肝をゆるめる身体作法 の商品レビュー
(2015/6/18) 目から鱗のいい本である。 信長が敦盛を舞ったという話し。本能寺で自決前、というのは誤りで、桶狭間の合戦の前に、が正解という。 ちなみに敦盛は厳密には能ではなく幸若舞とのこと。 それはおいておいて、武士が戦に臨む前に、不安、緊張を力に変えるため、心を落ち着か...
(2015/6/18) 目から鱗のいい本である。 信長が敦盛を舞ったという話し。本能寺で自決前、というのは誤りで、桶狭間の合戦の前に、が正解という。 ちなみに敦盛は厳密には能ではなく幸若舞とのこと。 それはおいておいて、武士が戦に臨む前に、不安、緊張を力に変えるため、心を落ち着かせるために能を舞ったという。 江戸時代は武士のたしなみになったとのこと。 能の世界でも緊張な不安にならない奴は大成しない、と。臆病でいいと。 他人の目を意識するから緊張や不安にもなるが、いい能が舞える。 肝が座るの世界。 これひとつでも偉い参考になったのに、この本はさらに深く入る。 呼吸法がイラスト付き、、、これはまあ時間があれば。 このあと、話しは平野啓一郎の「分人」になる。いや、分人ということばがでてくるのではない。 意味するところが一緒という意味だ。 人間にはいろいろな側面がある、ということ。会社での顔、妻に対して、子供に対して、、ということ。 その中に、人前で発表する顔もあるはずなのに、なぜかそれが出来ない。緊張してしまう。 それを、観阿見世阿弥がよく使った言葉、「初心忘るべからず」にならないからだという。 初々しい新入社員のころの気持ち、という意味ではないらしい。 過去と決別し、まっさらで臨む心とのこと。 過去のいい経験があるからそれに引きずられる、変わりたくない、という気持ち。 それを切るという意味が「初」にあるとか。 子どもは保守的とも。 そうした過去の自分を出すのではなく、新しくことに臨めばよいと。 最後の数ページはなにをいってるのかよくわからなかった。 盛りだくさん、内容テンコ盛りだが、うまく拾えば大いに参考になる、素晴らしい本だった。 第1章 能の中にストレスや不安を「力」に変えるヒントがある―心を落ち着かせる呼吸と深層筋の話 (能の稽古も実はストレスがいっぱい なぜ武士は能を必要としたのか ほか) 第2章 肝をゆるめる身体作法―姿勢と呼吸法の章 (基本の姿勢呼吸 ほか) 第3章 たくみな意志で「ダメな自分」に別れを告げる―肝をゆるめる心の章 (変わりたくない人は変えられない 「花」を求める ほか) 第4章 世阿弥に学ぶプレゼンの序破急―肝をゆるめる技の章 (「人前で話をする」ための技 「序破急」とは何か ほか)
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肝が据わっているという状態は、お腹に力を入れて固めることではなく緩めることだといい、そのためのロルフィングの手法やサイコシンセシスなどを紹介し、能に学ぶプレゼンの仕方についても述べている。 呼吸法の練習、フットマッサージ、大腰筋エクササイズ、サイコシンセシスのサブパーソナリティ...
肝が据わっているという状態は、お腹に力を入れて固めることではなく緩めることだといい、そのためのロルフィングの手法やサイコシンセシスなどを紹介し、能に学ぶプレゼンの仕方についても述べている。 呼吸法の練習、フットマッサージ、大腰筋エクササイズ、サイコシンセシスのサブパーソナリティや指揮者を意識する方法は試してみようと思った。 プレゼンの序破急の急から考えることも参考になった。 最終章は、突然終わった感があったが、著者が述べているように未完の急を実践しているのだろう。
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ロルフィング(体)・・サイコシンセシス(イタリアの心理療法)・平松園枝・・統合する・・・生き残りのサブパーソナリティー・・脱同一化・・・自分の中の指揮者を育てる プレゼンの方法・・心技体 序破急・・未完の急(韓ドラみたいなつなぎ方?) 破・・面白きは光、暗闇を明確に 珍しき・・1...
ロルフィング(体)・・サイコシンセシス(イタリアの心理療法)・平松園枝・・統合する・・・生き残りのサブパーソナリティー・・脱同一化・・・自分の中の指揮者を育てる プレゼンの方法・・心技体 序破急・・未完の急(韓ドラみたいなつなぎ方?) 破・・面白きは光、暗闇を明確に 珍しき・・1枚の絵は千の言葉に値する・・能は古典の立体化・・身を使う足を使う・・男時女時 なるほど。。
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タイトルにひかれて読んでみました。 前半は良いのですが後半になるとなんだか違う本を読んでいるような違和感があります。 本のタイトルと内容がそぐわないような。 能の世界のことは何も知らないのでそういう話は面白いですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
臆病だけど「やるときはやる」人になる! 能楽師の著者が、能とロルフィングの手法を使ったアプローチで、逃れられない臆病や不安、緊張を抱えたまま生きていくための心身コントロール術を紹介します。
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前半は能の舞台論「序破急」から始まって、サイコシンセンス、ロルフィング、型の問題など話は多岐にわたる。後半はいきなりプレゼンの話。 まとまりがないというなかれ、ここでプレゼンテーションを持ってくるのが「序破急」を本の中で実現させているのだとわかります。
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