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田舎でロックンロール の商品レビュー

3.6

35件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/11/20

70年代、田舎に住む中学生のオクダ少年の青春エッセイ。片田舎で暮らす中学生がロックに目覚め傾倒していく。好きな物に対する中学生の突き進み方、田舎ゆえの都会への憧憬など「あるある」な感じで自分の中学生のころを懐かしく思い出した。面白かった。

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2022/04/13

自分に正直。奥田さん。昔のどこにでもいる田舎の少年が、ロックにのめり込む越し方が生き生き書かれていて楽しい。青春って背伸びして甘酸っぱい。

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2022/03/13

まだレコードしかなかった時代の話。友達の家にレコードをききにいっていたことをなつかしく思い出しました。

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2019/11/27

図書館でほかの本を探していて偶然、手に取り借りてみた。  小説かと思ったらエッセイだった。めちゃくちゃ面白い。止まらない。エッセイでこんな夢中になったのは初めてだ。もう、5年も前に出てる本だ。著者は4歳年下だけど、まるっこ音楽・ロック同一体験ではないか。  奥田英朗は「インザプー...

図書館でほかの本を探していて偶然、手に取り借りてみた。  小説かと思ったらエッセイだった。めちゃくちゃ面白い。止まらない。エッセイでこんな夢中になったのは初めてだ。もう、5年も前に出てる本だ。著者は4歳年下だけど、まるっこ音楽・ロック同一体験ではないか。  奥田英朗は「インザプール」に続いて2冊目。インザプールはわけわからない小説、というか作品だったけど、この本読んだらあんな作品書くのもわかるような気がする。  読みかけの途中で感想書くの初めて。読み終えたら感想少し変わるかも。  ただいま読了!最後少し感覚のずれを感じたが、それは著者との年齢差があってのことだと思う。なにせ、私が22歳の時、著者は18歳と超多感な時だ。音楽シーンに対する感じ方は違ってもしょうがないと思う。  でも、やっぱり最後まで楽しかった。紹介されたレコードはたいてい知っているが、知らないものは全部聴いてみたい気もする。おまけ(?)の小説も面白く強烈なノスタルジーを感じた。架空ではあるけれどオケイや友達の面々、超保守的教師のエラ松の現在を知りたくなった。この教師が最後に少し軟化したのも話の中にほんのり温かさを感じた。  人間は当然歳をとっていくけど書面の中には永遠に変わらない少年少女がいる。その中に若かった頃の自分を垣間見ることもできた。

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2019/05/13

内容紹介  英米ロックが百花繚乱の様相を呈していた70年代。世界地図の東端の、そのまた田舎の中学生・オクダ少年もその息吹を感じていた。それはインターネットが登場する遥か前。お年玉と貯金をはたいて手に入れたラジオから流れてきた音楽が少年の心をかき鳴らした。T・レックス、ビートルズ、...

内容紹介  英米ロックが百花繚乱の様相を呈していた70年代。世界地図の東端の、そのまた田舎の中学生・オクダ少年もその息吹を感じていた。それはインターネットが登場する遥か前。お年玉と貯金をはたいて手に入れたラジオから流れてきた音楽が少年の心をかき鳴らした。T・レックス、ビートルズ、クイーン…。キラ星のごときロック・スターたちが青春を彩り、エアチェックに明け暮れた黄金のラジオ・デイズ。なけなしの小遣いで買った傑作レコードに狂喜し、ハズれレコードを前に悲嘆に暮れる。念願のクイーンのコンサート初体験ではフレディ・マーキュリーのつば飛ぶステージに突進!ロックのゴールデン・エイジをオクダ少年はいかに駆け抜けたのか?  中高生時の洋楽聴き始めの苦労さ、あるある話を思い出し懐かしかった。9歳上の筆者とのギャップもありパープルとクイーンくらいだった。

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2019/04/07

自由じゃないからこそ、得られるものがある。 かつて、聴きたい曲を自由に聴くことができない時代があった。 物理的に。 経済的に。 そして、倫理的に。 そんな時代に、ラジオ、ステレオ、レコード、雑誌などを通して最新の洋楽と奮闘した著者による、1972年〜1977年までの、体験的、自伝...

自由じゃないからこそ、得られるものがある。 かつて、聴きたい曲を自由に聴くことができない時代があった。 物理的に。 経済的に。 そして、倫理的に。 そんな時代に、ラジオ、ステレオ、レコード、雑誌などを通して最新の洋楽と奮闘した著者による、1972年〜1977年までの、体験的、自伝的エッセイ。

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2018/11/17

奥田英朗の洋楽青春期。 01 サージェント・パパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 02 名前のない馬 03 スライダー 04 展覧会の絵 05 アビイ・ロード 06 狂気 07 ライヴ・イン・ジャパン 08 黒船 09 クイーン? 10 ウッドストック...

奥田英朗の洋楽青春期。 01 サージェント・パパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 02 名前のない馬 03 スライダー 04 展覧会の絵 05 アビイ・ロード 06 狂気 07 ライヴ・イン・ジャパン 08 黒船 09 クイーン? 10 ウッドストック 11 フィルモア・イースト・ライヴ 12 明日なき暴走 13 シルク・ディグリーズ 14 夏草の誘い 15 南十字星 16 彩(エイジャ) 青春音楽短編小説(ボーナス・トラック) ホリデイ・ヒット・ポップス! あとがき 作者の中学生から高校生の間に触れたロックの回顧録を熱く語る。 ディープ・パープルぐらいしかわからなかった。 ちょっと世代が違いすぎたかも。

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2018/02/14

Rockファンには羨ましいすぎる時代を生きたオクダ少年。クイーンの初来日行ったとかね。レコードやRockへの飢えもビシビシ伝わる。ジョニミッチェとジャニス、リンダロンシュタット、キャロルキングとの比較なども面白い。オクダ少年はホリデイ・ヒットホップスから、おいらはMTVから洋楽教...

Rockファンには羨ましいすぎる時代を生きたオクダ少年。クイーンの初来日行ったとかね。レコードやRockへの飢えもビシビシ伝わる。ジョニミッチェとジャニス、リンダロンシュタット、キャロルキングとの比較なども面白い。オクダ少年はホリデイ・ヒットホップスから、おいらはMTVから洋楽教わった。共通点は若い頃にRockに夢中になれて良かったってこと。ホント良かった。読了後はもちろんレコード鑑賞。Tレックスにしよかと思ったけど遅い時間だったのでアメリカにした。本作品で紹介された曲の私的1位は「名前のない馬」だった。

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2017/04/28

ロックが音楽ジャンルではなく、ムーブメントだった時代。ラジオにかじりつき、FM放送から流れる曲に息を止めてタイミング合わせ、録音ボタンを押していた。まさに同じ。本書に書かれている奥田少年の音楽体験は、最初から最後まで自分のそれとかなりの部分がぴったりシンクロし、当時の記憶を懐かし...

ロックが音楽ジャンルではなく、ムーブメントだった時代。ラジオにかじりつき、FM放送から流れる曲に息を止めてタイミング合わせ、録音ボタンを押していた。まさに同じ。本書に書かれている奥田少年の音楽体験は、最初から最後まで自分のそれとかなりの部分がぴったりシンクロし、当時の記憶を懐かしく思い起こしながら読んだ。 他人の音楽遍歴や評論は、いつもそれほど共感できなくてそれほど面白いと思ったことがないが、本書はどんぴしゃだった。しかし、ただそれだけではなく、ところどころ作者が短くぽろりともらす意見、考察が憎いぐらい気がきいていて、なるほどそうだと膝を叩きたくなるんですね。そこらへんは、さすが力のある人気作家、着眼点、表現力に感心させられ、本当にうまいと思う。 音楽のジャンルは生き物のように、誕生があり、ピークがあり、衰退があると思う。自分も今のポップミュージックは、80年代にあらゆることをやりつくしてしまって、以降、もちろん時々おお、っと思うようなヒット曲は出てくるものの、あらかたの楽曲はすでに原型があるものの再生産だと思う。 でも、エルビスやビートルズがある時いきなり誕生したように、そのうち、これまで誰も聴いたことのない、まったく新しい音楽が産まれるんだろうな、と漠然と思うし、ぜひ聴いてみたいなと思う。

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2016/09/02

世代は違えどわりと近い地元、非常に楽しく読ませていただいた。ビジネス臭のしない当時の熱気を感じられて(しかも多感なティーンエイジャー)、羨ましく思う。巻末の短編小説も面白かった。

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