成功の要諦 の商品レビュー
第一講「心と経営」とあるように、稲盛さんが心・魂に非常に重きを置いていることに驚きました。 人として正しい選択をすれば、正しい結末に導かれる。 本気で信じれば、思いは叶う。 一般的なビジネス書に書かれているような事でも、稲盛さんの経験談から発せられると、説得力があります。 ...
第一講「心と経営」とあるように、稲盛さんが心・魂に非常に重きを置いていることに驚きました。 人として正しい選択をすれば、正しい結末に導かれる。 本気で信じれば、思いは叶う。 一般的なビジネス書に書かれているような事でも、稲盛さんの経験談から発せられると、説得力があります。 仕事に活かすのみならず、人は何のために生きるかなど、人生観を考えさせられる一冊です。
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チェック項目12箇所。本書を通じて、人生をど真剣に生き運命を切り拓いてきた人の英知の言葉に触れ、自らの人生を向上発展させていく人の一人でも多かからんことを祈念して止みません。社風というのは何とはなしにできてくるものですが、実際には、企業の中にいる従業員が醸し出す心の反映なのです、あるいは、授業員が持っている意識がつくり出しているのが社風です。「どうしても成功したい」という強烈な思い、持続した思いというものが成功に導いていきます、しかし、自分自身のエゴを源にして出た思いだった場合には、一時的な成功はしますけれども、永続的な成功はしないのだろうと思うわけです。自分自身だけよければいいというエゴ、本能心から強い思いが出てくると、それは主観的で利己的な心ですから、それを達成するためには、必ず迷惑をかけていきます、他人を踏み台にしたり、いろいろな方との摩擦を起こす、つまり周囲を犠牲にしながら成功していきますから、必ず反作用が出てきます。トップが本当に「こうあありたい」と描く思いが理念になり、その理念を常に社員に話すことで、社員がようやくそれを信じてくれる、トップが持っている思いというものは、大変大きな影響力があります、同時に、社員みんなが持っている思いが会社の雰囲気、社風をつくるわけです。企業が儲かるか儲からないかではなく、ましてや自分が損か得かということでもなく、人間として何が正しいのかを基準にして判断をしていく、またどんな障害があろうと、その正しいことを貫いていこうと思うと宣言したのです。人間として正しいことを基準にして、物事の判断をすべきであるということです、それは損得勘定でもなければ、戦略戦術論でもありません。才能がある人ない人、そして障害を持った人、いろいろな人が世の中に生まれ出てきて、その人たちが皆、世のため人のために尽くすことによって社会が生まれていくようになっているのです、それなのに、いくら才能があるからといって自分の才能を全部自分のために自由に使ったのでは、世の中は不幸になってしまいます、才能を私物化してはいけないのです。従業員が喜ぶようなことをしてあげれば、従業員はさらにハッスルして頑張ってくれます、だから会社はよくなります、お客さんに喜ぶようなことをしてあげれば、お客さんは会社を応援してくださいます、だから会社はよくなるのです。私たち一人ひとりが生まれてきた人生の目的が、世のため人のために尽くすことです、仏教では一燈照隅といいますが、どんな人でも何がしかの素晴らしい役割を持って生まれてきたわけです。人生の目的とは、「心を高める」ことです、「心を純化する」「心を浄化する」「人間性を高める」「人格を高める」、すべて同義語ですが、これらが人生の目的です、波乱万丈の人生で、さまざまな現象に遭遇し対処しながら、人間性を高め、自分自身の魂を磨いていく、これこそが人生の目的なのです。足ることを知らない欲望を貪欲というのですが、貪欲を含むさまざまな煩悩を抑えるのが、持戒なのです。
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