創価学会と平和主義 の商品レビュー
公開情報をもとに偏見をもたない0ベースの思考で考える。この姿勢がとても大事なことだと思った。 自分の偏見が世界をゆがめ、狭めてしまう。 悪いものは悪い、良いものは良いといえることが大事だということをこの本を通じて学んだ。
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創価学会や公明党と聞くと、嫌悪感を抱く。理由は分からないが、親や友人が、「良くないもの」としていたため、肌感覚として、そうなのだ。では、創価学会とは何なのか。勉強しなければ、自らの周囲で起こるこの反応を理解する事は出来ない。 本著の面白さは、この問いに、集団的自衛権の解釈を切り...
創価学会や公明党と聞くと、嫌悪感を抱く。理由は分からないが、親や友人が、「良くないもの」としていたため、肌感覚として、そうなのだ。では、創価学会とは何なのか。勉強しなければ、自らの周囲で起こるこの反応を理解する事は出来ない。 本著の面白さは、この問いに、集団的自衛権の解釈を切り口とする点だ。「平和の党」を党是とする公明党が集団的自衛権に賛成した。この意味は何なのか。 しかし、私自身、誰かの思想に身を委ね、組織化し、組織の論理を優先し、組織を拡大しようとする集団への嫌悪感は拭えない。その括り方が、宗教であれ、ボランティアであれ、政治であれ、だ。これは、創価学会に限った事ではない。人間が思想まで機械の一部として取り込む組織の力学への潜在的恐怖なのだ。然るに、私の嫌悪感の本質を考えさせられる一冊であった。
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多くの人の感想にあるように、私も宗教アレルギーあるいは食わず嫌いがあり、創価学会についても、近寄ってはいけないイメージがあった。 本作を読み、大分意識は改まったが、何故か、今でも近寄りがたいものを感じるのは何故だろう。 ともあれ、私は世の中バランスが大事だと思っているので、右...
多くの人の感想にあるように、私も宗教アレルギーあるいは食わず嫌いがあり、創価学会についても、近寄ってはいけないイメージがあった。 本作を読み、大分意識は改まったが、何故か、今でも近寄りがたいものを感じるのは何故だろう。 ともあれ、私は世の中バランスが大事だと思っているので、右傾化している今、政権与党内でそれが取れるのは、公明党であることには間違いないと思う。大いに期待したい。本音言うと、民主よしっかりしろだが・・・ それにしても論理明晰な佐藤さん。本作でも、分かりやすく、宗教と政治のあり方について教えてくれている。
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創価学会の人の活動で、とても嫌な思いをしたことがあるので、苦手な宗教。 池田大作氏の初代会長・二代目会長への思いから平和主義をとっているということは知らなかった。 でも、創価学会内で世代交代が行われたときに、それが維持されるのか? 佐藤優氏の作は、納得できることが多かったが、どちらかというと創価学会より公明党に重きを置いたタイミングで書かれているので、「カトリック信者から見た創価学会」という内容を期待していた分、少しがっかり。
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佐藤氏の著者はとても知的で、内実を知らない人じゃないとわからない視点から世界の事象を見ることができるため、とても好きでよく読んでいる。今回は、テーマが創価学会ということで、著者がこの宗教法人についてどのような視点を持っているのかというものに興味があって読んだのだが、結果は期待外れであった。内容が、創価学会に肩入れしたようなものになっているからというわけではなく、著者にしてはあまりにも視点が偏っていて、創価学会側が出した資料ばかりを引用して話が展開する点にがっかりしたのだ。もっと客観的かつするどい視点を期待していただけに、残念な印象しか残らなかった。集団的自衛権容認について、創価学会が果たした役割という視点では、著者の論じている点はその通りなのかもしれないが、もっと逆側からの視点も取り入れた論述をしてほしかったところだ。しかし、創価学会と聞いただけで盲目的に毛嫌いするだけでは真実は見えてこないという視点を提供したところは評価したい。
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ある種毛嫌いしていた創価学会と公明党ですが、記載されていた側面もあるのだとわかり、よかったです。 普段目にする信者さん方々の行動発言等々だけで、創価学会や公明党すべてがおかしい、とは限らないですからね。。 (であれば盲信的な布教活動をやめたほうがいいのでは?と思いつつ…)
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集団的自衛権の行使についての政府閣議決定において、公明党が果たした役割、またその過程にて見える本物の平和主義があるということについて書かれています。 創価学会とは何なのかという世間の無知に対して、その成り立ちから思想に至るまで、とても客観的に分かりやすく書かれており、かなり整理し...
集団的自衛権の行使についての政府閣議決定において、公明党が果たした役割、またその過程にて見える本物の平和主義があるということについて書かれています。 創価学会とは何なのかという世間の無知に対して、その成り立ちから思想に至るまで、とても客観的に分かりやすく書かれており、かなり整理して理解することが出来ました。
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表題には創価学会とされているが、公明党と平和主義としたほうがしっくりくるのではないかと思う。内容は確かに創価学会の宗教団体としての考え方についてだけれど、宗教団体が平和主義を標榜するのはある意味当たり前のことで(今は物騒な宗教団体も多いけれど)、公明党が今や完全に右翼となってしま...
表題には創価学会とされているが、公明党と平和主義としたほうがしっくりくるのではないかと思う。内容は確かに創価学会の宗教団体としての考え方についてだけれど、宗教団体が平和主義を標榜するのはある意味当たり前のことで(今は物騒な宗教団体も多いけれど)、公明党が今や完全に右翼となってしまった自民党の動きに歯止めを立てている、という事実こそ知る価値があると思うからだ。
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閣議決定の内容が「名ばかり集団的自衛権」であるか否かは今後の歴史が証明していくのだろう。浄土真宗の念仏→極楽浄土と違い、日蓮の教え(法華経)が現世での行いに根ざしており、結果、創価・公明は行動する宗教・政治団体であるとの指摘は妥当性があるように思う。 基本的に創価・公明に肯定的内...
閣議決定の内容が「名ばかり集団的自衛権」であるか否かは今後の歴史が証明していくのだろう。浄土真宗の念仏→極楽浄土と違い、日蓮の教え(法華経)が現世での行いに根ざしており、結果、創価・公明は行動する宗教・政治団体であるとの指摘は妥当性があるように思う。 基本的に創価・公明に肯定的内容であり、これを鵜呑みにするのも問題はあるかと思う。著者の言うように、「真実はひとつではない」「物語は複数ある」。他の批判本もセットで読む必要はあるだろう。
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今まで曖昧模糊だった存在が、比較的中立な視点で語られている。なんともいえない嫌悪感を持つことは、もったいないと感じる。 信じる、感じるだけでいいのかは気に留める必要があり、偏らない理解を続けること(読書など)が必要。
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