だけど、これでタマキングが今後も楽しませてくれそうなことがわかってよかったよかったということか。作者にとっては、ボーナスのような出版物かもしれない。
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最初の辺りはそれなりによかったのだが、なんだかまどろっこしくて斜め読みしてしまった。 ペリーはどうなったのですか? こんなに旅に出て家族はどうしているのですか? 書いてあるのかもしれません。「読んだ」なんていっても国語のテストなら何も答えられないくらい、適当に読んでしまいました...
最初の辺りはそれなりによかったのだが、なんだかまどろっこしくて斜め読みしてしまった。 ペリーはどうなったのですか? こんなに旅に出て家族はどうしているのですか? 書いてあるのかもしれません。「読んだ」なんていっても国語のテストなら何も答えられないくらい、適当に読んでしまいました。 なんだかそれでも決して「たまきんぐ」は怒らないだろうなあって気がしています。
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タイトルが絶妙で期待高まり読んだけれど、最初は随分戸惑った。 何時もの感じと違うし、何を楽しみに読めばいいのかわからない。その上、著者の胸の内が赤裸々に語られており、戸惑いがかいまみられるからだ。しかしそれも純文学ほどの倦怠感もなくペリーにも劇的な変化もない。何を読んでいるかわか...
タイトルが絶妙で期待高まり読んだけれど、最初は随分戸惑った。 何時もの感じと違うし、何を楽しみに読めばいいのかわからない。その上、著者の胸の内が赤裸々に語られており、戸惑いがかいまみられるからだ。しかしそれも純文学ほどの倦怠感もなくペリーにも劇的な変化もない。何を読んでいるかわからなくなって来るのだ。 けれど、不思議なことに著者が何か吹っ切れて行くごとこちらも何か吹っ切れて、このごく普通の旅の心情を綴った本を味わい始める。悪くないのだ。生々しい旅作家の苦悩も諦めも開き直りもそれはそれで味わってしまおうと思わされた。
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