カルニヴィア(2) の商品レビュー
今回も、過去の大戦に端を発した話となっているが、ページの大部分を拷問シーンが占めている。これが結構くどい。全体像から見ると誘拐事件は重要だけれども、拷問シーンにあれだけのページを割くのってどうなの? と思ってしまう。 歴史的事実をベースにした構成だが、あちこちに飛び火していくの...
今回も、過去の大戦に端を発した話となっているが、ページの大部分を拷問シーンが占めている。これが結構くどい。全体像から見ると誘拐事件は重要だけれども、拷問シーンにあれだけのページを割くのってどうなの? と思ってしまう。 歴史的事実をベースにした構成だが、あちこちに飛び火していくので、若干混乱したような。作中の、“真実はロシア人形のマトリョーシカ”という表現が一言で言い表している。複雑に入り組んだ展開だが、アプローチが冗長で、ラスト80頁ほどでバタバタ解決していくのがちょっと残念。事件とは無関係の、キャラクター同士の距離感の変化なんかが興味深く読めたので、次回に向けての収穫はこっちかな。 黒幕がくず野郎なので、立腹して読了した形になったが、よくよく考えればひどい話である。イタリアとアメリカの関係はよくわからないが、素人目で見るとアメリカの思惑に巻き込まれた格好のイタリアが気の毒に思える。お互いよかれと思って信念で行動してるんだけど、そのやり方が問題よね。こういうのも「いっちょかみ」って言うのかな。 第二部では完全に利用されただけのカルニヴィア。最終作ではもっと前面に出てくれることを期待します。
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のっけから、一体ふたりに何があったのかとドキドキしながら読み進め。まぁ理由は普通ですが。 2巻の方が好きかもです(おそらく恋愛絡みがなかったから…)。 そして女性登場人物のお洒落する描写が好き。
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