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歴代日本銀行総裁論 の商品レビュー

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2024/12/14

歴代の日銀総裁についての評論。と言っても内容としてしっかりしているのは宇佐美洵まで(いわゆる高度成長期)で、残りはおまけといったところか。 初版が執筆されたのが1970年代ということもあり戦前についてはかなり中立的ではあるものの、戦後に関しては日銀寄りの評論も多い。まぁ評論した人...

歴代の日銀総裁についての評論。と言っても内容としてしっかりしているのは宇佐美洵まで(いわゆる高度成長期)で、残りはおまけといったところか。 初版が執筆されたのが1970年代ということもあり戦前についてはかなり中立的ではあるものの、戦後に関しては日銀寄りの評論も多い。まぁ評論した人物が存命中なのだから仕方ない部分もあるけれど…。 それでも戦前の日本金融政策に関しては大筋を掴めると思う。こうして通史を読むと大正時代が第一次大戦の「棚ぼた」を除いてほぼ不景気でギリギリの状況であったことには驚く。あるいはこれも戦争への一因でもあったのかもしれない。

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2015/03/22

歴代日銀総裁の略歴、施策、成果、分析をまとめた列伝。 川田氏といい人材を広く集めて大切に扱っていたことが分かる。 戦争を挟んでも機構そのものは変わっていないということは日本近代史そのものといえる。

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2015/01/19

各総裁の施作の変遷に触れる。 日銀の普遍的な理念に沿って時代ごとに全く異なる政策課題に歴代の総裁が真摯に取り組んできた姿勢が伝わった。

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2018/10/19

141227 中央図書館 1960年代に日銀の理事までつとめ、その後山一証券の会長にもなった吉野俊彦による、歴代日銀理事の評伝。相当に古い本の再販。内部資料に支えられたものであろうし著者自身が日銀マンであるから、良いところしか書いてないし脚色もあるだろう。無味乾燥ではなく、人物像...

141227 中央図書館 1960年代に日銀の理事までつとめ、その後山一証券の会長にもなった吉野俊彦による、歴代日銀理事の評伝。相当に古い本の再販。内部資料に支えられたものであろうし著者自身が日銀マンであるから、良いところしか書いてないし脚色もあるだろう。無味乾燥ではなく、人物像の描写に多くも割いていてそこそこ面白い。 高橋是清と井上準之助の間に総裁を務めた三島彌太郎が、三島通庸の子であり、徳富蘆花の『不如帰』のモデルでもあるというのは、トリビアか。

Posted byブクログ