賢者の贈りもの の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
訳文が直訳に近く、落語や講談のように作者の「語り」が強調されているせいか、当初抱いていたイメージと違って読み手を選ぶ上に、全体的に文章のクセがだいぶ強いものの、ストーリーは流石は短編の名手といった塩梅でどの短編も一捻りされてて面白かった。 O・ヘンリーはこの短編集の表題作でもある「賢者の贈りもの」や「最後のひと葉」が有名すぎてそちらのイメージに引っ張られがちであり、本作も「水車のある教会」など、所謂「いい話」はあるのだが、そのユーモアやペーソスの中に皮肉的な視座が隠れていたりブラックなオチがあったりと、そのバリエーションは意外と多岐に渡る。全体的にどこかトボけた味わいの話も多く、それだけにしっかりと「オチ」が確約されていることの安心感とありがたみがある。 個人的に気に入ったのは「千ドル」であり、叔父の遺産を受け継いだ放蕩癖のあるジリアンという男が、千ドルの使い道を探す話であり、上手く使い道が見つからず、最終的に叔父が後見人になっていた一人のミス・ヘイデンという女に譲り渡す。しかしながら金を渡してもヘイデンの気持ちが靡くことがなかったのを確認した後に、実はその千ドルを我欲以外で使うと本当の遺産がジリアンに相続されるが、そうでなかった場合はヘイデンに相続されるという話が明かされる。それを聞いたジリアンはあえて「競馬でスッた」とうそぶいて、そのまま口笛を吹きながら去っていくオチなのだが、これがひたすらにシビれるほどカッコよかった。 これは徹底的に「無欲」と「利他的」な行動の証明の物語である。利害関係のないヘイデンという女性の善性を信じたからの行動であると同時に、そこで自分が遺産を受け取ってしまうとその善性がくすんでしまう。一見すると愚かで馬鹿馬鹿しい行動なのだが、これこそが本当の意味での「粋」な男であり、超有名作の2作と合わせてこれも教科書に載せるべきだと思った。
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前にもO・ヘンリーの短編集は読んだことがあるのですが、その時は半分以上の作品が難しく感じました。 本書は新訳のおかげもあってか、非常に読みやすくおもしろかったです(それでも中にはオチが今いちわからないものもあった)。 特におもしろかったのは『賢者の贈り物』『春はアラカルト』『...
前にもO・ヘンリーの短編集は読んだことがあるのですが、その時は半分以上の作品が難しく感じました。 本書は新訳のおかげもあってか、非常に読みやすくおもしろかったです(それでも中にはオチが今いちわからないものもあった)。 特におもしろかったのは『賢者の贈り物』『春はアラカルト』『赤い酋長の身代金』『この世は相身互い』『車を待たせて』です。
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100年以上前のアメリカの作家による短編計16篇。 どの短編も、貧富の差を超えた愛や人間くささを、時にロマンスたっぷりに、時にユーモラスに描いたような話が続く。そしてどこか古き映画的。 当時のアメリカ社会や人間模様の風味を味わえる。 クリスマスプレゼントで貰い、スキマ時間に少...
100年以上前のアメリカの作家による短編計16篇。 どの短編も、貧富の差を超えた愛や人間くささを、時にロマンスたっぷりに、時にユーモラスに描いたような話が続く。そしてどこか古き映画的。 当時のアメリカ社会や人間模様の風味を味わえる。 クリスマスプレゼントで貰い、スキマ時間に少しずつ楽しみました。
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アメリカン短編といえばこの人、というイメージ。 「賢者の贈り物」や「最後のひと葉」なんかが有名だが、実際はハートフルというよりシニカルでウイットに富んだものが多い。 「あらあら」とか「ふふん」みたいな感想で終わる。 短編というより掌編に近いか。約260ページで16篇。さらっ...
アメリカン短編といえばこの人、というイメージ。 「賢者の贈り物」や「最後のひと葉」なんかが有名だが、実際はハートフルというよりシニカルでウイットに富んだものが多い。 「あらあら」とか「ふふん」みたいな感想で終わる。 短編というより掌編に近いか。約260ページで16篇。さらっと読める。 星新一さんからSFを抜いた感じかな。 子供の頃、まだ声変りが終わらないような頃に気に入って全巻読んだ覚えがある。 はたして今読むとどうなのか? 寝る前に1篇ずつ。 読む!! うむ!! あれ?? _| ̄|○イマイチヒビカンナー これかー。 これが歳を取ってしまったということか。 心が汚くなってしまったんかな~? はい。汚れっちまった悲しみに~♪ ってか! (ノД`)シクシク
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優しい眼差しのお話が16編収録された短編集。 どのお話も登場人物たちがチャーミングで、作者のキャラクターたちへの愛を感じる一冊。とにかく好き。 オチが秀逸なのもさすが。→ 特に好きなお話は 春はアラカルト(とにかくかわいい!) 二十年後(上手いよなぁ) 水車のある教会(切なく...
優しい眼差しのお話が16編収録された短編集。 どのお話も登場人物たちがチャーミングで、作者のキャラクターたちへの愛を感じる一冊。とにかく好き。 オチが秀逸なのもさすが。→ 特に好きなお話は 春はアラカルト(とにかくかわいい!) 二十年後(上手いよなぁ) 水車のある教会(切なくてラストが良き!) 千ドル(ジリアン良き) 緑のドア(世界観がたまらない&オチ最高!) 赤い酋長の身代金(がんばれビル!笑) この世は相身互い(これ、最高じゃない?) → 巻末の翻訳者さんのあとがきがまたいいんだよなぁ。 私がO・ヘンリーが好きな理由を言語化してくれている感じがした。 新潮文庫の「名作新訳コレクション」として新訳版で3巻分出されているんだけど、これ最高。もっとやって(笑)
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小学生の頃公文の教材で読んだ、表題作「賢者の贈りもの」を読みたくて購入。 短編だけど起承転結がしっかりあって読み応え◎ どんでん返しもある。 表題作以外も好きな作品ばかり!
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公文の英語に「賢者の贈り物」の話がでてきて、他の作品も気になって小学生のときに購入した本!20歳になっても読むたびにほっこりします!クリスマス前になると読み返したくなる(^^)
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残念ながら合わなかった。 想像力が足りないのか、ただ文字を読むだけで内容が頭に入ってこない。途中で断念。
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「賢者の贈り物」を筆頭に、「春はアラカルト」「ハーグレーヴズの一人二役」「二十年後」「理想郷の短期滞在客」「巡査と賛美歌」「水車のある教会」「手入れのよいランプ」「千ドル」「黒鷲の通過」「緑のドア」「いそがしいブローカーのロマンス」「赤い酋長の身代金」「伯爵と婚礼の客」「この世は...
「賢者の贈り物」を筆頭に、「春はアラカルト」「ハーグレーヴズの一人二役」「二十年後」「理想郷の短期滞在客」「巡査と賛美歌」「水車のある教会」「手入れのよいランプ」「千ドル」「黒鷲の通過」「緑のドア」「いそがしいブローカーのロマンス」「赤い酋長の身代金」「伯爵と婚礼の客」「この世は相身互い」「車を待たせて」を収録。
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自粛期間中に読んだ どの物語も、最後の最後にどんでん返しがあって、とても面白かった! この話どうなるんだろう?と思いながら読んでたら、こうきたか!というような展開でとても面白かった。 それぞれのストーリーに出てくる登場人物に愛着が湧いた。
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