仕事。 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
若き映画プロデューサー川村元気氏による、様々なジャンルで活躍する12人の巨匠たちとの対談集。 テーマは、彼らの仕事論。 12人(山田洋次・沢木耕太郎・杉本博司・倉本聰・秋元康・宮崎駿・糸井重里・篠山紀信・谷川俊太郎・鈴木敏夫・横尾忠則・坂本龍一)の仕事に対するそれぞれの思いを、川村氏はうまく聞き出していた。 ちなみに川村氏の手がけた映画は、「電車男」、「告白」、「悪人」、「モテキ」、「おおかみこども」、「寄生獣」、「バクマン。」など。 絵本や小説も手がける。天才だ。 ・学ぶと言うことは、そっくりなぞるように真似ること。/山田洋次 ・誰かから、世界から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしないといけない。/倉本聰 ・そのために映画をつくったっていうワンシーンがないといけない。それをキービジュアルと表現している。詩にしてもキーになるようなサビが好き。/秋元康 ・僕の仕事はショートケーキにイチゴをのせること。イチゴが無くてもショートケーキをおいしくつくるのは大前提。「作品です」って満足するんじゃなくて、「商品」にして満足する。/糸井重里 ・コピーライターから出発して、たこ足状態にいろいろな仕事をしていた理由は、万が一どこかで仲違いしても大丈夫なように。 1つの会社とだけやっていると、自分の身が危ないというときに寄り添いすぎちゃうことがある。/糸井重里 ・自分をひとつの方向に限定して「篠山はこうだよ」って言われたくないんだよね。必ず裏切ってやろうと思っている。最初に褒められたくて仕事をやってるって言ったけど、たとえ褒められても、「ありがとうございます。僕の写真、そんなにいいですか?」って言いながら、一方で後ろを向いてペロッて舌出しているようなところもあるんだよ。/谷川俊太郎
Posted by
映画監督、川村元気さんが各界の著名人にインタビューをしてまとめた作品。インタビュー記事にワクワクするのはもちろん、川村さんが記事の終わりに書いている「復習」や、「あとがき」がとてもわかりやすくまとめてあり、さらにワクワクする。 ”今まで、どんな仕事をしてきたか。これから、どんな...
映画監督、川村元気さんが各界の著名人にインタビューをしてまとめた作品。インタビュー記事にワクワクするのはもちろん、川村さんが記事の終わりに書いている「復習」や、「あとがき」がとてもわかりやすくまとめてあり、さらにワクワクする。 ”今まで、どんな仕事をしてきたか。これから、どんな仕事をしたいのか。必ず最後は「未来」の話になった。” こうやって仕事を語れる人間になりたい。
Posted by
川村元気さんと、仕事で世の中を面白くしてきた著名人12名が対談形式で語る“仕事論”。 ここに出てくる方たちは皆、既にそれぞれの分野で大成されているのにゴールしていない。今までの結果を糧に更なる高みを目指している。がむしゃらに進めと語る人もいれば、我慢するなと語る人もいて中身は十人...
川村元気さんと、仕事で世の中を面白くしてきた著名人12名が対談形式で語る“仕事論”。 ここに出てくる方たちは皆、既にそれぞれの分野で大成されているのにゴールしていない。今までの結果を糧に更なる高みを目指している。がむしゃらに進めと語る人もいれば、我慢するなと語る人もいて中身は十人十色。正解はないけれど、歩んできた過程は一つ残らず血となり肉となるということに気付かされる。 これからも時折手に取り刺激を受けようと思える大切な本。 (掲載順) 山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本創、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一 ~memo~ ・ソロの力のある人が緩やかに組んだパーティが強い。ソロで生きられる力をつける。新たなパーティに誘われた時に、参加できる力を身につけておく。(沢木耕太郎) ・直近ではなく、20年経ったときに自分がやりたいと思っていたことを人にやられていたら取り返しがつかない。自分が自分に飽きてやりたいことを見失わないように、いくつものドアを開けておく。(秋元康) ・間違ってもいい、戻ってくる力さえ磨いておけばいい(秋元康) ・「どうやって生きるか」を面白くやる(糸井重里) ・何かあった時に「あいつにやらせたら面白そうだ」って幻想を抱かせる(篠山紀信)
Posted by
2015.5.4読了。 【内容】 山田洋次、沢木耕太郎、宮崎駿、糸井重里…。川村元気が12人の巨匠たちに聞いた「壁を乗り越え、一歩抜け出す」唯一無二の仕事術。これから人生を楽しくする「仕事の教え」と世界を面白くする「仕事のヒント」が満載。 川村元気の質問力の高さに感心。小説...
2015.5.4読了。 【内容】 山田洋次、沢木耕太郎、宮崎駿、糸井重里…。川村元気が12人の巨匠たちに聞いた「壁を乗り越え、一歩抜け出す」唯一無二の仕事術。これから人生を楽しくする「仕事の教え」と世界を面白くする「仕事のヒント」が満載。 川村元気の質問力の高さに感心。小説書いたりするよりもこういうインタビュー本の方が向いてるのでは。クリエイティブな仕事をしているわけではないので全てがあてはまるわけではないけど、さすが全員が第一線で活躍する人たちの言葉だけあって、なるほどな〜と感心させられるとともに、パワーを感じる。また仕事頑張ろう!と思わせられる一冊。
Posted by
映像、音楽など、アーティストの大御所達へのインタビュー集。インタビューアたる著者の自慢話集のような雰囲気が鼻に付くところもあるけど、こうやっていろんなその道の達人たちと身軽に繋がっていくのは大切だなと、感じた。いい仕事をすれば、こんな企画で本になってしまうのが羨ましい気もする。
Posted by
ハッとさせられる言葉がたくさんあった。 そういう言葉がさらりと出てくる。人間としての深み、厚みにただただ感嘆する。でも、そこにたどり着くまでに様々なことを経験し、様々なことを考えたからこそなのだろう。60歳になったとき、なにか自分の哲学を持っていたい。カッコイイ大人になりたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
専門家へのインタビュー集。 作家やらクリエイター系がほとんどで、一般の社会人が読んでもあまり参考にならないかも。沢木耕太郎だったか、男は30代までに他人の人生を背負う決断をしないとだめ(要するに妻子を持て)というのは、真理だと思った。
Posted by
デキの悪い自己啓発系の企画本。インタビューアーがヨイショしすぎで緊張感がないし、「30代何してましたか?」という設定により、有名人の誰もが知ってるありきたりな思い出話に終始。今とこれからを聞かないとダメだろ。こんだけのゲスト揃えといて。
Posted by
いろいろな人に聴く。いつまでも真似て学ぶ姿勢。どっかで無理をしてやりきる時期、このつまんなくなった日本。どっかで野次馬的な視点。絵を純粋に味わうこと。自分のせまい世界を実感してしまう。毎日の仕事、楽しめているか。
Posted by
全員がバラバラなことを言うけれど、全て自分の勇気になる言葉を見つけられて、前を向く力をくれる。結局は自分の力で生き抜くしかないけれど、少しの援護をもらえたようでありがたい。一番自分に遠い人間に感じた沢木耕太郎の安定感が(でもラジオとか聞いたらハイテンションなので多分高いポイントで...
全員がバラバラなことを言うけれど、全て自分の勇気になる言葉を見つけられて、前を向く力をくれる。結局は自分の力で生き抜くしかないけれど、少しの援護をもらえたようでありがたい。一番自分に遠い人間に感じた沢木耕太郎の安定感が(でもラジオとか聞いたらハイテンションなので多分高いポイントでの安定)最も印象的。
Posted by