牛家 の商品レビュー
岩城裕明のホラーは『事故物件7日間監視リポート』で知ったが本作は帯の通りかなりの問題作。ゴミ屋敷の清掃バイトを進めるうちに迷宮へと迷い込み、自らの境遇も溶けて悪夢のような展開となる。インパクトはあるが読後は人それぞれ何かしら引っかかるだろう。
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表題の「牛家」だけだったら星3つだったんだけど(途中でこんがらがった。不条理は難しい…)一緒に収録された「瓶人」がすごくよかったのでプラス1。 クソの様な母親とか、そもそも主人公の発想がアレなので(あーいう環境でそだったらそら歪むわな)決してよい読後感とは言えないんだけど、なんと...
表題の「牛家」だけだったら星3つだったんだけど(途中でこんがらがった。不条理は難しい…)一緒に収録された「瓶人」がすごくよかったのでプラス1。 クソの様な母親とか、そもそも主人公の発想がアレなので(あーいう環境でそだったらそら歪むわな)決してよい読後感とは言えないんだけど、なんとも言えず切ない印象でした。 多分読み直したら「牛家」も味わい深くなるんだろう…な…?
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『牛家』 気持ち悪い。もう二度と読み返したくないです(褒め言葉) ゴミと死臭の中をジェットコースターでぐるんぐるん進まされるような悪夢体験。意図的に想像力をカットしながら読んでもまだ気持ち悪い。 でも主人公がこの悪夢みたいな怪奇現象から抜け出したところにあるのは地獄のような私生活...
『牛家』 気持ち悪い。もう二度と読み返したくないです(褒め言葉) ゴミと死臭の中をジェットコースターでぐるんぐるん進まされるような悪夢体験。意図的に想像力をカットしながら読んでもまだ気持ち悪い。 でも主人公がこの悪夢みたいな怪奇現象から抜け出したところにあるのは地獄のような私生活なんだよなぁ……っていう二重の地獄。 登場人物全員に秘密や暗い過去があって、きっとそれ前提で再読すれば新しい発見もあるんだろうけど、ちょっともう再読する気にはならないですね……ってくらい、気持ち悪さを感じさせる表現が上手すぎる! 『瓶人』 前提が不気味だし登場人物みんなおかしいし結末も最悪なんだけど、なんでか心温まる読後感だった。なんでだよ。 基本的には「死者を蘇らせる」って要素の入ったヒューマンドラマだなと思った。たぶん。 ラストがハッピーエンドと思うかメリバと思うかはその人次第かな……
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【牛家】 前半のゾクゾクするような感じが、後半になると急に訳の分からない話になる。 怖いとはまた、違う感じだ。 自分の内面の真実が、現れては消える。 消えた先からまた、現れる。 繰り返す、見たくもない場面は、実は見なきゃならない真実だ。 【瓶人】 後半になると雑になる感じは否め...
【牛家】 前半のゾクゾクするような感じが、後半になると急に訳の分からない話になる。 怖いとはまた、違う感じだ。 自分の内面の真実が、現れては消える。 消えた先からまた、現れる。 繰り返す、見たくもない場面は、実は見なきゃならない真実だ。 【瓶人】 後半になると雑になる感じは否めない。 が、心の通じ合う瞬間は感動すら覚える。 って、言うか、すき。 なにをもってして、大切と言うのか。 大切ならばなにをしてもいいのか。 あなたなら、どうしますか?
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牛家は雰囲気がよかったが、なんとなく惜しい感じだった。瓶人は優しさと暴力性がミックスされており、すごくよかった。瓶人みたいな話をもっと書いてくれるといいな。
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気持ち悪くていい!! すき。 最初はホラー路線を辿るのに、後半になるにつれてSFになる。 牛がそう絡んでくるのか……! と、にやにやしながら読んだ。 「瓶人」は、よく考えると気持ち悪い話なのだが、語り手が子供であり、一人称視点で描かれており、狭い世界内(友達)を全世界として捉え...
気持ち悪くていい!! すき。 最初はホラー路線を辿るのに、後半になるにつれてSFになる。 牛がそう絡んでくるのか……! と、にやにやしながら読んだ。 「瓶人」は、よく考えると気持ち悪い話なのだが、語り手が子供であり、一人称視点で描かれており、狭い世界内(友達)を全世界として捉え、それと比較して自分の「家庭」を見ているため、強烈に異質であるはずの「瓶人」も、あくまで「他の家のお父さんに比べて、変」というようなレベルで語られており、コミカルに感じられる。
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本書に収録された「瓶人」の方が、個人的には好きだった。最後の文にも痺れた。グッドエンドにしろ、バッドエンドにしろ、やっぱりホラーは毒のある終わり方でなくちゃいけないよなと改めて思った。
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ゴミ屋敷にはなんでもある。そして迷うと、抜け出せなくなる…。特殊清掃の仕事から戻れば、自宅には精神を病んだ妻が待つ。 フルーツで作られた生ける死体の話「瓶人」との二本立て。
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表題作はあんまり…というか、文章がアレ過ぎて読むのに苦労しました。あんまり小説とか読んだことのない人が書いた文章のような…気がしないでもないですけれども、実際のところはどうなんでしょうか? 今流行りのゴミ屋敷!を舞台に繰り広げられるお話ですから、期待していたんですけれども、なん...
表題作はあんまり…というか、文章がアレ過ぎて読むのに苦労しました。あんまり小説とか読んだことのない人が書いた文章のような…気がしないでもないですけれども、実際のところはどうなんでしょうか? 今流行りのゴミ屋敷!を舞台に繰り広げられるお話ですから、期待していたんですけれども、なんだか…まあ、ホラー小説?だからなのかもしれませんけれども、お話が非現実な方向へと向かっていってしまいましたねぇ…これ、作者も書いてて混乱してきたんじゃないでしょうか? なんだか話の落としどころにやや難が…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 個人的には「瓶人」のが良かったですねぇ…少々、泣けるような話ですし。表題作とは雲泥な出来栄えだなぁ…と思いました。 角川ホラー文庫とかってあんまり読んでこなかったんですけれども、暇つぶしには丁度良いですね! 幽霊を怖がる、みたいな感覚はあまり僕には無いのですけれども、このホラー小説群を読んでいくうちに本当の恐怖に出会えるかも! みたいな期待が無いではないので、これから少しずつ読んで行こう…。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー
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完全なる不条理系ホラー。タイトル作の『牛家』はひたすら不気味でエグい上に、どこにもオチが見当たらない。怪異について一つも解決どころか説明もなされぬまま。なのに何度も読み直したくなる中毒性がある。登場人物を含め、最初は何てことない光景が徐々に歪んでいく恐ろしさ。幻覚と現実の境界線が消えていく様は、突然、自分の足元が抜けたような感覚に近い。「ゴミ屋敷にはなんでもある」という言葉がすべてを表している。 2作目の『瓶人』は発想的にはゴーレムかなと最初に思った。冒頭の数行は少年の日常なのに、急転直下、こちらも登場人物たちはネジが飛んでいる。言っていることも、やっていることもおかしいのに少年の語りで進むため、何だか爽やかさやお涙頂戴(のような)シーンもある。ふつうに考えてハッピーな話じゃないのに、なぜか青春小説を読んだような読後感で我ながらちょっと笑ってしまった。
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