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魔術師の視線 の商品レビュー

2.8

40件のお客様レビュー

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2015/05/17

面白くて一気読み。途中まで、謎がするするとけて、こんなもんかあと思ったら、最後に逆転。私はどうしても主人公のようには選択できないなあ。毎日死を予想しつつ生きるなんて。

Posted byブクログ

2015/05/06

 諏訪礼が超能力を使えるわけではなく、嘘をつくしかないかわいそうな女の子と思っているビデオジャーナリストの楠瀬薫。礼を襲う者は誰なのか?誰が友人の友紀を殺したのか?  本多さん、最近超能力ものが多い気が。  薫のビデオカメラを通して相手の動きの意味を分析する文章が興味深かったで...

 諏訪礼が超能力を使えるわけではなく、嘘をつくしかないかわいそうな女の子と思っているビデオジャーナリストの楠瀬薫。礼を襲う者は誰なのか?誰が友人の友紀を殺したのか?  本多さん、最近超能力ものが多い気が。  薫のビデオカメラを通して相手の動きの意味を分析する文章が興味深かったです。  ラストの薫の言葉「誰が死ぬのが一番早いかしら?」がじわじわ怖いです。私だったら一緒に生活していくのは怖くて発狂してしまいそうです。

Posted byブクログ

2015/02/27

ビデオジャーナリストとして映像の世界に生きる薫の前に現れた少女。彼女はかつて超能力少女としてテレビをにぎわせ、そして薫の映像によってまた違う意味でテレビを騒がせていた。その出会いから連なる、不審者の影、頻発する事件…。 展開の読めない物語は、どこか背中をぞわぞわさせるうすら寒さを...

ビデオジャーナリストとして映像の世界に生きる薫の前に現れた少女。彼女はかつて超能力少女としてテレビをにぎわせ、そして薫の映像によってまた違う意味でテレビを騒がせていた。その出会いから連なる、不審者の影、頻発する事件…。 展開の読めない物語は、どこか背中をぞわぞわさせるうすら寒さを覚えつつも事件とその謎に興味を惹かれてすらすらと読まされます。そうして迎える終結には、底の知れない沼を覗きこむような空恐ろしさが待っていました。なんて後味悪く、薄気味悪く、そして茫然とさせられるほど彼女はどこまでも孤独なのだと思い知らされたことか。鈍い痛みがいつまでも続くような後味が残りました。 薫や少女のそれぞれの来し方が複雑で、それ故に彼女達は通じ合ったのか、と思ったのですが…。いや、そういう部分はあったと信じたいです。でないとちょっと救いがないです。 温かな食事を囲むふたりが、ちょっとでも幸せだとその時だけでも思っていてほしいと、そう願ったのでした。

Posted byブクログ

2015/02/24

題材は面白く、物語の流れもよどみなく面白いのだけど、何故か印象が薄い。狂言回しを楠瀬薫にさせるにせよ、諏訪礼の心情がもっと物語の中心にあっても良かったように思う。

Posted byブクログ

2015/02/12

フリーのカメラマン、楠瀬薫は自分が撮るべきものを探していた。かつて勤めていた出版社で大物政治家の不倫スキャンダルを報じ、その余波でペンを置き、カメラを担いだ。何と戦うべきなのかわからない日々。そんなある日、薫のアパートの前で一人の少女が薫を待っていた。彼女は、かつて薫が暴いた、い...

フリーのカメラマン、楠瀬薫は自分が撮るべきものを探していた。かつて勤めていた出版社で大物政治家の不倫スキャンダルを報じ、その余波でペンを置き、カメラを担いだ。何と戦うべきなのかわからない日々。そんなある日、薫のアパートの前で一人の少女が薫を待っていた。彼女は、かつて薫が暴いた、いんちき超能力少女、諏訪礼だった。 ジャーナリズムとか政治とか超能力とか、話がとっちらかってて、薫や礼がいったい何と戦ってて何から逃げてるのか途中からわからなくなった。ただとにかく人の悪意が嫌な話だった。最終的にホラーなのかSFなのか。

Posted byブクログ

2015/02/06

10年ぶりぐらいに、本多さんの本を読んだ。記憶より硬い文章だった。 日本のメディアの問題点(スポンサーに優しいニュース)が上手に盛り込まれていて、一気読み。 中東に取材に行く人の話が出てきて、心が痛んだ。 ラストがとても恐ろしい。でも、納得できないなぁ。

Posted byブクログ

2015/02/05

ビデオジャーナリストの薫と、かつて超能力少女と騒がれた礼。ストーカー、不審死、色々な事柄が絡み合って、予想外の展開に。。 想像もしない方向へ話が進んでいき、どんどん先が気になる展開だっただけに、真実はちょっと消化不良気味だった。 これからを考えると怖い。。二人の間に漂う微妙な緊張...

ビデオジャーナリストの薫と、かつて超能力少女と騒がれた礼。ストーカー、不審死、色々な事柄が絡み合って、予想外の展開に。。 想像もしない方向へ話が進んでいき、どんどん先が気になる展開だっただけに、真実はちょっと消化不良気味だった。 これからを考えると怖い。。二人の間に漂う微妙な緊張感が刺さる。

Posted byブクログ

2015/01/22

かつて世間を騒がせた超能力少女。彼女と行動を共にすることになったジャーナリストが巻き込まれる、不可解な事件。その陰に渦巻くのは政治的陰謀なのか、それとも……? 自分が特別な存在として認められたい、という少年少女の痛々しい思いは分からないでもなく。いいように利用される悲劇の物語かと...

かつて世間を騒がせた超能力少女。彼女と行動を共にすることになったジャーナリストが巻き込まれる、不可解な事件。その陰に渦巻くのは政治的陰謀なのか、それとも……? 自分が特別な存在として認められたい、という少年少女の痛々しい思いは分からないでもなく。いいように利用される悲劇の物語かと思ったのだけれど。……あれ、そういう話だったのっ!? 終盤の展開からどんどん目が離せなくなりました。そして何とも言えない読後感。怖い、怖すぎる……!

Posted byブクログ

2015/01/18

ビデオジャーナリストの楠瀬薫は37歳。 ある日、彼女の前に3年前の取材で知り合った少女が現れる。 彼女の名は諏訪礼。かつて、“超能力少女”として世間を騒がせた少女だった。 現在は14歳になっているはずの礼だが、ストーカーに狙われていると助けを求めてきたのだ。 薫は3年前の取材で、...

ビデオジャーナリストの楠瀬薫は37歳。 ある日、彼女の前に3年前の取材で知り合った少女が現れる。 彼女の名は諏訪礼。かつて、“超能力少女”として世間を騒がせた少女だった。 現在は14歳になっているはずの礼だが、ストーカーに狙われていると助けを求めてきたのだ。 薫は3年前の取材で、彼女の能力を嘘と暴き出し、彼女から様々なものを奪っていた。 その負い目から礼を匿うことする薫だったが、礼が何か秘密を抱えているように見えて仕方がない。 やがて。薫に協力する知人が怪死し、礼がストーカーに襲われる。 はたして、礼が抱える秘密とは? 2015年1月18日読了。 これまでに読んだ本多さんの作品では『MOMENT』と『WILL』が好きです。どこか俯瞰的な感じのする文章と、「死」の重さを丁寧に描いているところが良かった。 本作も「死」が物語の中央にどーんと置かれているのですが、その扱いが軽いように感じてしまいました。 物語自体も最後までどこに向かっているのか、想像がつかなかったのですが、ドキドキやハラハラ感はなかったですね。 なんというか、殺伐としていて、途中で挫折してしまった『ストレイヤーズ・クロニクル』と同じ空気をまとっている感じ。 好きな人は好きなんだろうけど、私は苦手です。 本多さんはどこに向かって行くんだろう? 次作を手に取るか、ちょっと悩みます。。。

Posted byブクログ

2015/01/14

久しぶりの本多孝好作品。 ジャーナリズムや政界なんてこんなもんじゃないくらいどろどろしてそうだが(笑) こんなことくらいで怯える政治家は大物にはなれないんじゃないのかな(笑) 伏線が必要であって必要でないものもあったような気がする作品でした。。。 可哀想な猫ちゃん(=^・^=)

Posted byブクログ