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パリの国連で夢を食う。 の商品レビュー

4.1

77件のお客様レビュー

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2024/07/28

国連で働くと言う、普通じゃできない事を簡単にやってのけ、更にソルボンヌ大学の先生までやってしまう強者。 相当優秀な人なんだろう。 しかし、思い通りに組織が動かない事が、退職の引き金になったのかあっさりと退職してしまう。 なんかもったいない話だなあと思うけど、こう言う人って何やって...

国連で働くと言う、普通じゃできない事を簡単にやってのけ、更にソルボンヌ大学の先生までやってしまう強者。 相当優秀な人なんだろう。 しかし、思い通りに組織が動かない事が、退職の引き金になったのかあっさりと退職してしまう。 なんかもったいない話だなあと思うけど、こう言う人って何やっても成功するのだろう。 せっかくだから、もう少し国連職員の仕事を詳しく知りたかったが、まあそれはどうでもいい事。 世の中には凄い人がいるもんだ。 別の著書も読んでみようと思った。

Posted byブクログ

2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5年半、パリの国連機関で働いた女性の体験記。 原田マハさんのリボルバーを読み、 もう一度パリに行きたーい!!と思いを募らせていたところ、本書に出会い拝読。 アリオさんは 自身のことを努力家ではないと言うが、野心に満ちていて何事も貪欲に取り組もうとする姿勢は才能だし、やはり努力家だと思う!! (特に、組織としての環境負荷把握プロジェクトの場面で面白そう!とすぐに手を挙げた場面は、 アリオさんらしいと思う) だから異国の地でも、すぐに人脈を広げ楽しむことができたんだろうな〜 そして国連での勤務を 憧れで終わらせず、実際に経験したからこそ 分かったことが沢山あり 自分が生涯いる場所はここではないという結論に 至ったのだろう。 パリの街の雰囲気もイメージできて良かった。 スクワットの存在も知らなかったし、 “サキーナの世界”では、バンリュー(郊外)について触れてあり考えさせられた。 いつかまたフランスに行くことがあれば 自分自身も異なるファインダーを通して 見れるようになっておきたいな。

Posted byブクログ

2024/04/13

「新田次郎文学賞を受賞した川内有緒が、パリと国連の5年半におよぶ体験をユーモラスに描いた、30代女性のライフストーリー」というのが本書の紹介である。パリの国連で勤務する川内さんがその時の様子を描いたものであり、それは本当に面白いが、そもそも川内さんご自身のキャリアがすごい。 日大...

「新田次郎文学賞を受賞した川内有緒が、パリと国連の5年半におよぶ体験をユーモラスに描いた、30代女性のライフストーリー」というのが本書の紹介である。パリの国連で勤務する川内さんがその時の様子を描いたものであり、それは本当に面白いが、そもそも川内さんご自身のキャリアがすごい。 日大芸術学部を卒業後、アメリカでマスターを取得、そのままアメリカのコンサル会社に勤務した後、日本に帰国、日本でシンクタンクに勤務。コンサル、シンクタンクでキャリアを積むが、ふとしたことからパリの国連機関に応募し、2000倍の競争率を突破して勤務することになる。その間、これもふとしたことから、パリの大学で教えることになったり、旅人として知り合い、バルセロナでサッカーライターとなった男性と結婚したりする。その時々でやりたいことを見つけ、それに真正面から取り組むのが川内さんの生き方だが、とにかくパワフルでエネルギーに満ち溢れた生き方をされていて、すごいと思った。本書の中で、パリに住む興味深い日本人にインタビューをし、それを文章にまとめる自分なりのプロジェクトについての描写があるが、それも「パリでメシを食う。」という文庫本になって出版されている。才能にも恵まれた人だ。 この「パリでメシを食う。」を始めとして、川内さんの他の著作も読んでみようと思った。

Posted byブクログ

2023/12/15

「そして、旅人は恋人になった」というフレーズにやられました。 川内さんの人間性が、すごく魅力的で、今回ランダムに三作目。 最後の写真を見て、このベンツ運転してたんだーって思わず拍手。チャーリーズエンジェルの例えも、なるほど納得でした。

Posted byブクログ

2023/12/08

読んでいて伝わってくる著者の川内さんの人柄が、懐が深く柔軟で、オープンだけど無神経さがなく、エネルギッシュで、とっても好感が持てるなと思った。 フランスで生きる日本人達や国連機関で働く人達(キャラが濃い!)、国連機関内部の様子などは面白くて興味深かったけれど、自分が人生や仕事に求...

読んでいて伝わってくる著者の川内さんの人柄が、懐が深く柔軟で、オープンだけど無神経さがなく、エネルギッシュで、とっても好感が持てるなと思った。 フランスで生きる日本人達や国連機関で働く人達(キャラが濃い!)、国連機関内部の様子などは面白くて興味深かったけれど、自分が人生や仕事に求めるものについての川内さんの悩みや惑いは私自身にも当てはまるところがあり、考えさせられた。 コロナ禍以降は自分が停滞しているように感じていて、でもまた何か動きたい・前に進みたいと考えていたのだけれど、この本を読んで力をもらえた気がする。読んで良かった一冊だし、今出会えたのも何かのご縁かもしれない。

Posted byブクログ

2023/10/29

とっても面白くて、徹夜して読みました。文章が上手で、ぐいぐい引き込む力がある。この著者のファンになりました。 著者の前向きでアクティブな海外生活を追体験して、 自分の人生やキャリアもちょっと振り返ったり、、。 個性溢れる同僚たちの描写は絶妙な表現力で、声に出して笑う部分も多かった...

とっても面白くて、徹夜して読みました。文章が上手で、ぐいぐい引き込む力がある。この著者のファンになりました。 著者の前向きでアクティブな海外生活を追体験して、 自分の人生やキャリアもちょっと振り返ったり、、。 個性溢れる同僚たちの描写は絶妙な表現力で、声に出して笑う部分も多かったです。 楽しくて、考えさせられる名著でした。

Posted byブクログ

2023/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の激務のコンサルト会社で働く女性が、国連の職員に採用されてパリで働く話。 そんなにホイホイと身軽に海外で働ける?と思ったらこの女性、大学卒業後アメリカの大学院で修士号を取得。英語だけでなくスペイン語も使える!というすごい人だった。文章も読みやすいし、巻末の写真はなかなか美人だし、自分の気持ちに正直でエネルギッシュで卑屈なところがなくて素敵な人。と、同時に学費は相当出してもらっただろう、とか帰省の時に垣間見える親子関係が良くて羨ましい、とも思ってしまった。自分だったら事後報告で「結婚したよ」ではとても済まないと思う。 国連でのエピソードがたくさん語られていて面白い。同僚や仲良くなった人たちがどんどん転職してしまうのを見ると、海外と日本の違いを感じた。(しっかり最初から最後まで登場するのは上司のミローシュくらいかな?) そして主人公も最後は国連を去る。ドロドロしたところがなく、爽やかな本だった。

Posted byブクログ

2023/02/10

仕事ってなんだろう?と思わせる本。国連という組織がこんなにも硬直化しているとは知らなかったし、でもそれは多くの国の利害が対立する中の仕事ゆえに仕方がない面もあるという事も知らなかった。 なかなか就くことができない仕事だし、福利厚生は申し分なし。身分は保証されていて、年金もたくさん...

仕事ってなんだろう?と思わせる本。国連という組織がこんなにも硬直化しているとは知らなかったし、でもそれは多くの国の利害が対立する中の仕事ゆえに仕方がない面もあるという事も知らなかった。 なかなか就くことができない仕事だし、福利厚生は申し分なし。身分は保証されていて、年金もたくさんもらえるのに、何が不満なのかと思えるが、著者にとってはもっと自由に行きたいところに行ってしたいことをし、文筆業で身を立ててい きたかったのだろう。 パリという街に住むということの魅力も多く書かれている。 多くの発見があった。

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2023/01/24

パリの国連で働いている間のエッセイ。 国連はもっと自由な感じかと思ったら、お役所のようなお堅い組織だった。職員の国籍の比率が決まっていたり、予算が2年ごとで決まっていたりするからしょうがないんだけど、優秀な人がたくさんいるだろうからもっと柔軟に働けるといいのにな~と思ってしまう。...

パリの国連で働いている間のエッセイ。 国連はもっと自由な感じかと思ったら、お役所のようなお堅い組織だった。職員の国籍の比率が決まっていたり、予算が2年ごとで決まっていたりするからしょうがないんだけど、優秀な人がたくさんいるだろうからもっと柔軟に働けるといいのにな~と思ってしまう。 でも、多様な国籍、文化の人を受け入れる土壌のある組織という側面もある。 パリに住んでいる人の暮らしが垣間見られて、旅行記にはない楽しさがあった。 著者は自分のことを行き当たりばったりでそんなに立派ではないと謙遜しているが、頭もよく、たくましく、コミュニケーション能力もあって、うらやましい!!そんな著者でも悩みに悩んで、自分に正直に生きるために安定した国連職員という肩書きを捨てて、新たな一歩を踏み出すのは勇気がいること。そんな勇気をくれたのは、パリでの暮らしやパリで出会った人の影響だと思った。 こんなふうに私も自分の人生を自分軸で生きられるようになりたいな~。

Posted byブクログ

2024/07/14

爽快な前向きな気持ちになれるエッセイでした。 「行き当たりばったりで生きてきた」と書いている箇所がありましたが、こんな波瀾万丈な行き当たりばったりをこなせるなんて凄すぎます・・。 国連に勤めるというとどこかお堅いイメージがあったけれど、いろんな人がいて、国連に勤めるような優秀...

爽快な前向きな気持ちになれるエッセイでした。 「行き当たりばったりで生きてきた」と書いている箇所がありましたが、こんな波瀾万丈な行き当たりばったりをこなせるなんて凄すぎます・・。 国連に勤めるというとどこかお堅いイメージがあったけれど、いろんな人がいて、国連に勤めるような優秀な人たちも生身の人間なんだな〜とくすっと笑ってしまうエピソードがたくさん! どんなに自分と違う人生を送っている人であっても、川内さんの言葉を通すと身近に感じられる。 言葉の役割って大きいなと思いました。

Posted byブクログ