すごいインド の商品レビュー
インドに関してはかなり詳しく書かれている。2014年刊行であるが、今でも解決されていない問題や事実が明確化されているなと感じる。 著者がIIT(超エリートのインド工科大学)出身なこと、インド生まれ日本在住であること、日本とインド間の橋渡し仕事をしてることから、この本はインド側か...
インドに関してはかなり詳しく書かれている。2014年刊行であるが、今でも解決されていない問題や事実が明確化されているなと感じる。 著者がIIT(超エリートのインド工科大学)出身なこと、インド生まれ日本在住であること、日本とインド間の橋渡し仕事をしてることから、この本はインド側から見たインドと日本に関してかなり詳しい。国の関係性に関する問題点や改善点が書かれていて参考にできる部分は今でも多い。 副題への回答は4章まで、日本に関しては5章が詳しい。 日本在住歴が長く、橋渡しの仕事をしてるので文章が読みやすい。これで翻訳家を介してないのがすごい。 正直にインドの内情が書かれているのも面白かった。市場が大きく、誰でもお金持ちになれる夢がある反面、ステータスや日頃の行動様式の縛りや危険性があることがまざまざと書かれていて興味深かった。
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なぜインドがここまで成長できたのか理解できて面白かった。 インド映画を見ても思うが、甘やかされて育ってきた現代日本からは想像つかない価値観がそこにはあり、良くも悪くもそれがインド人の原動力になっていると感じる。 特にIITの「平均以下なら落第」というエゲツなさに「そりゃ優秀な人...
なぜインドがここまで成長できたのか理解できて面白かった。 インド映画を見ても思うが、甘やかされて育ってきた現代日本からは想像つかない価値観がそこにはあり、良くも悪くもそれがインド人の原動力になっていると感じる。 特にIITの「平均以下なら落第」というエゲツなさに「そりゃ優秀な人が育つわ」と感じた。 IITの人が日本の大学を見たらなんと思うだろうか。 他にも「群れない個人主義」「現地に馴染もうとする」など知らなかった側面も多くあり、インド人に対する解像度が大きく上がった。 こうした「限られたパイを奪い合ってる」世界観に触れると、「全ての人は幸福になるべきか」という問いに対して自信を持ってはいと言えなくなってくる。 世界における「日本人のパイ」が減り続ける現代において、いまいちど生・競争への貪欲さに向き合う必要があるかもしれない。
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2014年の本なので 今年に再選されたモディさんが これから就任するという話になってる。 少し前のインドの状況を念頭に知日インド人が語るインドの話。 インドという国の特徴はなんだろうか。 この筆者がまとめているところだと、 ①個人主義者の集まり ②将来性に満ちた...
2014年の本なので 今年に再選されたモディさんが これから就任するという話になってる。 少し前のインドの状況を念頭に知日インド人が語るインドの話。 インドという国の特徴はなんだろうか。 この筆者がまとめているところだと、 ①個人主義者の集まり ②将来性に満ちた国 ③組織化が遅れている国 ④富裕層から貧困層まで幅の広い国 ⑤グローバル人材の宝庫 の5つがあげられており、 総論として良くまとめられているし、 実際、インド人が書いているのでその通りなんだろう。 筆者が言うとおり、 凄まじい内需の可能性と、 豊富な英語人材の輩出という事で、 論理的に考えると、 インドはめちゃくちゃ可能性に満ちた国であり、 実際成長し続けている国ではあるが、 ひとたびインドを訪れ少し仕事をしてみると、 公害の酷さや、日本人には我慢できない諸々のルーズさ、食事の問題など、一筋縄でいかない国で、 ホントに骨の折れる思いをすることになる。 私は何度いってもいまだにインド出張の度にお腹を壊して帰ってくる。。。 個人個人では優秀な人は沢山いると思うんだけど、 そういう人は海外に出ちゃうんだろうなと。 インド国内ビジネスのブレークスルーは、 もうあと少しという感じかな。 汚職と貧困の問題がより解決されていき、 教育や組織化が進んでいく、優秀なインド人がもっと国内で仕事をしていけば、中国に次ぐ存在になれる日がいつかはくるはず。 本書ではインドの大変さ、日本との連携の可能性も丁寧に説明されているので、なにかしらでインドに関わりがある人には、入門編として手にとってもらうと良いのかなと思う。
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部内のインド担当ということで、タレントマネジメント本と合わせて、最近インド本読んでます。 こちらは、インド出身、日本在住の著者が、インド人がなぜグローバルに活躍しているのかということを語った本。 どこにでも中華村を作り上げてしまう中国の人たちとは異なり、インドの人は個人主義で、行...
部内のインド担当ということで、タレントマネジメント本と合わせて、最近インド本読んでます。 こちらは、インド出身、日本在住の著者が、インド人がなぜグローバルに活躍しているのかということを語った本。 どこにでも中華村を作り上げてしまう中国の人たちとは異なり、インドの人は個人主義で、行った先に入り込んでしまうというのはアメリカ西海岸での活躍からも理解できます。 確かに若干、著者の武勇伝感はあるが、その生い立ちからインドのここ数十年の経済発展を生々しく感じることはできました。
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古いインド(3人に一人は電気なし) 新しいインド、IIJ 名刺の裏に中国の簡体字で名前書くのがブーム 対中国ビジネス、意外と相性良い 汚職と貧困 IITのOBつながり 英語が出世への入り口 踊るマハラジャのインド語が分からない
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とても読みやすく、あっという間に読めた。自らの体験を含めた記述も多く説得力もある。マイクロソフトCEO、ハーバードビジネススクール学長、ドイツ銀行共同CEOなど、世界的組織のトップにインド出身者が座るのはいまや珍しいことではない。世界屈指の「グローバル人材大国」は、どうして誕生し...
とても読みやすく、あっという間に読めた。自らの体験を含めた記述も多く説得力もある。マイクロソフトCEO、ハーバードビジネススクール学長、ドイツ銀行共同CEOなど、世界的組織のトップにインド出身者が座るのはいまや珍しいことではない。世界屈指の「グローバル人材大国」は、どうして誕生したのか。そして発展を続けるインドの現在をレポートしている。 英語力、個人主義、ハングリー精神、IT、数学。。これらのキーワードが、現在着々と発展をとげる現在のインド、そして世界で活躍する人材を生み出す力となっているようだ。これらのキーワードと対極にある日本。インド人にとって日本は魅力のない国であるようだ。しかし、著者はその現状を変えようと試みている。 ***************************** ITT(インド工科大学)出身者には「個人主義」の問題が指摘され続けてきた。ーーーバランス感覚やリーダーシップにかける面がある。 最近の学生は、「国」よりも「自分」の将来が先にあるように感じる。どの道に進めばより多く稼げるかということばかりに頭がいっている。 インドにおける最大の社会問題は「貧困」と「汚職」。この2つは密接にからみあっている。 これまでインドでは社会悪に対して中間層が運動を起こすという発想にかけていた。しかし、今こそ古いインドから新しいインドにかわる時だ。
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日本にとってインドは大事な国。でも日本人はインドのことを知らなすぎると思う。もっと情報を入手したい。 「インドと日本は正反対だからこそ助け合える」
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インドの多様性はすごそう。 日本のような秩序だった社会ではないが、これからぐんぐん伸びてくるのはまちがいない。
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読んで思い出したけれど、著者とは共通の知人がいる。インド人なのにココイチのカレーが好きらしい。この本だって始めから日本語で書かれているみたいだし、とても驚かされました。導入部で触れている「インドは29の州からなる」というのと、「ヨーロッパには28の国々がある」という対比はとても面...
読んで思い出したけれど、著者とは共通の知人がいる。インド人なのにココイチのカレーが好きらしい。この本だって始めから日本語で書かれているみたいだし、とても驚かされました。導入部で触れている「インドは29の州からなる」というのと、「ヨーロッパには28の国々がある」という対比はとても面白い。何事にもスケールの違う大国なんだなと思わされた。日本的に考えると、成金趣味だとか、下品な振る舞いに思われがちだけれど、金持ちが金持ちらしく振舞わないと何かとチャンスを逃したり、まともに扱って貰えないというのも興味深かった。
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マイクロソフトCEOをはじめ、世界的組織の上層部など所謂グローバル人材を輩出するインドについて、インド人コンサルが叙述。実際にグローバル人材を出すインドがテーマということもあり、日本のグローバル人材論よりも非常に実際的で、明確な説明で話を進める。 言ってしまえば英語力と理系知識、...
マイクロソフトCEOをはじめ、世界的組織の上層部など所謂グローバル人材を輩出するインドについて、インド人コンサルが叙述。実際にグローバル人材を出すインドがテーマということもあり、日本のグローバル人材論よりも非常に実際的で、明確な説明で話を進める。 言ってしまえば英語力と理系知識、そこに推進力となるハングリー精神がグローバル人材を輩出する要素の肝だとは思う。しかしながら教育や汚職、カーストといった切り口から、それらがインドの中でどのように蠢いているか述べており、読み物としても面白かった。
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