さよならの手口 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
このミス四位、おめでとうございます。 最近ちらちらと若竹の名前を見ることが多くなってきた気がするのは気のせいですかね。好きなんで嬉しいです。 で、久しぶりの葉村さんシリーズ長編だというじゃないですか。出てたのはなんとなく知ってたけど、手に入れられてなくて、慌てて買ってきたよ。読んだよ。面白かったよ。 なんつーか、このひとのはほんと、「誰にでも勧められるミステリ」なんだよなぁ。 話の進め方、作り方が上手い。読者を引き込むし、引っ張っていってくれる勢いがある。そんで最後にひっくり返すオチを用意してくれてるんだから、そりゃ面白いわっていう。 ガチガチの本格じゃあないからね。特に葉村さんシリーズは彼女が身体張って動くタイプの探偵だから、ちょっとハードボイルドっぽいところもあるし。でも文体が柔らかいし、面白いから読んでて苦にならないし。いやほんと、面白かった。ミステリとしても次から次に事実が紐付されていって、それでも読者に混乱させることなく書ききってくれるんだもん。うめぇなぁ、すげぇなぁと心底楽しんだよ。 この話のオチも大好きです。さすがやで、富山さん! 「悪いうさぎ」も読み返したいし、「依頼人は死んだ」も読み返したい。若竹作、全体的に読み返したい。 抜粋。全体的に文章がいい意味で軽くて読みやすくてコミカルだから、面白い部分たくさんあるんだけどね。その一部。 世界征服を企む悪の結社の親玉は、たいてい猫を膝にのせているものだと思っていた。 ロケット団のボスを思い出しました。
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私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...
私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2015.12.25読了 13年ぶりの葉村晶 女性探偵物だそうです 前作の悪いうさぎから13年、というのはどんだけ〜という感じですが、実は前作は読んでいない。でも、読んでみたいと今、熱烈に思っています。 それだけ、本作は面白かったですね。 解説にもありますが、ミステリーの要素がふんだんに盛り込まれていて、それでいて胸焼けしない。スルッと飲み込めて、スムーズに話に入って行ける。読後感も悪くないし、謎解きもちょうどストレスの無い程度に、上手く塩梅されています。 ただ、逆に、沢山のお楽しみが盛り込まれている分、小説として読んで行くと集中力を削がれるというのかな、楽に楽しく読めるという意味では良いのですが、こう没頭する楽しみというのか、没入していく感じは得られないですね。 この作品は2時間の上質なミステリードラマに仕上げたらいいんじゃないでしょうか?文章も意図してか知らずか、映像化にむいているようですし。 シリーズ化も期待出来るし、年に2度、改編期の目玉にどうでしょう!
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20年前に失踪した娘は、調査していくうちに多数の謎が浮上してきますし、本筋とはまた別に様々なトラブルや謎も発生します。複数の中編や短編を絡ませたような感じで贅沢な内容です。足で情報を稼いで少しずつ事件の真相に向かっていく過程は端正ですし、状況が二転三転していく構図もお見事で、質、...
20年前に失踪した娘は、調査していくうちに多数の謎が浮上してきますし、本筋とはまた別に様々なトラブルや謎も発生します。複数の中編や短編を絡ませたような感じで贅沢な内容です。足で情報を稼いで少しずつ事件の真相に向かっていく過程は端正ですし、状況が二転三転していく構図もお見事で、質、量ともに満足出来る探偵小説だと思います。 また、作中に沢山登場したミステリーが巻末に紹介されており、ちょっとしたガイドブックとして活用出来るのも良いです。
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アラフォー女探偵、葉村晶の物語。幾つかの事件が混ざり合って絡まりあって、自体は思いもよらぬ終着点に辿り着く。毒々しい毒ではなく、スパイス程度の悪意で、これまでよりも読後の爽快感を味わえる。
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何の情報もないまま手にとって読み始めてみて、読みやすく面白いので、着々と読み進みました。読後感も良くて、意外な掘り出し物!と思いました。 他の作品も読んでみます。
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葉村さ~ん。 あいかわらず運が悪い。 でも、かっこいい。 40歳を過ぎて、ああいう生き方ができるって 素敵。 今回は、特に満身創痍度がどんどん悲惨になって でも、筋の通った葉村晶が大好きなのだ。
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ユーモア・ミステリーとでもいうべきジャンルか。女探偵・葉村晶の活躍により難事件の解決。導入の小事件から読者を惹き込むところから素晴らしい。途中からは犯人が半ば分かったようなところがあっても、またやや展開に無理を感じつつも、どう展開していくかを楽しみながら読ませてくれた。調布東警察...
ユーモア・ミステリーとでもいうべきジャンルか。女探偵・葉村晶の活躍により難事件の解決。導入の小事件から読者を惹き込むところから素晴らしい。途中からは犯人が半ば分かったようなところがあっても、またやや展開に無理を感じつつも、どう展開していくかを楽しみながら読ませてくれた。調布東警察署、つつじヶ丘、仙川、中原、キューピー前などの懐かしの場所が度々登場することは親しみを覚えた。しかしこの作品についていうと、登場人物たちの業の深さに救いがない寂しさを感じざるを得なかった。
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女性探偵が活躍するシリーズの最新作です。 ミステリー小説好きとしては探偵という職業にとても興味がありますが、この本を読んでとうてい自分には無理だなと思わされました。(ちなみに主人公が今回探偵と並行してやっている書店員も私には無理そうです。) この小説の中で探偵の自室に電源タップに...
女性探偵が活躍するシリーズの最新作です。 ミステリー小説好きとしては探偵という職業にとても興味がありますが、この本を読んでとうてい自分には無理だなと思わされました。(ちなみに主人公が今回探偵と並行してやっている書店員も私には無理そうです。) この小説の中で探偵の自室に電源タップに仕込まれた盗聴器を仕掛けられるという場面が出てくるのですが、私も探偵気分を味わうべく家にあった電源タップを分解してみました。盗聴器が出てくるわけもなく、また電源タップのあまりに単純な構造に驚きでした。 とはいえ、タフな女性探偵は格好いいし、小説の中身ももちろんおもしろくて、急いで先に進まずにはいられませんでした。 ミステリー小説好きには強くおすすめします。
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前作「悪いうさぎ」がかなりブラックだったせいか、こちらはだいぶ毒を抑えたような感じがする。2時間ドラマを見ているようだ。とはいえ毒気はまだまだあるし今回も身勝手な登場人物がたくさん出てくる。 毒が抜けた分面白さも減った。「依頼人は死んだ」のうっすら怖くてピリっとスパイスが効いて...
前作「悪いうさぎ」がかなりブラックだったせいか、こちらはだいぶ毒を抑えたような感じがする。2時間ドラマを見ているようだ。とはいえ毒気はまだまだあるし今回も身勝手な登場人物がたくさん出てくる。 毒が抜けた分面白さも減った。「依頼人は死んだ」のうっすら怖くてピリっとスパイスが効いてる話を期待したい。
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次から次に降りかかる葉村晶に降りかかる災難に読んでる方もイタタ。本当のサイコパスが殺人犯でなくて、詐欺師というのが皮肉。若竹七海の描く母娘像は痛々しいのが多いな。それでも若竹さんの場合はイヤミスにならないんだよね。
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