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サラバ!(下) の商品レビュー

4.3

649件のお客様レビュー

  1. 5つ

    273

  2. 4つ

    216

  3. 3つ

    71

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2025/01/28

人間が生きるうえでの、なにかを信仰すること、信じること、とはなにかを、赤子から大人までの主人公の人生に引き込まれ追体験しているうちに、その人生まるごとをもって示唆されているような、考えさせられているような感覚になった。

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2025/01/09

膨大な時間を体感するためにこの膨大な1人の男性の自伝を読んだのだと思わせる最後の締め方だった。 本当にこんな男性が生きているかのようなリアルな生活の描写と、その時のヒリヒリする感情が記されていて、居るはずがない歩という人がどこかで本当に生きて過ごしているのではないかと思わせるボ...

膨大な時間を体感するためにこの膨大な1人の男性の自伝を読んだのだと思わせる最後の締め方だった。 本当にこんな男性が生きているかのようなリアルな生活の描写と、その時のヒリヒリする感情が記されていて、居るはずがない歩という人がどこかで本当に生きて過ごしているのではないかと思わせるボリュームと内容で面白かった。 第六章の あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない を10年以上も前に書かれたものと思えないほど今の自分にもささるなぁ。と思った。私の信じるものを見つけてみたい。

Posted byブクログ

2024/12/12

面白かった。誰しもに歴史があり日常があるのだと。主人公も逃げてきた過去と向き合い、新しい一歩を踏み出すのだった。『サラバ』という合言葉と共に。 あっという間に読み終え、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

Posted byブクログ

2024/12/07

比べながら生き続ける事、世間や周りの価値観を優先して、物事を観たり、聞いたり、感じたりする事はとんでもなくもったいない。素直に愛せない。比べて嫉妬して、不安定になり、蔑んで、安定させる。絶対に人に対してモノに素直に愛せる方が、気持ちいいでしょ。でもその為にには、比べずに自分の「幹...

比べながら生き続ける事、世間や周りの価値観を優先して、物事を観たり、聞いたり、感じたりする事はとんでもなくもったいない。素直に愛せない。比べて嫉妬して、不安定になり、蔑んで、安定させる。絶対に人に対してモノに素直に愛せる方が、気持ちいいでしょ。でもその為にには、比べずに自分の「幹」を確立するには、観たモノ、感じたモノに対して、咀嚼して自分なりの意見を持って、自分の感覚を自分で理解しておかないとできないよなって痛感した。 僕は若い頃、好きなバンドを人に聞いた時、僕が全く知らないバンドを言われた。その時、「何なん。人からちょっとコアなとこ知ってるって思われたいだけやん」って蔑んで、安定させていた。けど、今思い返すともったいないだけだ。知らない事を素直に知らないと認めて、その魅力を探求しに行かないと。その魅力を一生知らぬまま死んでいくとこだった。 人よりも知ってるから凄いとか偉いとか価値観は、早く捨ててもいいかもしれない。勿体無いだけだから。 また言葉の強さをヤコブとの再開のシーンで思い知った。サラバ!の合言葉で、時間と共に隔たれきった壁が打ち砕かれて、繋がる。サラバ!という表面的な意味だけじゃなくて、それに孕む色やモノや人との出会い。 「サラバ!」という単語がお互いの頭に想起されるだけで、2人がとが繋がっていた事を、孤独じゃない事をを思い出させてくれた。言葉は本当に強い。ありがとう。

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2024/11/25

歩がだんだん、生きづらくなっていくのが予想外だった。逆に姉の貴子が、しっかりと地に足をつけ自分の生き方を貫けるようになっていた。お父さんとお母さんの離婚の原因にも驚いたけど、2人のキャラからしたら、あり得ることなのかなぁとも思った。お父さんが、そこまで自分を追い詰めるのは可哀想だ...

歩がだんだん、生きづらくなっていくのが予想外だった。逆に姉の貴子が、しっかりと地に足をつけ自分の生き方を貫けるようになっていた。お父さんとお母さんの離婚の原因にも驚いたけど、2人のキャラからしたら、あり得ることなのかなぁとも思った。お父さんが、そこまで自分を追い詰めるのは可哀想だとも思う。最後にこの小説を書いているのが歩であり、作者の「西加奈子さん」であることを知った時、「僕はこの世界に左足から登場した」という書き出しの言葉が納得できた。「サラバ」という言葉に込めた思いは私にははっきりとは理解できていないけど、歩が生きてきた年月の中でエジプトでヤコブと出会ったことが大切な意味のあることなのだと思う。ヤコブだけではなく、色々な人との出会いが歩にとって大切でそれらが今の歩を作っているのかなぁとも思う。

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2024/11/20

主人公とともに他者を恨み、揺さぶられ、ときに苦しくもあったが、それとともに生きていると感じた。 はじめはただ主人公への興味で読んでいたので、おもしろくないと思うところもあったが、とてつもないエネルギーをもったとんでもない小説だった。 言葉で表現する"小説"の...

主人公とともに他者を恨み、揺さぶられ、ときに苦しくもあったが、それとともに生きていると感じた。 はじめはただ主人公への興味で読んでいたので、おもしろくないと思うところもあったが、とてつもないエネルギーをもったとんでもない小説だった。 言葉で表現する"小説"のすごさを身をもって感じた。 また読み返したい。手元に置いておきたい。

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2024/11/03

信じる対象は何でもよくて、ただ自分が決めたものを信じることが大事だと学ばされた。 人との比較や自分が人に嫌われる事を恐れて行っていた気遣いも、相手を信用してないからこそ生まれていたもので、自分が全てを信用しない限り、真の信頼関係は気付けないと思った。

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2024/10/26

上巻の感想を取り消したい! 何か起こるわけでもないって書いたのが恥ずかしい! 人生で何か起こってないなんてないよなぁ いや、そんな感想じゃないんだけどなぁ ほんとに今さっき読み終わったからいろんなものが混ざり合って言葉にできないなぁ 宗教とかそーゆうの関係なく信じること、人を信じ...

上巻の感想を取り消したい! 何か起こるわけでもないって書いたのが恥ずかしい! 人生で何か起こってないなんてないよなぁ いや、そんな感想じゃないんだけどなぁ ほんとに今さっき読み終わったからいろんなものが混ざり合って言葉にできないなぁ 宗教とかそーゆうの関係なく信じること、人を信じたり自分を信じたりそーゆうことが素晴らしいってことを思ったなぁ 自分は死んでないけどそれを悲しいことと思わないで生きていくことだし、そのために自分を信じる おれも自分を信じてあわよくば寿命で死んでゆきたい それも愛の中でなぁ

Posted byブクログ

2024/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下合わせて700ページの長さに圧倒されながらも、ストーリーに入り込んで1日で読み切ってしまった。 1977年、テヘランで生まれた歩。 父母姉の4人家族。 猟奇、なんてタイトルのつく姉、かなりの個性派。母もパンチがある。 歩がエジプトでできた友人との共通言語が、サラバ!かぁ。エジプトでも日本でも世渡り上手っぽいな歩。 家にも学校にも居場所がなく、宗教?に惹かれる姉が不憫な感じ。 下巻では歩が高校卒業して、東京の私大に進学。 えっ、なんかすごい遊んでません? サークルで同種?の後輩女子と仲良くなる。 バイトからフリーライターへ。姉がまさかのパフォーマーとして話題に。カメラマンの当時の彼女に撮影され露出したらネットで誹謗中傷。 30歳を過ぎて薄毛に悩まされるようゆ。容姿に自信をなくし引きこもり気味に。親友・後輩との再会。 散骨の旅に出ていた姉がまさかの結婚。朝ヨガしてる! 安定した姉の言動が癪に障る感じ。口論。恋人の裏切り。父母の過去。性格も卑屈に。 図書館通い。東日本大震災。エジプト行き。友との再会。そして歩は小説を書き始める。 * * * アラフォーの私。これまでの人生、うまくいかなかったことも多いけど、今の自分につながるいとおしいものだと思えてきた。

Posted byブクログ

2024/09/14

素晴らしいタイトル。僕はいったい何を信じてるんやろか?たしかにそれはあるけど、それは何やろか?探求し続けるしかないか。

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