バンクーバーの朝日 の商品レビュー
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19世紀末から20世紀にかけて進められた半ば詐欺のような移民政策については、ブラジルを主とする南米やハワイへのものが比較的知られ、それらを題材とした物語はフィクション、ノンフィクションを問わず多く著されているが、実は北米に渡った日本人も相当数いた…という史実がまず前提となる。 その上でさらに実在した"バンクーバー朝日"という日系人による野球チームが、本ノヴェライズの主役に据えられている。 おそらくはこれでもまだマイルドに抑えられた描写であろう、白人社会で排斥や迫害に喘ぐ移民二世たちが、苦しい日常をひと時忘れ得る娯楽として野球に取り組みつつ、いわゆるスモールベースボールを駆使して大活躍していく様は、例え予定調和的であっても、実に痛快である。 折しも舞台は1930年代末期、日中戦争を皮切りに日本が後戻りできない泥沼に足を踏み入れていきつつある、どんよりと暗く重い空気に圧されている中で、漆黒の一隅にほとばしる光の瞬きのように。 朝日軍がリーグ優勝を決める瞬間は、不覚にも感動してしまった。
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非常にGood カナダで差別とか貧困で苦しんでる中asahiというチームが活躍して皆の希望だったっていうのは本当だけど、個々の人とかその人たちのエピソードはフィクションらしいです(最後に書いてました) 小説なのに映画みたいに感動できたし、ひとりひとり苦労とかストーリーがあって...
非常にGood カナダで差別とか貧困で苦しんでる中asahiというチームが活躍して皆の希望だったっていうのは本当だけど、個々の人とかその人たちのエピソードはフィクションらしいです(最後に書いてました) 小説なのに映画みたいに感動できたし、ひとりひとり苦労とかストーリーがあって、それが小説だからこそ細かく書けるんだろうし、人間ドラマとしてもとても良かったです 毎日が辛く苦しくても、生きていかないとと思いました。特に娼婦のせいの先輩の梅毒になった人…何があっても生きないと、みたいな言葉が良かったです せいがアメリカに来た時の描写は辛すぎた… 映画はキャストが豪華なのにイマイチみたいで残念です そう言われても見てみたい、また機会があったら見てみます
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日系移民たちの野球を通して人々の生きる希望や現実を描いた作品。 時代背景がリアルなのはもちろん人々の感情の動きが感じられる作品でした。 映画も見てみたくなった。
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島国の日本で生きていると人種差別なんて別の世界のどこかで行われていることのように感じてしまうけれど、夢みてカナダに出稼ぎに出た日本人たちがこんな過酷な状況の中生き抜いてきたことを初めて知った。
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生活も貧窮しているのにスポーツ=遊びをやることに意味はあるのかの問いかけがすごく共感できた 意味ないんだけど意味ある 重要なこと
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最初から最後までずっと差別について描かれてる印象。頭が固い一世と、カナダの風土と一世の間で板挟みになっている二世達。職場での待遇、住んでる場所、色んなものを通して色濃くかかれていて、読んでいて辛いな…って思うところが多々あった。 だが、野球を通して、段々距離が縮んで行く展開が痛快...
最初から最後までずっと差別について描かれてる印象。頭が固い一世と、カナダの風土と一世の間で板挟みになっている二世達。職場での待遇、住んでる場所、色んなものを通して色濃くかかれていて、読んでいて辛いな…って思うところが多々あった。 だが、野球を通して、段々距離が縮んで行く展開が痛快。飽きずにスラスラ読めた。
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想像もできない時代。 移民は結局何人なのか。。。 何人と見做される基準はなんなのか、何度も思わされた。
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最近カナダが気に入っていて、ふと見つけた作品。 映画なった作品でタイトルは知っていたけど、こんな素敵な作品だったとは。
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明治維新を遂げ、物価の高い欧米諸国へ出稼ぎに。龍馬以来の日本人としての自覚が生まれてきてはいるが、海外との交流の在り方は、現在のようなカタチではないなあと感じた。とまずは、昨日までに読んでいた「竜馬がゆく」の延長戦として日本人の歴史目線で楽しむことができた。 物語の中で特に印象...
明治維新を遂げ、物価の高い欧米諸国へ出稼ぎに。龍馬以来の日本人としての自覚が生まれてきてはいるが、海外との交流の在り方は、現在のようなカタチではないなあと感じた。とまずは、昨日までに読んでいた「竜馬がゆく」の延長戦として日本人の歴史目線で楽しむことができた。 物語の中で特に印象的なものは、日系1世と2世との現地人の認識の違いである。この溝が「野球」を通じて少し埋まっていくところが良かった。朝日のメンバーたちの「スモールベースボール」「ブレインベースボール」「フェアプレー精神」を通じて、日本人だけでなく現地人をも魅了するプレーには心打たれた。 平和の祭典オリンピックが来年日本で行われることを心から願う。
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おもしろく読んだことは読んだのだけど、筆力が弱いのか、感動させるべきところまでもあっさり書きすぎてしまっている感があった。それでも力作であることに間違いはない。★4つでもよかったかな。
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