木暮荘物語 の商品レビュー
木造ボロアパート小暮荘の住民に纏わる連作短編集。 多くの小説にセックスシーンが登場するが、ストーリー的に何の必然もなく「愛の形をセックスでしか表現できない」或いは「ドラえもんのしずかちゃん入浴シーン」「水戸黄門の由美かおる入浴シーン」といったサービスシーンだったかと思わせる作品...
木造ボロアパート小暮荘の住民に纏わる連作短編集。 多くの小説にセックスシーンが登場するが、ストーリー的に何の必然もなく「愛の形をセックスでしか表現できない」或いは「ドラえもんのしずかちゃん入浴シーン」「水戸黄門の由美かおる入浴シーン」といったサービスシーンだったかと思わせる作品に辟易している。 本書の何れの短編にもセックスが関わり、二編目を読んだ段階で「本書もそのような一冊か(ため息)。星間商事株式会社社史編纂室で腐女子趣味に走った著者の脳内が、小暮老人の域に達してしまったか?」と勘繰ってしまった。 しかし本書を読み進めるとそれぞれ、三角関係、老人と性、…、不妊、プラトニック・ラブと一般庶民の性に纏わる諸事象をテーマに正面から取り上げ短編連作に仕立て上げている。読み終わり、あゝ、さすが三浦しをんだ。と感嘆した。 そういえば、「天国旅行」では死をテーマにし、本書では性をテーマにしている。著者は人間の性(さが)の一つ一つを短編集に仕立てようとしているのではないだろうか。
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三浦しをんの「木暮荘物語 」を楽しく読みました。 木暮荘にはちと変わった人が住んでいます。 今彼と元カレの3人で共同生活をする羽目になった花屋の店員、 死ぬ前にもう一度セックスがしたいと願う70代の家主、 複数の男性が出入りする今時の女子大生、 その女子大生の部屋をこっそり覗いて...
三浦しをんの「木暮荘物語 」を楽しく読みました。 木暮荘にはちと変わった人が住んでいます。 今彼と元カレの3人で共同生活をする羽目になった花屋の店員、 死ぬ前にもう一度セックスがしたいと願う70代の家主、 複数の男性が出入りする今時の女子大生、 その女子大生の部屋をこっそり覗いている感じのサラリーマン等々。 これだけお膳立てが整えば、ポルノ小説間違いなしと思われるヤツを、 なぜかさわやかにあたたかみのある作品に仕上げている。 それでいて、彼等の人生について何か考えさせるものがあります。 この辺りが作者、三浦しをんの品格がなせる技でしょうか。 彼女の作品は、「舟を編む」、「まほろ駅前多田便利軒」など 3冊しか読んでいませんが、みな面白い作品ですね。 所で、木暮というと私は往年の名女優、 木暮実千代さんを思い出します(笑) いっその事4、50代の木暮実千代さんを場末のバーのマダムに、 そして、この作品を絶賛している小泉今日子さんを 中学生の子どもをかかえたシングル・マザーに仕立て、 「木暮荘物語 2」という作品を作ってほしいなと思っています。 このアパートにはまだ空き部屋があるはずですから~ あつ、そうそう気に入ったフレーズを書くのを忘れていました。 『なにが、「そんなに話せない」だ。いくつになても男は馬鹿だ 、という説を再検証しながら、繭は黙々と鍋を食べた』
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セックス、セックスって言ってる割には、いやらしさがなくてとても読みやすい。笑って泣けてほっこりするいい話でした。
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おんぼろアパート、木暮荘。その住人と彼らを取り巻く人達の群像劇的な連作短編集。 ずっと音沙汰無かった元カレに振り回される花屋の店員さんと今カレ。 死の間際の友人の言葉に感化され、どうしてもセックスしたくなった大家のおじいさん。 駅のホームの柱に不思議な突起を見つけ、なぜかヤクザ...
おんぼろアパート、木暮荘。その住人と彼らを取り巻く人達の群像劇的な連作短編集。 ずっと音沙汰無かった元カレに振り回される花屋の店員さんと今カレ。 死の間際の友人の言葉に感化され、どうしてもセックスしたくなった大家のおじいさん。 駅のホームの柱に不思議な突起を見つけ、なぜかヤクザ風の男と仲良くなったトリマー。 旦那の浮気を疑い、彼の淹れる珈琲が泥の味に感じる花屋の女主人。 階下の女子大生の生活を覗くことにハマってしまったサラリーマン。 あえて覗かれるがままにしていた、ある身体的な秘密を持つ女子大生。 花屋の店員さんを守るためにある行動を取った、火曜日に必ず薔薇を買いに来る女性。 それぞれが主人公になった時、脇役としての登場時とは全く異なる印象を読者に与え、 発見や納得を促したり誤解を解いたりしてくれるのは本当にうまいなと思う。 自分の視点だけで人や物事を見た時って、分かることはきっとほんの一部なんだよね。 ただちょっと、いや、かなり残念なのは、全部セックスが絡んでくること。 それなしでも十分に読み応えのある物語が書けただろうに。 また、これもテーマなのかってくらいに取り入れられている割には、具体的な描写が ほとんどないというのもなんだか中途半端に感じた。 三浦しをんさんの著作では、『風が強く吹いている』『仏果を得ず』が好きだけど それら以外はなかなか個人的にヒットしないなぁ。
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何と言っても小田急線世田谷代田徒歩5分の立地条件が羨ましい。あー、駅近に住みたい(笑)ただ、アパートはボロで性に対して異常に過剰か欠落かの両極端な住民ばかり。だが…みな悪人ではない。妙な性癖や妄想を持ちながらも実に常識人で優しさを持ち合わせてるから厄介でいじらしい(笑)直面したら...
何と言っても小田急線世田谷代田徒歩5分の立地条件が羨ましい。あー、駅近に住みたい(笑)ただ、アパートはボロで性に対して異常に過剰か欠落かの両極端な住民ばかり。だが…みな悪人ではない。妙な性癖や妄想を持ちながらも実に常識人で優しさを持ち合わせてるから厄介でいじらしい(笑)直面したらドン引き確実だがこれも有りかと肯定できそう。
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有名人がオススメということで読んでみました。 きっとおもしろいんだと思うんだけど、性の話が苦手なので… そっち方面の話ばかりで、登場人物の誰にも共感できなくて私にはあわなかったかな。
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節度や礼節を大切に生きている人間だって、まだまだ数多く残っている。 みなが開放的になったとか、そんなわけない。 すごく不愉快。
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ボロボロのアパート、木暮荘を取り巻く、少しずつ変わった人たちの連作短編集的な一冊。 それぞれ少しずつ突飛なことが起こっているけど、ちょっと変わった日常を切り取っている感じ。 割と好みな一冊でした。
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珍しく嫁さんから買って欲しいとリクエストがあり、新聞の広告を指差されたのがこの本。 私が三浦しをんを苦手なのを彼女は知らないんだ。まして『小泉今日子さん「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」』みたいな帯がついた本は、読む前から受け付けないってことも…。思わず苦笑。 でもリクエス...
珍しく嫁さんから買って欲しいとリクエストがあり、新聞の広告を指差されたのがこの本。 私が三浦しをんを苦手なのを彼女は知らないんだ。まして『小泉今日子さん「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」』みたいな帯がついた本は、読む前から受け付けないってことも…。思わず苦笑。 でもリクエストには応えるし、買った以上は読むんだな、これが。 だけど、それらしいお話を思わせ振りに展開し、何やら考えさせるようなことを仄めかしながら最後は読者に委ねる締め方とか、なんだか今回は下ネタが多いのだけど、この変化球、お話のテイストからはいささか違和感あって、とやっぱり私は好きになれませんでした、残念。
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最近本から遠のいていた私だけど、三浦しをんの文庫新刊が平積みになっていたから思わず手が伸びた。全体を通して性がテーマになっていて、そこが私は少し苦手だった。20141101
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