荒野の胃袋 の商品レビュー
食べ物を美味しそうに描く作家はたくさんいるけれど、中でも井上荒野がピカイチだと思う。あ、私の知りうる限りですが。 そんな井上さんの食にまつわるエッセイ集だもの、間違いない! どれもこれも美味しいものでいっぱいで読んでいて幸せになる。 庶民的なものから本格的なものまで食べ物に対する...
食べ物を美味しそうに描く作家はたくさんいるけれど、中でも井上荒野がピカイチだと思う。あ、私の知りうる限りですが。 そんな井上さんの食にまつわるエッセイ集だもの、間違いない! どれもこれも美味しいものでいっぱいで読んでいて幸せになる。 庶民的なものから本格的なものまで食べ物に対する貪欲さが隠しきれない感じがなんとも井上さんらしい。 それにしても井上さんの一家はグルメだなとつくづく感じた。 父である井上光晴氏が健啖家だったのに加え、母の料理への探求心が家庭での食事を豊かなものにし井上さんの素地をしっかりと形成したんでしょう。 思わず夫に聞いてしまった。 「ねえ、子供の頃家でミネストローネなんて出てきた?生パスタは?」 齢80歳を超える井上さんのお母様、ずいぶんハイカラだな。 しかも家族で新宿のロシア料理店へ行く日常なんて! 田舎もんには考えられませんな。 50に渡るエッセイには四季折々の様々な食べ物が出てくるが、冒頭のエッセイはお弁当がテーマ。 家にある簡単なものでお弁当を作って四季の移ろいを感じながら外で食べることが好きだと言う井上さん。 おりしも図書館の帰りみち、我が街の小高い丘の上にある公園によってお弁当を食べた。 そこで広げたこの本。 うんうん、分かる。外で食べるって美味しいよねと嬉しくなった。 グルメな井上さんの足元にも及ばないけれど、食いしん坊と言う点では負けない自信がある私。 素敵なイラストとともに井上さんの文章を堪能と言いたいところだけれど、お腹がすきますこの本を読むと・・・。
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荒野さんの描く食は本当に魅力的。中でもキャベツ炒めに愛を捧ぐとか好きだったなー。そんな井上家のエッセイや、レシピものった、とっても美味しそうな本です。 サクサクっと読めるんだけど、ひとつひとつのショートストーリーを読みながらそれらの食を思い浮かべるととても幸福な気分に!
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食エッセイ。 井上荒野さんは、最近読み始めて大好きになった方。今回エッセイは初めて。私的に阿川さんから続いた件も、ちゃんと解決。あの絶滅危惧種はエッグベーカーというそう。調べたの。そのままの名前。いつか買う物リストに追加決定。 イラストもほっこりで可愛いし、レシピも載ってるので...
食エッセイ。 井上荒野さんは、最近読み始めて大好きになった方。今回エッセイは初めて。私的に阿川さんから続いた件も、ちゃんと解決。あの絶滅危惧種はエッグベーカーというそう。調べたの。そのままの名前。いつか買う物リストに追加決定。 イラストもほっこりで可愛いし、レシピも載ってるので作ってみたい物が満載の素敵本。 黒豆が食べたくなっちゃった…おせちまで待ちます。
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