刑務官 佐伯茂男の苦悩 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
刑務官の方の苦悩が書かれている モデルの事件に嫌悪感があり、石堂を理解したい気持ちがわかず感情移入はできなかった 死刑制度は賛成だが、刑務官が行うことには抵抗がある
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死刑囚に接する刑務官の葛藤を題材にした物語。窺い知ることのない死刑囚の暮らしや刑務官の仕事の様子が、取材を下敷きに丁寧に描かれている。これまで受刑者の心境を想像したことはあっても、刑務官の心情を慮ることはなかったと気付かされた。
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何か良くないことを予感したのか、 妊娠中、お母さんは「おろしたい」と言った。 お腹の胎児は自分が望まれていない子だと 知っちゃった。かわいそうに。 そういう部分では同情する。 だからかどうかは知らないけれど、 人の嫌がることばかりする石堂。 普通に考えれば嫌なヤツ。 こんな人でも...
何か良くないことを予感したのか、 妊娠中、お母さんは「おろしたい」と言った。 お腹の胎児は自分が望まれていない子だと 知っちゃった。かわいそうに。 そういう部分では同情する。 だからかどうかは知らないけれど、 人の嫌がることばかりする石堂。 普通に考えれば嫌なヤツ。 こんな人でも妻が4人もいたことが不思議 (最終的にはもう一人増える)。 そんな石堂の担当刑務官である佐伯も相当気難しくて、 感情が表に出やすくて、充分嫌なヤツ。 健全な精神と肉体で死刑囚を送り出すことが 処刑の条件???正しいような矛盾しているような。 死を望む石堂にとっては死刑は公的な自殺。 死刑は彼には刑罰にならないかもしれない。 でも生かしておいても改心の見込みがなく、 遺族達に謝罪もしない。 それに生きている間は衣食住あてがわれて、 塀の中ではあるけれど多少の自由もある。 国民の税金で生きているはず。 死刑確定から死刑執行まで何年も時間をかけることは、 刑務官だって死刑囚に情が移ってしまうではないか。 そのうち受刑者であふれかえってしまうではないか。 ちょっと納得できない。
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