歴史とは何か の商品レビュー
歴史学者である著者が、歴史を学ぶことの意義について論じている本です。 著者は、司馬遷やヘロドトスから現代の歴史学者にいたるまでのさまざまな歴史にかんする議論を紹介し、人間が歴史に対してどのようにかかわり、歴史からなにを学んできたのかということについて考察をおこなっています。 ...
歴史学者である著者が、歴史を学ぶことの意義について論じている本です。 著者は、司馬遷やヘロドトスから現代の歴史学者にいたるまでのさまざまな歴史にかんする議論を紹介し、人間が歴史に対してどのようにかかわり、歴史からなにを学んできたのかということについて考察をおこなっています。 まず目を引くのは、著者が社会史に代表される現代の歴史学の動向に対して批判的なスタンスをとっていることです。著者は、歴史の叙述が生き生きとした文章によってわれわれにその魅力を示すということは、歴史にとって些末なことではなく、むしろ歴史の本質に属するものであると考えており、頼山陽の『日本外史』のような作品についても無礙にあつかうべきではないと主張しています。その一方で、中国の史学史を参照しつつ、経学を史学より上に位置づける立場にも異議を提示し、偶然的な歴史の事実により添いつつ、歴史のうちになんらかの道理を見いだそうと努めてきた歴史学者たちの試みを高く評価しています。 さらに、そのような態度で真摯に歴史から学ぼうとすることが、けっしてわれわれが現実において直面しているさまざまな問題と無縁のものではなく、むしろ現実の問題の解決を求めるうえでも有益であると主張しています。とくに著者は、こうした立場から歴史を学んだ人物として陸奥宗光を紹介し、そのしたたかな知性のありかたが、彼の歴史から学ぼうとする態度と密接なつながりをもっていることを明らかにしようとしています。
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【由来】 ・元々登録してはいたが、佐藤優「世界史の極意」でも。 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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歴史やそれにを著述する歴史家について、著者が体系的に述べた一冊。 なのだけど、著者の書き方が今ひとつわかりにくく、簡単なことをあえて難しく書いているような感じがした。
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今、読んでる最中。しかし、とても辛い。まるで苦行。 理由その1、仕事が繁忙期。 頭を使う仕事で更に頭を使う本は選択ミスかも。 理由その2、引用が多すぎる。 引用される箇所は、確かに内容に沿ったもので、著者の言いたいことを深く理解するために必要なものなのだと思う。けれども、数行の引...
今、読んでる最中。しかし、とても辛い。まるで苦行。 理由その1、仕事が繁忙期。 頭を使う仕事で更に頭を使う本は選択ミスかも。 理由その2、引用が多すぎる。 引用される箇所は、確かに内容に沿ったもので、著者の言いたいことを深く理解するために必要なものなのだと思う。けれども、数行の引用とはいえ、その数行の言わんとすることを理解するには、その数行に至るまでの背景を知っていなければ「腑に落ち」てくれない。 せめて引用がこの3分の1程度であったなら、引用箇所で立ち止まる度に原典にあたる気にもなれようが、こう多くては、ちょっと面倒。ちょっと辛い。 だから、皮相な理解なままに読み進めねばならず、そこが一番辛い。 教養もしくは素養の無い者は読むなということなのか。でも、歴史好きなんだけどな。 わかったつもりになりたくないと思うから努力はするつもりだけれど、途中で投げ出すかもしれない。
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PHP文庫は、現世利益を求めるサラリマンハウツーばかりかと思っていたが、たまにこういう重厚な内容の本も出している。 この本も、誰でも読めるようにやさしい形式で書かれているのだが、内容はきらびやかで歴史研究を広い目で行ってきた著者の思いがいっぱい詰まっている。ふつうのサラリマンには...
PHP文庫は、現世利益を求めるサラリマンハウツーばかりかと思っていたが、たまにこういう重厚な内容の本も出している。 この本も、誰でも読めるようにやさしい形式で書かれているのだが、内容はきらびやかで歴史研究を広い目で行ってきた著者の思いがいっぱい詰まっている。ふつうのサラリマンには受け止められないくらい重くて濃厚だ。何が書いてあるかわかるようになるだけでも一生モノの作業かもしれない。
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