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ずる の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

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2024/08/11

なぜ不正をするのかというあまり考えたことがなかったテーマ。実験を通じて、不正をしやすくなる状況を探り当てていた。実験と要素の描写がずっと続き途中飽きそうだった。また結果も自分に照らすと納得できるものとそうでないものがあると思った。ただ行動経済学のアプローチを学べた点で読んだ価値が...

なぜ不正をするのかというあまり考えたことがなかったテーマ。実験を通じて、不正をしやすくなる状況を探り当てていた。実験と要素の描写がずっと続き途中飽きそうだった。また結果も自分に照らすと納得できるものとそうでないものがあると思った。ただ行動経済学のアプローチを学べた点で読んだ価値があると思う。

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2023/05/26

「ずる」をする人の心理を科学的検証を元に解き明かしていく内容の本で、とても興味深く面白かったです。 自分の経験からも「確かにそうだなー!」と思う話もあり、グイグイ読めました! ぜひぜひ読んでみて下さい。

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2022/05/07

私たちが持つ認知的柔軟性のおかげで、私たちはほんのちょっとだけごまかしをする分にはごまかしから利益を得ながら、自分も素晴らしい人物だと思い続けることができるのだ。この両者のバランスを取ろうとする行為こそが自分を正当化するプロセスであり、私たちが辻褄合わせ仮説と名付けたものの根幹な...

私たちが持つ認知的柔軟性のおかげで、私たちはほんのちょっとだけごまかしをする分にはごまかしから利益を得ながら、自分も素晴らしい人物だと思い続けることができるのだ。この両者のバランスを取ろうとする行為こそが自分を正当化するプロセスであり、私たちが辻褄合わせ仮説と名付けたものの根幹なのである。 合理的な人間は誘惑にさらされたらたまには食するべきだと考えることもできる。何故か?そうすれば消耗しすぎずに、次にやってくる誘惑を迎え撃つ力を温存できるからだ。 どうにでもなれ効果と言う観点から見ると、人はごまかしにかけてはダイエットととても似た方法で行動することがわかった。一旦自分のルールを破ると、自分の行動を抑えようと言う努力をずっと放棄しやすくなる。そしてそれ以降さらに不品行なことをする誘惑にとてもくしやすくなる。

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2022/03/31

人は合理的に見えてそうでもない。 辻褄を合わせて不正を働いてしまうかも。 これはだれしもに起こりうることなのかもしれない。 私にもあなたにも

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2021/11/13

人間の不合理さについて研究と執筆されてるダンアリエリーさんの3作目。本作は人間の不合理さの中でも特に「不正」に焦点を置いて書かれたものだった。仮説と研究結果が面白いのはもちろんなのだが、研究過程や実験内容といったところがストーリーとして描かれていて終始楽しむことができた。最後の妻...

人間の不合理さについて研究と執筆されてるダンアリエリーさんの3作目。本作は人間の不合理さの中でも特に「不正」に焦点を置いて書かれたものだった。仮説と研究結果が面白いのはもちろんなのだが、研究過程や実験内容といったところがストーリーとして描かれていて終始楽しむことができた。最後の妻へのメッセージのところでも本作内容に絡んだユーモアで笑わせてもらった。

Posted byブクログ

2021/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者ダン・アリエリーはイスラエル系の米国人で、デューク大で教鞭をとっている。イグ・ノーベル賞も受賞。人間の行動、心理、倫理規範などの連関についてこれまでのコンベンショナルな考え方を覆し新たな定式を提示する点が斬新であると感じました。 本書では人間が行う「ずる」に焦点が当てられています。 これまで一般的に考えられてきた「ずる」の定式は「合理的な犯罪モデル」SMORC(Simple Model Of Rational Crime)に従うとされてきました。これは、犯罪を犯す人が費用(罰や関連するデメリット)と便益(不正により得られたお金や快楽)を合理的に判断して犯罪(この場合は「ずる」)を犯すというもの。 もちろん筆者は、人間はそんなSMORCに基づいていないと主張します。じゃあ人はどうやって「ずる」をするのかということをあの手この手の実験を駆使して明らかにしつつ、その背景を類推しています。その結果出てきたテーゼを幾つか紹介しますと以下のようなものがありました。 ・現金から離れると不正を誘引する (他人の財布の現金は盗まないが、会社の備品は平気で盗む。電子マネーでの不正の方が不正を誘引する。-第二章) ・自分の行動が不正行為から離れると不正をしやすくなる (ゴルフでの実験。手でボールを動かすよりも、クラブでうっかり当たってしまう不正の方が多い。-第二章) ・医薬界や金融業界は顧客との利益相反が多く、意識的・無意識的にバイアスのかかる発言をする (多額の補助金を製薬会社から受け取る医師・医学部教授、高額なボーナスをぶら下げられる金融業界人 -第三章) ・消耗すると、欲求を抑える力・合理的な判断力が減退する (浮気癖のある人が、その気持ちを抑えることで疲弊し、合理的にはやるべきではない暴飲暴食に走る -第四章) こんな感じです。これ以外にも多種のケースで人が「ずる」をするパターンを調べています。「ずる」における人の心理や行動のバラエティの豊かさにちょっと感動しました。 ・・・ こうした人の癖は、単に読み物として面白いだけではなく、自分が意思決定をするときにもやはり役に立つと思いました。 本稿の内容が真実だとすると、現金から遠ざかったり、不正の現場から遠ざかると、不正をしがちということです。ネット決済がますます広がったり(現金から遠ざかる)、ネットでの申請・処理(現場から遠ざかる)とうっかりずるしたくなるのかもしれないと思いました。本作はそうした倫理の緩みに対する警句としても読めるのかもしれません。 とはいえ、そんなに人間が合理的ではないよっていうのがこの手の学問に通底する考えだと思いますので、私が合理的に倫理的でいられるかは定かではありませんが笑 人の行動、倫理等に興味の有るかたにはおすすめできる一作です。

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2021/06/07

Yentaというアプリで性格診断をしたらオススメの本に出てきて早速図書館でレンタル。 なぜ人はずるをするのか、ということをいろんな実証実験で検証している。 自分にストイックに、もったいない精神からくる利益相反も面白かったが、自分にとってなるほど、と思ったのはチームワークはお互いを...

Yentaというアプリで性格診断をしたらオススメの本に出てきて早速図書館でレンタル。 なぜ人はずるをするのか、ということをいろんな実証実験で検証している。 自分にストイックに、もったいない精神からくる利益相反も面白かったが、自分にとってなるほど、と思ったのはチームワークはお互いを高めることが目的、という逆説的気づきです。チームで作業するだけでは特に個人の成果と変わらないことから、依存的チームワークだと他人のための貢献という言い訳をしてしまう、というところが妙に腹に落ちた.仲間同士を庇い合い、チーム外の人間を蹴落とすのをよく見てきたのはそういうことか、と。

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2021/01/31

「ずる」に焦点を当てた行動経済学の本。 表紙に興味を惹かれて購入。 人間が「ずる」をする心理やそれを抑えるにはどうすれば良いかを多くの調査をもとに纏めている。 内容としては説明が少し長い印象を受けたが、我々がなぜ不正を行うのかが体系的に書かれているので、一度読む価値はあるのか...

「ずる」に焦点を当てた行動経済学の本。 表紙に興味を惹かれて購入。 人間が「ずる」をする心理やそれを抑えるにはどうすれば良いかを多くの調査をもとに纏めている。 内容としては説明が少し長い印象を受けたが、我々がなぜ不正を行うのかが体系的に書かれているので、一度読む価値はあるのかなと。ただ、冗長的に書かれている箇所があり読み進めるのに苦労したため星は3つにさせてもらいました。 要約としてこちらの記事がわかりやすかったです。 https://kakinotane177.hatenablog.com/entry/20130914/1379169000

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2020/12/18

つじつま合わせ係数という概念、面白い!普遍的で誰もが持つ係数。自己正当化係数やいい訳係数という表現もできる。作中ではエンロンの粉飾決算の例が紹介されているが、ヒトラーやポル・ポトなど独裁政権やダイエットの失敗までもこの係数で説明できることがあるのではないか。 ごまかしから得られ...

つじつま合わせ係数という概念、面白い!普遍的で誰もが持つ係数。自己正当化係数やいい訳係数という表現もできる。作中ではエンロンの粉飾決算の例が紹介されているが、ヒトラーやポル・ポトなど独裁政権やダイエットの失敗までもこの係数で説明できることがあるのではないか。 ごまかしから得られるものが、現金から離れれば離れるほど、ごまかしへの心理的障壁が低くなってしまう。 人は皆ごまかしから利益を得たい(合理的、経済学的動機づけ)が、一方で自分をすばらしい人間と思いたい(心理的動機づけ)。 人は何かの誓約書に署名すると、短期的にはより正直な姿勢を取る。 大多数の人がちょっとずつごまかしをする。文化的、社会的要因というよりも、人間の基本的な能力。 利益相反…ひいきにより、贔屓目になる。 意思力が減る→欲求の制限力が減る→正直さが減る。 誘惑にさらされると消耗する。身を委ねず、遠ざけるのが正解か。 にせものを偽物と認識して身に着けると、ごまかししやすくなる。道徳的な抑制力が弱まる。身なりは人を作る。 道徳的指針をリセットする社会的機構は多く存在する。カトリックの懺悔、ユダヤの贖罪の日、イスラムのラマダンなど。 軽妙な語り口で、読み進めやすい一冊。訳者も上手いのだろう。 人がごまかしを行うとき、発覚する確率やごまかしから得られる金額はごまかしに影響をあたえない。

Posted byブクログ

2020/11/30

ずる(不正・不正直)についてのみで1冊は長いと思っていたが、そんなことなかった。 ずるに影響すると考えられるさまざまな要因を、面白く解説してくれている。

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