ぬけまいる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
柄杓を持ってればすっからかんでもなんとかなるという抜け詣りのはずが、貯めてあったり稼いだお金で宿代など払っているのでアレ?っとなりました。女ながらも3人の活躍ぶりは面白かったです。主人公3人が誰もあんまり好みじゃなかったので、途中飽きてしまった。旅の行きの半分しか書かれておらず物足りない感。
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藤沢周平作品の次は、朝井まかて先生の作品にトライ。朝井さんなんて、今村翔吾先生の教養本触らなかったら一生知らなかったかも。時代小説って現代では使われていない独特の言い回しが沢山でてくる。勿論どれも知らない(なんなら初めて耳にする恥)なのでいちいち検索してはほーとかへーとかなってる...
藤沢周平作品の次は、朝井まかて先生の作品にトライ。朝井さんなんて、今村翔吾先生の教養本触らなかったら一生知らなかったかも。時代小説って現代では使われていない独特の言い回しが沢山でてくる。勿論どれも知らない(なんなら初めて耳にする恥)なのでいちいち検索してはほーとかへーとかなってる。抜け参りとは、家族に黙ってふいっとお伊勢参りしちゃうこと。江戸時代に流行ってんですってよ。 主人公は幼なじみアラサー三人娘。10代で子供生んじゃう時代だから完全なるオバサン扱い(笑)その三人の抜け参りのハラハラドキドキの珍道中、恋あり、博打ありの痛快小説だ。 私時代小説いける口だわ、全然ハードル高くない!むしろ、AIだ、スマホだとめんどくさいデバイスなし、変なトリックなし、義理人情重視、きな臭くなると大立ち回り発生!!読んでると自然に江戸の生活ぶりがよくわかる、そんで結構チップ制じゃない?何かあるとすぐ一粒包んだりしてなんか粋。←すぐかぶれる
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一膳飯屋の娘・お以乃。御家人の妻・お志花。それぞれに事情と鬱屈を抱えた三人は、突如、仕事も家庭も放り出し、お伊勢詣りに繰り出した。てんやわんやの、まかて版東海道中膝栗毛!(e-honより)
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「抜け参り」...親や主人、村役人の許可なしにお伊勢参りに行くことをさす。お蔭参りとも言う。柄杓を持ち気のみきのままででかけ、道中で色んな家々に面倒を見てもらえる。抜け参りをしてる人に面倒をみたり世話をするのも功徳があるとされる。 さて、物語の主人公は幼馴染の女3人。名をお以乃...
「抜け参り」...親や主人、村役人の許可なしにお伊勢参りに行くことをさす。お蔭参りとも言う。柄杓を持ち気のみきのままででかけ、道中で色んな家々に面倒を見てもらえる。抜け参りをしてる人に面倒をみたり世話をするのも功徳があるとされる。 さて、物語の主人公は幼馴染の女3人。名をお以乃(おいの)、お志花(おしか)、お蝶(おちょう)といい、若い頃は「猪鹿蝶」と町でも一目置かれる存在であったのだが、アラサーの年齢になってきてそれぞれどうにもパッとしない人生を歩んでいる。久しぶりに会って愚痴の言い合いをしていたらお志花が突然抜け参りを提案し、そのままふらりと旅に出ることになった。果たしてどんな旅になるのやら... 携帯もない時代に家の者に何も告げず旅に出るのが流行ってただなんてびっくりな話でした。新幹線もないし...旅は何ヶ月にも渡るし...現代なら考えられないことだらけで新鮮。この猪鹿蝶、三者三様で性格もバラバラなのに何故か良いバランス。時には喧嘩もしながら訪れた先であれやこれやとトラブルに巻き込まれたり、商売始めてめちゃめちゃ稼いだりとイベント尽くしな旅。騒がしさ、忙しさがコミカルに描かれる。 3人ともそれぞれに鬱屈を抱えているのだがお伊勢に近づくにつれて少しづつその心理描写も変わっていく...その変化を追っていくのも面白かった。
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読みはじめは退屈でしたが、早くも2章目から面白くなり、読み進むにつれてどんどん面白くなりました。 30歳手前の女性三人が旅に出て、喧嘩したり無一文になったり、旅先で商売を始め繁盛し、最後に無一文にされた相手にやり返す話は本当に気分爽快でとても楽しかったです。 朝井まかてさんの恋歌...
読みはじめは退屈でしたが、早くも2章目から面白くなり、読み進むにつれてどんどん面白くなりました。 30歳手前の女性三人が旅に出て、喧嘩したり無一文になったり、旅先で商売を始め繁盛し、最後に無一文にされた相手にやり返す話は本当に気分爽快でとても楽しかったです。 朝井まかてさんの恋歌も面白かったけど、こちらも読んでよかったです。
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ノンストップエンターテイメント。頁をめくる手が止まりません。 主役三人は「うる星やつら」の弁天、お雪、蘭ちゃんがモデルでは?
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向こう見ずな性格の一膳飯屋の娘・お以乃。自分のことより他人のことを思いやる癖があるものの時にはそれが度を越してしまう御家人の妻・お志花。着飾ることが好きで商才に恵まれ、しかし男のこととなるとだらしのない小間物屋の女主人・お蝶。 幼なじみの3人は若い自分は町内では猪鹿蝶トリオとして...
向こう見ずな性格の一膳飯屋の娘・お以乃。自分のことより他人のことを思いやる癖があるものの時にはそれが度を越してしまう御家人の妻・お志花。着飾ることが好きで商才に恵まれ、しかし男のこととなるとだらしのない小間物屋の女主人・お蝶。 幼なじみの3人は若い自分は町内では猪鹿蝶トリオとしてちょっとは名の知れたものだったが、三十路を前にしてそれぞれが事情を抱え思い悩んでいた。 そんな中久方ぶりに顔を合わせた3人が思いついたのはお伊勢詣り、着の身着のままでも柄杓さえ持っていれば伊勢まで行けるという、通称抜け詣りだった。 仕事、恋愛、家庭、きっとどんな時代であっても悩みの種はそうは変わらないもので、江戸時代を描いているけれど現代と変わらない内情に苦笑しながら読み進めた。 女3人江戸から伊勢への道中はもちろん一筋縄でいくわけもなく、巻き起こされる騒動のひとつひとつがとても面白くて、旅がしたくなった。
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恋、仕事、子育て、生き方と、どの時代でも悩みは同じなんだなー、と思わせてくれるお話でした。 猪鹿蝶の3人がお互いに何かしら羨ましくも尊敬しあってるのがすごく伝わってきて、とても読みやすかったです。同じ女性として、共感して泣けるし、笑えるところもあって一気読みしてしまいました(^^...
恋、仕事、子育て、生き方と、どの時代でも悩みは同じなんだなー、と思わせてくれるお話でした。 猪鹿蝶の3人がお互いに何かしら羨ましくも尊敬しあってるのがすごく伝わってきて、とても読みやすかったです。同じ女性として、共感して泣けるし、笑えるところもあって一気読みしてしまいました(^^)
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楽しく読了。女3人の活躍ぶりに胸がすくし、身近な友人たちだったら、彼女は誰…と想像しつつ読むのも楽しかった。この著書の描く女性像はいつも好きだ。他作もたくさん読んでみたい。
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非日常に飛び出したくなるよね!わかる!!! って共感しながら読んだ。 今まで人生なんだったんだろうって思いながらも、培ってきたことに助けられてる。けしてムダじゃないんだよねどんなことも。 江戸に帰った三人のその後が知りたいな。
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