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きみは知らないほうがいい の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2015/08/15

岩瀬成子作品の中では、まん中くらいかな。 同じような内容なら『「嘘じゃないよ」と長谷川くんはいった』の方がいい。 もう子どもでないから、本物の子どもがこれを読んで、「私の気持ちを語ってくれている」と感じるか、自信がない。 ストーリー性はあまりないので、登場人物に共感できるかどうか...

岩瀬成子作品の中では、まん中くらいかな。 同じような内容なら『「嘘じゃないよ」と長谷川くんはいった』の方がいい。 もう子どもでないから、本物の子どもがこれを読んで、「私の気持ちを語ってくれている」と感じるか、自信がない。 ストーリー性はあまりないので、登場人物に共感できるかどうかが重要なのだが、正直言ってみんなが共感できる登場人物っていうわけでもない。 どこか暗く、冷めているところが『迷い鳥とんだ』に似ている。 親子のすれ違いを書かせると本当に上手い作家なのだが、ここではそこまでその才能が発揮されていない。 岩瀬作品を初めて読む人には薦めないかなあ。 クラスのいじめ未満みたいな厭な感じはすごくよく出てるので、読む価値は勿論あるが。

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2015/02/21

なんとも陰鬱な気分になる作品。 なかなか面倒くさくて、もうお年寄りの私にはじっくり読み耽り、浸る元気がない。 岩瀬さんの作品の主人公はぐちゃぐちゃしながらも、いつもどこか超然としていることが多いが、この作品ではお得意のねちねち感が内なるものに向いていて、一層読むのが苦しいものにな...

なんとも陰鬱な気分になる作品。 なかなか面倒くさくて、もうお年寄りの私にはじっくり読み耽り、浸る元気がない。 岩瀬さんの作品の主人公はぐちゃぐちゃしながらも、いつもどこか超然としていることが多いが、この作品ではお得意のねちねち感が内なるものに向いていて、一層読むのが苦しいものになっている。 それだけに若い人には共感を持って読まれるのではないか。 読む人を選ぶだろうが、小5から高校生ぐらいまてまに読むと、良くも悪くも忘れがたいものになりそう。 「トリゴラス」の作者である長谷川さんの絵もぴったり。

Posted byブクログ

2015/02/02

小学6年生のクラスに漂う、嫌な空気感の描写がすさまじい。主人公の米利(めり)は5年生の時に不登校を一度しており、その時のトラウマを何度も引きずり出される。しかし作者はこの状況を「いじめ」と表現はしない。この学校という状況、制度そのものに疑問を突きつける。大人の視点から読めば「世の...

小学6年生のクラスに漂う、嫌な空気感の描写がすさまじい。主人公の米利(めり)は5年生の時に不登校を一度しており、その時のトラウマを何度も引きずり出される。しかし作者はこの状況を「いじめ」と表現はしない。この学校という状況、制度そのものに疑問を突きつける。大人の視点から読めば「世の中そんなにろくな大人ばかりではない」と片付けられるかもしれない、けれど子どもたちからすれば学校は一度このような状況になってしまえば、逃げ場のない袋小路の地獄なのだ、というのがひしひしと伝わってくる。学校なのに、そこからどう「生き延びるか」という戦場のようなものになっている。そして、その戦場を作り出しているものは何か。その答えが最後の方に描かれているように思う。

Posted byブクログ

2014/12/15

2 「おなかがくちい」という表現を初めて見た。 12歳のもやもやとした言えない気持ち、教室の言い難い空気、をよく表現しているような気がする。

Posted byブクログ

2014/11/15

疲れて、自分がしっかり存在してないと感じる全ての人々に読んでほしい。 小学生のささやかな決意。

Posted byブクログ