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紙の月 の商品レビュー

3.7

578件のお客様レビュー

  1. 5つ

    93

  2. 4つ

    220

  3. 3つ

    173

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

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2024/06/03

前に銀行で働いてたから、お金を扱う仕事をしていた身としては物凄く背中がぞわっとするお話でした。 角田さんの文章は私にとって凄く読みやすいので、読んでいる間にいつも角田さんの本を読んでる事を忘れてしまう。 お金で何もかも解決できると思いたくないなぁ。 地に足つけて日々の暮らしをしっ...

前に銀行で働いてたから、お金を扱う仕事をしていた身としては物凄く背中がぞわっとするお話でした。 角田さんの文章は私にとって凄く読みやすいので、読んでいる間にいつも角田さんの本を読んでる事を忘れてしまう。 お金で何もかも解決できると思いたくないなぁ。 地に足つけて日々の暮らしをしっかり生きて、たまーに贅沢しながら年をとりたいな。

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2024/05/27

面白かった。終始ハラハラしてしまった。 毎日ではないけど、何かに満たされない気持ちは凄くわかる。 横領はよくないことは分かってるけど、何故か応援してしまっている自分がいた。 色々と考えさせられたけど、読んで良かった。

Posted byブクログ

2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新しい読後感。絶望感とゆうか人間の愚かさとか弱さみたいなものを感じた。とりあえずどこまでも暗すぎて笑う。気分が落ちてる人には絶対おすすめしない。こういう読後感は初めてだったけど個人的にあんまり好きじゃなかった。 なんてゆうかどこまでも救われない主人公がどんどん破滅に向かって突っ走っていく様がもうやるせなさすぎて読んでてあららららって声に出したくなる。 こんな暗ーい話どんな映画になってるのか見たくないけど結構気になる。 お金って怖い。人を変えちゃうもんね、色んな意味で。

Posted byブクログ

2024/04/22

映画を先見てたので内容わかりつつ読みながらもやっぱりハラハラして怖かった。 自分を形成する何かが今の自分になったわけではなくて、最終的にどの選択でも今の自分になっただろう的な部分がよかった。 あとやっぱり罪を犯すのはしんどいから、助けてってなるよね。

Posted byブクログ

2024/04/16

■映画→小説の順で読みました。 映画をみたけど、アラフォーが大学生に恋する?過程がどうしても雑すぎて理解できず、原作を読みました。 ストーリーはスリリングで面白く(面白いと言っていいのか分かりませんが)、原作では主人公の梨花視点からだけでなく、梨花に関わったことのある人たち視...

■映画→小説の順で読みました。 映画をみたけど、アラフォーが大学生に恋する?過程がどうしても雑すぎて理解できず、原作を読みました。 ストーリーはスリリングで面白く(面白いと言っていいのか分かりませんが)、原作では主人公の梨花視点からだけでなく、梨花に関わったことのある人たち視点の展開があるのが映画とは違い、読みごたえがありました。 ただ、読み終わっても共感できる点はなく、こんなに価値観の違うつまらない夫なら、さっさと離婚した方が勝ちなんじゃないかと思いました。 銀行で働ける能力もあるし、なにが問題だったのだろう? 欠点をあげるとすれば、自分も他人も本当に大事に扱えてないことかな…。お金は生きていくために必要だけど、労働の対価であって何でも使えば幸せになるわけではない。

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2024/04/08

対岸の彼女がおもしろくて、2冊目の角田光代。 なんで今まで読んでなかったんだろうと思える大御所の作家さん。今知ることができて良かった。 この小説も良かった。 1人1人の描写がとにかくリアル。自分はこんなことに絶対ならないと思っているけど、一歩踏み外したら同じことになるかもしれな...

対岸の彼女がおもしろくて、2冊目の角田光代。 なんで今まで読んでなかったんだろうと思える大御所の作家さん。今知ることができて良かった。 この小説も良かった。 1人1人の描写がとにかくリアル。自分はこんなことに絶対ならないと思っているけど、一歩踏み外したら同じことになるかもしれないと怖くなった。

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2024/03/31

女性としてきっと誰もが共感できる部分がある作品だと思う。 私自身も大人になり、周りも持っているから、自分で働いたお金だしという理由をつけて学生時代のアルバイト代では到底買えなかった化粧品やブランド物を多く買うようになってしまった。 浪費分を生活費で節約するわけでもなくなっていると...

女性としてきっと誰もが共感できる部分がある作品だと思う。 私自身も大人になり、周りも持っているから、自分で働いたお金だしという理由をつけて学生時代のアルバイト代では到底買えなかった化粧品やブランド物を多く買うようになってしまった。 浪費分を生活費で節約するわけでもなくなっているところがある。 自分も気をつけなければ...と教訓になった。

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2024/03/30

何時横領が露見してしまうのか、終始ハラハラだった。何回も読むの辞めたいと思った!(いい意味で。)梨花の横領に対しての罪悪感や危機感などと言った感情の欠如が余計そうさせていたと思う。それに対して、不意に訪れる焦燥がこっちまで伝わってくる程えぐい。あとタイ行ってみたくなった。総じて最...

何時横領が露見してしまうのか、終始ハラハラだった。何回も読むの辞めたいと思った!(いい意味で。)梨花の横領に対しての罪悪感や危機感などと言った感情の欠如が余計そうさせていたと思う。それに対して、不意に訪れる焦燥がこっちまで伝わってくる程えぐい。あとタイ行ってみたくなった。総じて最高。

Posted byブクログ

2024/03/30

主人公が犯罪を犯すまでのちょっとしたきっかけや心の動き、というか心のか叫びが聞こえてきそうなくらいに表現が伝わりやすく描かれています。 ただ、同著者の八日目の蝉(この作品を読んだあとしばらく他の本を読んでも気持ちが切り替えれなかった)と比べてしまうと感情移入まではしなかったかな。

Posted byブクログ

2024/03/28

痺れた。 “一億円もの横領”と聞くと、その犯人は新聞やテレビを隔てた向こう側に思えるけれど、そうではない。 丁寧に描かれた物語がずっしりと質量を持って胸に届いた。 主人公の梨花は少しずつ、ほんの小さなことの積み重ねで道を狂わしていく。その胸に抱く葛藤がこちらにも伝播してくるよう...

痺れた。 “一億円もの横領”と聞くと、その犯人は新聞やテレビを隔てた向こう側に思えるけれど、そうではない。 丁寧に描かれた物語がずっしりと質量を持って胸に届いた。 主人公の梨花は少しずつ、ほんの小さなことの積み重ねで道を狂わしていく。その胸に抱く葛藤がこちらにも伝播してくるようだった。 自分はそうはならない、とは言い切れない。 梨花の中の何かが自分の中にもあるのだと、ひやりとした。 ☆4.2

Posted byブクログ