猫の事務所 の商品レビュー

宮沢賢治(著者),植垣歩子

2024/04/06

猫も好きだし猫絵本も好きだし、宮沢賢治も好きだから、どうしたってこの本も好きなのだけど…
かま猫のかわいそうさが、絵で際立ってしまって、それはお話上必要なことだし、作品にとってはプラスなんだけど、やっぱりかま猫かわいそう。表紙からして泣いてるし…
すべての猫に幸せになってほしい。だからハッピーエンド？　でいいのかな。

2023/03/15

胸が締め付けられました。

仲間はずれ
仕事を与えてもらえない
返事をしてもらえない
泣いていても無視される。

その悲しみから
解放されて
ほっとしました。

でも
かま猫は
事務所の仕事を続けたかったのかな。

宮沢賢治さんが生きていた100年くらい前も、現代と同じようなイジメがあったのかな。差別があったのかな。
科学技術が進歩しても、
人の本質は変わらないなんて（涙）

この絵本を読んでる間、
Habitの曲が頭の中をグルグルしました。
人の分類したがる習性や癖は、
差別と繋がっているのかな。

favorite sentence

✒︎とうとう昼の一時から、かま猫はしくしく泣きはじめました。そして晩方まで三時間ほど泣いたりやめたりまた泣き出したりしたのです。✒︎

✒︎かま猫だけが泣くのをやめて、まっすぐ立ちました。✒︎

2023/01/15

この作品をモチーフにしたマスキングテープを持っているのに、作品は読んだことがないなと思って借りてみた。

賢治の作品って意外と陰湿で、そして救いのないまま終わるんだな、と昨日読んだセロ弾きのゴーシュ（ひのきとひなげし/蛙のゴム靴）を読んで思ったけど同じような感想だった

いじめはあるし、いじめは止まるが、その後被害者が救われた描写も加害者が何か罰を受ける描写もない

2022/04/03

宮沢賢治さんの物語。
社内のイジメはいやだなぁ。
闖入してきた獅子が、一刀両断でいじめてるねこたちを裁いてくれたらよかったのにな。。と思いました。
後味が苦いですね。

2021/10/19

かま猫さんのような真面目な優等生はなぜか敵を作るんですよね...(´･ω･｀)
周りと馴れ合いになることをカッコイイことと思わず、
正しいことを正しいと言える・行動できる人でありたいです。

2020/12/28

社内いじめのお話

いじめの描写が妙にリアルで気分が悪く、泣けてくる。
最後がハッピーエンドでもなく、これで終わり？と物語の現場に置き去りにされた気分になるけれど、だからこそ考えさせられる作品。

2020/08/30

小1の子供には理解が難しったよう。
理由がわからず始まるいじめ。理由がはっきりしないが、いじめる者。嘘を信じていじめに加担する者。

子供にはまだわからないのに、親の私には痛いほどわかる内容で。
これから学年が進むにつれ、ひいては社会人になってもあるんだろうな…

絵本の絵がまだ素晴らしく、胸が締め付けられた。