探偵の探偵(Ⅱ) の商品レビュー
松岡圭祐は何冊か読んでるけど、作品によって好き嫌いがちょっとある。このシリーズもなかなか面白い。本書は、後半に入るまで、なんかダルいなーと読みづらさを感じて、もういっか、と読了を放棄しようかと思うぐらいだった。が、後半はグイグイとストーリーが進んで、次々にそれまでの伏線が束ねられ...
松岡圭祐は何冊か読んでるけど、作品によって好き嫌いがちょっとある。このシリーズもなかなか面白い。本書は、後半に入るまで、なんかダルいなーと読みづらさを感じて、もういっか、と読了を放棄しようかと思うぐらいだった。が、後半はグイグイとストーリーが進んで、次々にそれまでの伏線が束ねられていき、一気呵成にラストに突入して行く。めちゃくちゃ面白かった。そして、無駄でもクドくもなく、ナイーブでいい感じのエンディング。こりゃまた続きを読まなくちゃと確信的な気持ちにさせられた。続編が楽しみ。
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妹の死に関係する悪徳探偵に「死神」という名をつけ、行方を追う玲奈。残された手がかりからDV被害者たちがシェルターから集団脱走した事件に辿り着くが…。 警察にも玲奈と話が通じる人間がいたことに驚いた。相変わらずのバイオレンスさで主人公の生傷が絶えない。
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前回からの続き。 相変わらず怪我の絶えない主人公で、きっと映像化されないであろう過激な内容です。琴葉の姉夫婦にはがっかりさせられました。終わり方は玲奈の優しさを感じられつつも、とても悲しい終わり方ですね。
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読書録「探偵の探偵2」3 著者 松岡圭祐 出版 講談社文庫 p41より引用 “ふつう人体に外傷が生じれば、血液が凝固 して血栓ができ、出血がとまる。だが納豆は、 血栓を溶かして液体に戻す酵素を含んでいて ね」” 探偵を調査する女性探偵を主人公とした、 長編アクションミステ...
読書録「探偵の探偵2」3 著者 松岡圭祐 出版 講談社文庫 p41より引用 “ふつう人体に外傷が生じれば、血液が凝固 して血栓ができ、出血がとまる。だが納豆は、 血栓を溶かして液体に戻す酵素を含んでいて ね」” 探偵を調査する女性探偵を主人公とした、 長編アクションミステリ。 正規の協会は引き受けない、犯罪者からの 依頼ばかり請け負うフリーの探偵・堤。帰宅 し、依頼人からの記念品を確かめようとした 時、部屋にいるはずのない人間がいた…。 上記の引用は、警察の嘱託医の言葉。体に 良いと言われる納豆も、使い方で凶器になる みたいです。食べ物を食べ物としてしか使わ なくていい、平穏な毎日が続いて欲しいもの です。 主人公の家族に不幸をもたらした元凶につ いて、少し進展があります。以後の話を読み たくなる流れとなっています。 前巻同様、重く暗い内容なので、好みは分 かれるのではないでしょうか。 ーーーーー
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〇 評価 サプライズ ★★☆☆☆ 熱中度 ★★★★☆ インパクト ★★★★★ キャラクター★★★★☆ 読後感 ★★☆☆☆ 希少価値 ★☆☆☆☆ 総合評価 ★★★☆☆ シリーズ2作目。今回は,DVシェルターから11人の女性が自らの意思で車に乗り込み,失踪してしまうという謎が提示される。 紗崎玲奈は,対探偵課の仕事を進める中,妹の敵と考える「死神」と呼んでいる悪徳探偵の調査報告書を発見する。そこから,DVシェルターからの失踪事件へとつながっていく。 DVシェルター失踪事件の謎は,犯グレ集団である「野放図」が犯人。トラックの運転手と笹倉志帆という職員が11人を連れ去り,別の11人が収容者のふりをしていたというトリック。このトリックはしょぼい。 野放図と死神との関係から,少しずつ死神の存在が明るみにでる。ラストでは,「澤柳奈々」という名前が明らかになる。 謎は魅力的だが,トリックはややしょぼい。死神との関係は途中というイメージ。最終的な評価は,シリーズの残り二つ次第だろう。 この作品で一番インパクトに残ったのは窪塚警部補とその娘柚希の存在。1歳ちょいの娘がいる立場から見ると,柚希のようなけなげな娘が出てくると感情移入してしまう。 1作目よりは面白かったが,どうにもシリーズの途中感が否めない。この作品単体の評価としては,謎のトリックのしょぼさを踏まえると★3かな。 〇 メモ 紗崎玲奈による悪徳探偵である堤暢男についての捜査。逮捕させる。玲奈は,堤が被害者の居場所を教えたストーカー(檜池泰弘)のところに行き,被害者を救出する。ストーカーは車に引かれて事故死 窪塚悠馬警部補は,檜池泰弘の死に玲奈が絡んでいると考える。警察もそのように考えているが,触れない。 玲奈は檜池の家で見つけた調査報告書が,妹の咲良のストーカーに居場所を教えた探偵の調査報告書と同じものであることを確認する。 DVシェルターにおける集団失踪事件。10人の入所者が車で連れ去られる。 峰森琴葉が退院する。姉である彩音の家で世話になるが,彩音と夫の哲也,その友人達が誤りにきた玲奈に暴力を振るっていたことを知り,家を出る。琴葉はスマ・リサーチに戻る。 玲奈は,岡尾に咲良の居場所を教えた悪徳探偵を「死神」と呼ぶことにし,死神の居場所を暴くために提暢男に接触する。堤から,DVシェルターからの集団失踪事件の夫である升瀬淳史から,過去に居場所探しの依頼を受けていたことを聞く。 玲奈は,枡瀬の居場所を突き止める。DVシェルター集団失踪事件の夫達は,なぜか池袋周辺に集まっていた。玲奈は枡瀬のメールを盗聴し,「野放図」という半グレ集団が関わっていることを知る。また,枡瀬が死神からの調査報告書を受け取っていることを知る。 玲奈は野放図とDV夫の取引シーンを盗聴するが,見つかってしまう。玲奈は,窪塚警部補に救出される。玲奈は窪塚の家を訪れる。窪塚は妻と死別していた。玲奈は,なりゆきで,窪塚の娘である柚希に,授業参観に行くと約束する。 玲奈と窪塚はDVシェルターに向かう。笹倉志帆という職員と,お粥を運んできたトラックの運転手が失踪に関わっていたと推理する。笹倉志帆が退職のときに送付したメールから,野放図の居場所を那須町だと突き止める。 野放図がDV夫に被害者を引き合わせている場所に出向く。玲奈と窪塚を追ったパトカーが着いたことで,野放図達は混乱する。玲奈と窪塚はその隙にDV被害者の救出を図る。 玲奈は野放図のメンバーから,死神が「さわやなぎなな」という名前だと聞き出す。騒ぎの中で窪塚が刺される。窪塚は死亡。琴葉はスマ・リサーチに正式に復帰。 玲奈は約束どおり,柚希の授業参観に行く。
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今作も著者のシリーズっぽくもあり、全く違ったハードボイルドさもあり楽しめた。 前半からのテンポを考えると終盤は展開が早すぎるというか詰め込みすぎというか、ちょっとあっけなかったかなとは思うけど
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ヒーローがいなくなってしまって悲しい。素敵なキャラだった。玲奈一人で立ち向かうのか?須磨社長は我関せずって感じだし。DV被害者VS加害者+野放図。今回も更に残酷なシーンがあった。死神との対決、楽しめそうだ。
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ドラマ版を先に見ていたので、どうしてもビジュアルイメージはひきづられるけど、心理描写が逆に補う感じで、最後はちょっとセンチな気持ちになってしまうぐらい入り込んだねぇ やはり活字はいい
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1よりおもしろかった。引き続き何度ボコボコにされても不死身の可憐な少女。 犯罪を犯す理由が本当に醜くて下らなくて吐き気がするんだけど、実際もそんなもんなんだろうなぁと思って本当に嫌気がさす。 窪塚さん、あっさりの衝撃度。 琴葉のお姉ちゃんの衝撃度もエグい。
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窪塚や彼の家族との関わりによって、玲奈の心に少し温かな人間味が与えられる。窪塚との別れは、玲奈に今までよりも一段と強い哀愁と孤独な覚悟をもたらした。ドラマで見た時も窪塚の最後のシーンにはショックを受けたが、小説ではより詳細に、玲奈とのやり取りや家族の様子が描かれてるので玲奈の悲痛...
窪塚や彼の家族との関わりによって、玲奈の心に少し温かな人間味が与えられる。窪塚との別れは、玲奈に今までよりも一段と強い哀愁と孤独な覚悟をもたらした。ドラマで見た時も窪塚の最後のシーンにはショックを受けたが、小説ではより詳細に、玲奈とのやり取りや家族の様子が描かれてるので玲奈の悲痛な気持ちが伝わって来るようだった。最後の柚希の授業参観の場面は、心が温まるようだった。次巻で、いよいよ死神との対決か?
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