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「禍いの荷を負う男」亭の殺人 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/02/19

アメリカの作家マーサ・グライムズの長篇ミステリ作品『「禍いの荷を負う男」亭の殺人(原題:The Man with a Load of Mischief)』を読みました。 ジョン・ディクスン・カーの作品に続き、アメリカの作家の作品です。 -----story-----------...

アメリカの作家マーサ・グライムズの長篇ミステリ作品『「禍いの荷を負う男」亭の殺人(原題:The Man with a Load of Mischief)』を読みました。 ジョン・ディクスン・カーの作品に続き、アメリカの作家の作品です。 -----story------------- 海外ミステリ復刊第四弾、田舎町の殺人騒動 平穏な田舎町で発生した殺人。 ロンドン警察のジュリー警視や元貴族のメルローズ、ミステリ好きのアガサ叔母さんらが謎に挑む! ----------------------- 1981年(昭和56年)に刊行されたマーサ・グライムズのデビュー作… リチャード・ジュリー警視シリーズの第1作です。 イングランド中部ノーサンプトンシャーの小村ロング・ビドルトンで連続殺人が発生し、死体が猟奇的な状況下で発見される… 第一の死者ウィリアム・スモールの遺体は絞殺されたうえに旅館(イン)・<禍いの荷を負う男>亭の自家醸造用のビア樽に頭から押し込まれた状態であった、もう一人の犠牲者ルーファス・エインズリーは<ジャックとハンマー>亭の軒先を飾るからくり人形の代わりに梁に固定され、降りしきる雪に埋もれていた、、、 2人は村の人間ではなく、よそ者だった… ロンドン警視庁から派遣されたリチャード・ジュリー警部が地元の有閑貴族メルローズ・プラントやお節介やきの老婦人アガサ・アードリーとからみつつ解決する、興趣満点の佳品……。 英国ミステリの雰囲気がぷんぷんと漂う作風、連続殺人の被害者の関連性や意外な犯人・犯行動機が判明したときの心地良さ、魅力溢れる登場人物、心地よい余韻を与える結末等々… 好みの雰囲気を持った作品で、とても愉しめました、、、 解説に記載してあった、 「クリスティの創造したセント・メアリ・ミードという舞台」に「セイヤーズの魅力的な探偵が降臨する」という図式 という表現がピッタリでしたね… 面白かったです。 事件の謎を解くリチャード・ジュリー警部、それを手助けするメルローズ・プラントの主役も魅力的ですが、独自に捜査を行い頓珍漢な推理を披露して邪魔ばかりするアガサ・アードリーやジュリー警部の助手役のアルフレッド・ウィギンズ部長刑事、ジュリー警部を愛のとりこにしてしまうヴィヴィアン・リヴィントン、幼いダブル兄妹等々の脇を固める人物も魅力的に描かれているところも印象的でした。 リチャード・ジュリー警視シリーズは、本作品を含め13作品が翻訳されていたようなのですが… 既に販売されておらず、本作品だけが新装版として再発されたらしい、、、 他の作品も読んでみたいなー 粘り強く古書店で探すしかないですね。

Posted byブクログ

2022/07/18

書庫にあった古い作品。なぜ今まで読んでなかったか後悔する程面白かった。感想で色々指摘があるようにスピード感がないので前半は少しダルいが、後半からの展開はページを捲る手が止まらなかった。のどやかな村の様子や村人の抱えてる秘密などカササギ殺人事件を彷彿させる作品だった(こっちが古いけ...

書庫にあった古い作品。なぜ今まで読んでなかったか後悔する程面白かった。感想で色々指摘があるようにスピード感がないので前半は少しダルいが、後半からの展開はページを捲る手が止まらなかった。のどやかな村の様子や村人の抱えてる秘密などカササギ殺人事件を彷彿させる作品だった(こっちが古いけど)

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2019/12/09

「メールオーダーはできません」の中に出てきたので。 元祖コージー・ミステリーということだったが、 なんだかちょっと薄っぺらいというか、 最初の方は面白なくてどうしたのかと思っていたら、 作者はアメリカ人だったのか…。 後半面白くなってきたので良かったが、 舞台だけイギリスの田...

「メールオーダーはできません」の中に出てきたので。 元祖コージー・ミステリーということだったが、 なんだかちょっと薄っぺらいというか、 最初の方は面白なくてどうしたのかと思っていたら、 作者はアメリカ人だったのか…。 後半面白くなってきたので良かったが、 舞台だけイギリスの田舎にしても、 コージーミステリーにはならないということが分かった。 医者が一人しかいないアメリカの田舎の町で、 次々と殺人事件が起きても疑問を感じないことがある一方、 イギリスの旅館でビヤ樽に頭をつっこんだり、 さらし者された死体には嘘くささがつきまという。 途中で、準主人公に昇格してしまった元貴族が、 爵位を返上した本当の理由が気になる。

Posted byブクログ

2016/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカの作家が描く、イギリスの田舎のパブを舞台にしたシリーズ第1作。でも今回は復刊で、かつて13作品ぐらいまで邦訳があるらしい。 あらすじ ノーサンプトンシャーという村のパブで次々に人が殺される。村人の中には、ロンドンから移住したわけありの人も多い。事件を解決するのは、地元の元貴族で、貴族位を返上したメルローズ・プラットと、事件をややこしくするアガサ叔母さん、ロンドンからきたリチャード・ジュリー 作品はクリスティーやセイヤーズぽくて、アメリカの作家だとは気づかなかった。主人公はジュリーです。元貴族のプラットはいかにも見栄えが良くて、地位があって…と書かれているけど、続くシリーズでもジュリーの補佐的な役らしい。住民はだれもかれも秘密を抱えていて、事件と関係ないのもあるけど、それも面白い。

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2015/12/25

偶然12月19日から読み始めて、なんてタイムリー! 流石に本の中の最後の日付よりは前に読み終わってしまいましたけど、ほんのりクリスマス気分が盛り上がりました。 読んでると死体がどんどこ増えてくるけれど(笑。 このシリーズは「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁を最初に読んでいて、あとはち...

偶然12月19日から読み始めて、なんてタイムリー! 流石に本の中の最後の日付よりは前に読み終わってしまいましたけど、ほんのりクリスマス気分が盛り上がりました。 読んでると死体がどんどこ増えてくるけれど(笑。 このシリーズは「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁を最初に読んでいて、あとはちょこちょこ。 最近ようやく邦訳全部揃えたので、最初から読んでおります。 ジュリーさんはまだ警部なのですね~。 そしてプラントさんと出逢いの巻だったり、この頃から上司と部下にいろいろな意味で恵まれていたり、ヴィヴィアンにズキュンと一目惚れしてたり。そ、そうだったのか! ジュリーさんは人をささやかな事で嬉しがられるのが上手ですね。 子供達やウィギンズさんとの会話が微笑ましかったです。 それなのに女性にはなかなか…いや、後の方の巻では情熱的な一面もありますけどね!最初だから? それにしてもジュリーさんもプラントさんも40台なんですよね。 時にそれを忘れさせる謎の若々しさがあります。 ラストのお手紙の「ホイペット犬みたいな体の細い、よく居間に飾ってある田舎紳士の絵の中に描かれている種類」は、今で言うウィペットの事なんですね~。 最初「ん?」と思って調べてみたら、日本でも少し前までウィペットよりホイペットの方がポピュラーな表記、との事でした。なるほどなるほど。 それからウィギンズさんが言った「赤い鰊(ニシン/レッド・ヘリング)」は直訳すぎるかも? レッドヘリング:ニシンの燻製の意。注意を真犯人から逸らすため置かれる、偽の手がかりをさす。ニシンの燻製の臭いに猟犬が注意を逸らされることから。

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2014/10/17

【海外ミステリ復刊第四弾、田舎町の殺人騒動】平穏な田舎町で発生した殺人。ロンドン警察のジュリー警視や元貴族のメルローズ、ミステリ好きのアガサ叔母さんらが謎に挑む!

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