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街場の戦争論 の商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2015/05/01

2015.4.30 前半部分で日本はアメリカの従属国であることがしつこく書かれていて、あまりというか全然普段はそんなこと考えてないんだけど、きっとそうなんでしょう。ほんとアメリカってのは巧妙ですね。日本の政策決定とか選挙結果とかほとんどはアメリカの意向のままに動いてるのかもしれま...

2015.4.30 前半部分で日本はアメリカの従属国であることがしつこく書かれていて、あまりというか全然普段はそんなこと考えてないんだけど、きっとそうなんでしょう。ほんとアメリカってのは巧妙ですね。日本の政策決定とか選挙結果とかほとんどはアメリカの意向のままに動いてるのかもしれません。太平洋戦争までの日本(大日本帝国)の勢いを完全に、徹底的に潰したかったんでしょう。

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2015/04/03

当初『街場の二十二世紀論』というタイトルになるはずが、「どこかで読んだ話」をばっさり切ったら「戦争の話」と「危機的状況を生き延びる話」しか残らなかったことから『街場の戦争論』になったと。副題をつけるとしたら「想像力の使い方」になるだろうとのこと。 確かに日頃から内田先生の著書や...

当初『街場の二十二世紀論』というタイトルになるはずが、「どこかで読んだ話」をばっさり切ったら「戦争の話」と「危機的状況を生き延びる話」しか残らなかったことから『街場の戦争論』になったと。副題をつけるとしたら「想像力の使い方」になるだろうとのこと。 確かに日頃から内田先生の著書や発言に親しんでいる人にも新鮮に映るはず。とはいえ、先生の思考の深め方が変わるわけではないから、違和感なく馴染める。 どうか、内田先生の予測が大外れしますように。全てが先生の杞憂でありますように。刊行から半年足らずで既に当たりかけているような気がしてしまう不安を抱えつつ・・・それでもそう願うしかないのだけれど。

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2015/03/07

先の大戦で日本が喪ったものは何か。著者はそれを主権だという。勿論国家として独立を認められているのだから、その意味で主権を持たないということは形式的にはないはずだが、実質的な意味ではどうなのかという議論だ。実質的に主権を持つために力が必要だ、という理屈はわかりやすいけれど、個人的に...

先の大戦で日本が喪ったものは何か。著者はそれを主権だという。勿論国家として独立を認められているのだから、その意味で主権を持たないということは形式的にはないはずだが、実質的な意味ではどうなのかという議論だ。実質的に主権を持つために力が必要だ、という理屈はわかりやすいけれど、個人的には正しくないと思う。何故なら、どれだけの力が必要で、その力を得るためにどれだけのコストがかかるのかという議論がなされないまま一人歩きしているように見えるからだ。

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2015/02/13

今は、この前の負けた戦争とこれから始まる戦争の間(戦争間期)であるという箇所などなど、とても考えさせられる本でした。

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2015/09/14

哀しいけれど 本当に その通りになってしまっているのが たまらなく 哀しい ちょうど「イスラム国」のニュースが飛び込んできた 時に読み進めていたので… せつないほど その通り(内田さんが予言している)に なってしまっている 非常時になにもできずに フリーズしてしまっている こ...

哀しいけれど 本当に その通りになってしまっているのが たまらなく 哀しい ちょうど「イスラム国」のニュースが飛び込んできた 時に読み進めていたので… せつないほど その通り(内田さんが予言している)に なってしまっている 非常時になにもできずに フリーズしてしまっている この国の現状が たまらなく 哀しい よりによって こんな時に この本を読んでいる自分 何もできない自分が 哀しい なにやら 感傷的になってしまいました この一冊を読んだ人と 無性に馬鹿話がしたい 気持ちで一杯です

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2015/02/02

日本人へのテロの脅威、東京五輪誘致の成功要因、スパイ活動などなど。違う局面からの見方になるほどと頷いた。

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2015/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史に「もしも」を導入して、「強い現実」と「弱い現実」を考えてみる。 歴史学では歴史に「もしも」はない、と言われるけれど、この見方、面白いなと思った。 戦後の文化、 映画:明治生まれの監督たち(戦中すでに大人) 漫画:昭和生まれの若者たち(戦中10代前半) から復興。 一方、文学の復興は遅かった。 一線で活躍するであろう20・30代の若者:大正生まれが戦争で亡くなって、ごそっといなかったから、というのが戦争とは何かということの一側面を表しているように思った。

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2015/01/17

最近読んだ矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』とこの本の第2章「ほんとうの日本人」で主張していることとはほぼ同じと想えます。つまり、日本は主権国家ではなく、アメリカの従属国であり、そして従属国であるという事実それ自体を隠ぺいしているということです。田中角...

最近読んだ矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』とこの本の第2章「ほんとうの日本人」で主張していることとはほぼ同じと想えます。つまり、日本は主権国家ではなく、アメリカの従属国であり、そして従属国であるという事実それ自体を隠ぺいしているということです。田中角栄氏のロッキード事件における逮捕や鳩山由紀夫氏の早期退陣にはアメリカの意向が大きく反映していたことを知りました。いまの政府はアメリカの良き僕に浸っていようとするかのようです。

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2015/01/14

安倍政権が復活してからの懸念に答えてもらったよう。 特に東京五輪招致の件は、決定当時のもやもやした気持ちの正体がわかってすっきり。 もっと知らないといけない。

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2014/12/31

内田さん、めちゃくちゃ頭いいなぁ、とあらためて思う。 戦争を経てもう七〇年。日本が根っこから変わることができないのは、敗戦という事実にしっかりと向き合うことができなかったからである。その場その場をだましだましやりながらも、奥底でしっかりとアメリカに従属している日本、なんとも窮屈や...

内田さん、めちゃくちゃ頭いいなぁ、とあらためて思う。 戦争を経てもう七〇年。日本が根っこから変わることができないのは、敗戦という事実にしっかりと向き合うことができなかったからである。その場その場をだましだましやりながらも、奥底でしっかりとアメリカに従属している日本、なんとも窮屈やなぁ。 いつもは軽快な文章を書く内田さんやけど、本書の重苦しさはいつもとちょっとちがう。でもあとがきで、やわらかい内田さんが戻ってきてほほえましかった。

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