銀河鉄道999(小学館クリエイティブ版)(2) の商品レビュー
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偉大な作家が皆そうであるように、松本零士は読者の性癖を決定してきた。その代表的なものは「年上の女性に導かれたい」(詠み人知らず)であろう。 もはや問答無用。 『化石の戦士』 メーテルの顔は不安定だが童顔寄りで固定されていた。この回以後、意図的に輪郭を面長に描いていると思える。あるいは鼻を長く描いている。 そもそも人相が安定しない作家だが、ゆらぎではない差異が見受けられるようにも思える。アシスタントなど、別人が描いたのではないかというような。 『ヤミヤミの姉妹』 車掌「メーテルさんがお帰りになるまで、絶対に動きません。あの方は銀河鉄道にとって特別のお客さまなのです。」 明言されているがゆらぐ設定。そして大口を開けた鉄朗の大アップで終わる。これぞ999という印象。 『重力の底の墓場』 機関車にはところどころコピーを使用している風味。 車掌「機関車が正気にもどりました、動力が回復しました。」 鉄朗「機関車が失神することもあるんだなあ。」 『歌う船』を念頭に置いた隠し設定があった……ということはなさそう。 リューズ「ここに来る前、私はメーテルのようにあたたかい生身の体だった。」 『装甲惑星』 パンツァービートルに胸を撃ち抜かれ、俯いて血を流すメーテルのアップ。その後、謎の声に命じられるままに服を脱ぐ。俯くメーテル。傷口から流れる血はベタではないが印象的。 忘れられないシーンがいくつもある。読むまで忘れてたけど。パンツァービートルの死骸の内部も。トラウマ級の画。 『泥のメーテル』 冒頭"放浪宇宙戦士は書き残している――「お互いの趣味を認めあわない所で血が流れる。それが宇宙だ」と……" 現代レベルの妄想力(ちから)で解釈された放浪宇宙戦士が見てみたい。 鉄朗が率先してフロへ。風呂嫌い設定はいつからだろう。現時点では、長期間風呂に入らなかった経験があるというだけで、風呂嫌いを明言してはいない。 『海賊船クイーン・エメラルダス』 メーテル「けっこうおもしろくなるものよ、海賊が出ればね。」 メーテルやっぱり蛮族。
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