誘拐症候群 新装版 の商品レビュー
前作である「失踪症候群」よりも面白かったです。 ただ前半には「この後どうなってしまうんだろう?」というワクワク感はあったものの、後半になるにつれて事件の全容が意外とショボイ物で残念。ジーニアスにも全く共感できなかったし。掘り下げ方が足りなかったのでしょうか。 それにしてもパソコン...
前作である「失踪症候群」よりも面白かったです。 ただ前半には「この後どうなってしまうんだろう?」というワクワク感はあったものの、後半になるにつれて事件の全容が意外とショボイ物で残念。ジーニアスにも全く共感できなかったし。掘り下げ方が足りなかったのでしょうか。 それにしてもパソコン云々の場面に時代を感じてしまいますね。
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「症候群三部作」の2作目。 1作目と同様、環率いる秘密組織が、連続する小口誘拐の謎を追うべく行動を開始する。 しかし、今回の主役はそちらのチームではなく、それら小口誘拐と平行して発生した身代金1億の誘拐事件に巻き込まれてしまった環チームの托鉢、武藤である。 全くタイプの違う二...
「症候群三部作」の2作目。 1作目と同様、環率いる秘密組織が、連続する小口誘拐の謎を追うべく行動を開始する。 しかし、今回の主役はそちらのチームではなく、それら小口誘拐と平行して発生した身代金1億の誘拐事件に巻き込まれてしまった環チームの托鉢、武藤である。 全くタイプの違う二つの誘拐が、環の指揮の下で解明の一途を辿る。 1997年に執筆されたと後書きの解説にはあったが、当時は読む人を圧倒させるような斬新なものであったであろう犯行の手口は、今の時代には少し平凡に感じられた。これにはコンピュータやインターネットの目覚ましい発達を感じずにはいられない。
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症候群シリーズ、第二作。キーワードは『誘拐』。通常のミステリとは違い、犯人、被害者、チーム環の面々などいろんな視点から事件を記述していてとても良かった。二つの事件が交錯するところなんて読んでて「おぉ、凄いっ!」ってなりました(^^ また黒幕については「いやいやいや、まさかそれはな...
症候群シリーズ、第二作。キーワードは『誘拐』。通常のミステリとは違い、犯人、被害者、チーム環の面々などいろんな視点から事件を記述していてとても良かった。二つの事件が交錯するところなんて読んでて「おぉ、凄いっ!」ってなりました(^^ また黒幕については「いやいやいや、まさかそれはないだろと・・(良い意味でw)」 次作の『殺人症候群』にはかなり期待してます。さて、どんな結末を迎えるのだろう・・?
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貫井徳郎の症候群三部作の二作目。 警視庁の特殊任務チームは今度は誘拐事件に挑む。 小口誘拐事件。誘拐事件というと、数千万円から億単位の金を要求するようなものだが、誘拐する子供の親がなんとか払える金額(例えば500万円)を要求し、警察に通報すると殺すと脅す。 それぐらいならと誘拐さ...
貫井徳郎の症候群三部作の二作目。 警視庁の特殊任務チームは今度は誘拐事件に挑む。 小口誘拐事件。誘拐事件というと、数千万円から億単位の金を要求するようなものだが、誘拐する子供の親がなんとか払える金額(例えば500万円)を要求し、警察に通報すると殺すと脅す。 それぐらいならと誘拐された子供の親は、子供の命には換えられないと犯人のいいなりになってしまう。金を払うと子供は何事もなかったように無事帰って来る。と同時に犯人からは、常に子供を見ているという電話が・・・。 現実の世界でもこういうことが起こっているのかもと思うような犯罪だ。 そして今度は1億円を要求する誘拐事件が発生。果たして小口誘拐事件と同一犯人なんだろうか? 誘拐という卑劣な犯罪を扱った小説は多い。一作目の「失踪症候群」よりはよかった。そして、三作目の「殺人症候群」はさらに考えさせられる大作となる。
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