あれよ星屑(2) の商品レビュー
- ネタバレ
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時代をさかのぼり戦時中。中国での川島と黒田の出会いと兵営での生活が描かれる。 下級兵たちの抗争で黒田はその巨大な体躯を生かし、存在感を発揮する。休暇になると女郎屋へと突撃。次々に女を抱くが、絶倫ぶりはとどまるところを知らない。とうとう将校専用の店に行ってしまい、そこで浮子と出会う。 上官たちは新兵に八路軍のスパイたちを試し切りさせる。川島の分隊は軟弱だとみられていたが、川島がちゅうちょせずに捕虜を切ったことから、見直される。 黒田の周囲ではいじめにあっていた滝川が自殺する。 川島も黒田も浮子も、登場人物たちにとって死は日常であり、だから余計、性に向かって自らを慰撫している。エロスとタナトスが生々しく交錯する。
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舞台は戦時中へ。敵と言っても同じ人間。ただ、お国のために敵を屠って己も死ぬ。平和な現代じゃ想像付かないが、リアリティがあるストーリー展開で一気に読んでしまった。
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戦争で生き残った人々の影を描くコミック2巻目(1巻はこちら)。 戦後の闇市で「死に損ない」として飲んだくれて生きる川島徳太郎。1巻の終わりで倒れた川島の意識は、過去に飛ぶ。 戦地の中国。「昼行灯」と称されていた川島は、はみだしものの古参兵と新兵の寄せ集め班の班長を任ぜられる。古...
戦争で生き残った人々の影を描くコミック2巻目(1巻はこちら)。 戦後の闇市で「死に損ない」として飲んだくれて生きる川島徳太郎。1巻の終わりで倒れた川島の意識は、過去に飛ぶ。 戦地の中国。「昼行灯」と称されていた川島は、はみだしものの古参兵と新兵の寄せ集め班の班長を任ぜられる。古参の兵たちは、私腹を肥やす上官をこっぴどくやっつけて転属になっていた。巨漢で暴走すると歯止めのきかない黒田門松。坊さんだった棟方兵長。頭脳派の金子。魚屋だった柴山。いずれも一癖も二癖もあるが、彼らなりの正義があり、その姿勢には筋が通っていた。他の班のように憂さ晴らしの新兵いじめもなかった。 川島は彼らとすんなりなじむ。 新兵を鍛えるといいながら人間性を破壊するようないじめ、無辜のものも多く含まれる捕虜の虐殺、コネを利用したズルの横行。 「慌ててつまらん死にかただけはしてはいかん」。苛酷な中にもぎりぎりの理性が保とうとする川島の訓辞は、実は自らに向けたものなのかもしれない。 しかし、戦場の狂気はいずれ、ぐらつく理性を吹き飛ばすのだろう。その足音が聞こえるような巻である。 兵士向けの娼館が描かれる。一般の兵士向け、将校向け、許可のない私娼といくつか種類があったようである。将校向けの店の「浮子」のきりりとした姿が印象的である。彼女らの人生もまた闘いだ。深い「闇」を抱え、歴史の波に呑まれた後は光を当てられることもない。 1巻で登場した居酒屋を営む菊子の素性も徐々にあぶり出されてくる。背景を知って1巻を読み直すとやるせなさが募る。 かろうじて人間性を残した川島班。だが、この先はおそらく濃い「闇」だ。
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川島と黒田の過去。 軍隊内部の狂奔といびり。 売春婦の浮子 「あんたたちはいいわ。 死んだら靖国に奉られて神様だもんね。 あたしら死んだって墓も立ててもらえなきゃ戒名もない。 あたしらだってさ、お国のために身ィ削ってんだわ」
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感傷的なりすぎない戦中戦後マンガ。くせのある絵だが、内容にはとても合っている。説教臭くなく、人物を生き生きと描写していて読みごたえがある。おすすめ。
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戦争中の話。ひとりひとりは人間だけど、集まることの怖さみたいのを感じる。プロパガンダは恐ろしいです。
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なんだろう、画力も半端じゃないし、構成もものすごく練られてまとまってて読みやすいんだけど、 魚を捌いたときに出てくるワタみたいに、テーマの持つ重さ生々しさが、人間の業が、ある瞬間にドロッと出てきて、震えてしまった。 どんな展開と結末が待っているんだろう。
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完結するまでわからないけど、”名作”の匂いがする。 凡百のマンガよりこの作品の方が、映画化やドラマ化されるといいのだが…。
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戦中編(中国)。 軍隊内部のくだらないイザコザ、そして軍が戦地でしたこと。 胸糞悪く、気分が重く沈む。門松が居なかったらやってられない気分になっただろう。浮子は良い女。
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