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伽藍堂の殺人 の商品レビュー

3.3

16件のお客様レビュー

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2019/08/11

数学談議とそうでない部分に込められた伏線のバランスや質は良く、トリックの大枠は壮大で面白い。 結末の煮え切らなさや、トリックの非現実さがマイナス。

Posted byブクログ

2019/06/14

シリーズ4作目。人によっては嫌うであろう数学の薀蓄がトリックと無関係でないこともあって私は結構好きです。もうこの方のトリックは実現はどうなの?って形が多くて想像ができません。でも机上の空論を振りかざすのも味だと思うし、楽しんできました。今回はシリーズ通じて明らかにされるべき過去の...

シリーズ4作目。人によっては嫌うであろう数学の薀蓄がトリックと無関係でないこともあって私は結構好きです。もうこの方のトリックは実現はどうなの?って形が多くて想像ができません。でも机上の空論を振りかざすのも味だと思うし、楽しんできました。今回はシリーズ通じて明らかにされるべき過去の事件や繋がりについて転換期に来ているようなのですが…ラスト、百合子によって指摘されたことにはそちらの方向に話が行くとは想像していなかったので唖然としました。ここまで楽しんで読んできたけれど今後続けて読むかはちょっと考えます。

Posted byブクログ

2018/05/27

堂シリーズ、第4弾。 数学の話は相変わらず全く理解できないけど、シチュエーションは好き。 トリックが壮大すぎてピンとこないのがちょっと残念。 しかも、今回の結末は…。 ちょっとルール違反なんじゃ? ま、次作以降で、何らかの解明はあるんだろうけど。

Posted byブクログ

2016/05/09

容紹介 メフィスト賞受賞シリーズ、早くも第四弾! 警察庁キャリアの宮司司は、大学院生の妹・百合子とともに 宗教施設として使われた、二つの館が佇む島――伽藍島を訪れる。 島には、数学界史上最大の難問・リーマン予想の解法を求め、 天才・善知鳥神や、放浪の数学者・十和田只人も招待され...

容紹介 メフィスト賞受賞シリーズ、早くも第四弾! 警察庁キャリアの宮司司は、大学院生の妹・百合子とともに 宗教施設として使われた、二つの館が佇む島――伽藍島を訪れる。 島には、数学界史上最大の難問・リーマン予想の解法を求め、 天才・善知鳥神や、放浪の数学者・十和田只人も招待されていた。 不吉な予感を覚える司をあざ笑うかのように、講演会直後、 招かれた数学者が姿を消し、死体となって発見される。 だが、その死体は、瞬間移動したとしか思われず……? 張り巡らされた謎が一点に収束を始める、シリーズの極点

Posted byブクログ

2015/06/27

『遠慮することはない。語るべきものの内には、常にいくばくかの逸脱が含まれてこそ価値がある。 そもそもまったく逸脱のない論旨には、それが常識だろが、非常識だろうが、人に伝えるべきことが論理的に存在し得ない。 それこそ、『青は青い』というように、トートロジーしかなり得ないからだ。...

『遠慮することはない。語るべきものの内には、常にいくばくかの逸脱が含まれてこそ価値がある。 そもそもまったく逸脱のない論旨には、それが常識だろが、非常識だろうが、人に伝えるべきことが論理的に存在し得ない。 それこそ、『青は青い』というように、トートロジーしかなり得ないからだ。だとすれば、あえて話をするほどのものではない、という結論にしかなり得ない。 したがって、そこに逸脱があればこそ、すなわち荒唐無稽さがあればこそ、それは語り得るだけの価値を持つということになるのだ。』 今回も物凄いトリックだった。いろいろ超越してる。

Posted byブクログ

2015/02/17

トリックが相変わらず大掛かりですごいですね。今回のラストは推理小説としていいのかな。本格だと思ってたけど、ドンドンずれて行く気がする。

Posted byブクログ

2015/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・バナッハ=タルスキパラドックス  中身の詰まった球体Kが「ひとつ」ある。この球を、適当に有限個に分割し、再び寄せ集めることによって、球体Kを「二つ」つくることができる。  一見しただけで明らかに間違っている。しかし、数学的には誤謬が無く、論理的にも問題が無い。  数学科の研究室に所属している宮司百合子のもとに一通の招待状が届いた。  その招待状はリーマン予想の最先端を研究する学者に向けられた講演会だった。  しかし、その会場は絶海の孤島で行われるという。  そして向かった先、伽藍島へ行くのだが招かれざる兄、警視正の司もついてくる。  その島は、とある宗教団体が保有する島だった。教団の名前は「BT教団」正式名称をバナッハ=タルスキ秘数教団といった。  客の中には放浪数学者の十和田に、超越者の善知鳥神も招かれていた。  リーマン予想の最先端の解法について、二人の数学者が講演した。そして、宿泊所に戻るとその二人が戻ってこない。  会場へと戻った参加者が見たものは、マイクスタンドに串刺しになった二人の死体だった。  伽堂と藍堂の二つの正方体の公園会場、そしてその二つを繋ぐ桟橋と伽藍島の形状。  宮司のアイデアをもとに、十和田が宣言する。 「さて、始めようか、講義を」  というわけで堂シリーズ四巻目、シリーズ一貫して建築物にトリックがひそまれている。  物語の序盤で建築物の構造が示され、それをもとに読者は理解しなければならない。  そしてもう一つの鍵が、バナッハ=タルスキパラドックス。一つのものが二つになる。そのパラドックスのどこに誤謬があるのか。  十和田の解法に、論理的には間違いがないが読者は疑問を感じるだろう。  その違和感がラストにつながる。

Posted byブクログ

2015/02/04

ここに来て思いきったことをしてきているが、この先のビジョンがどのくらいあるのか興味深い。トリックが若干大味化しているのも多少気になるかな。

Posted byブクログ

2014/11/06

シリーズ4作目。今回も登場するトリッキーな仕掛けのある建物。数学的云々はやはりよくわからない(苦笑)のですが。またしてもスケールの大きな仕掛けには「おおっ!」と驚かされました。 そしてシリーズとしてのクライマックスに繋がりそうなとんでもない事象が……いったいどうなるんでしょう。次...

シリーズ4作目。今回も登場するトリッキーな仕掛けのある建物。数学的云々はやはりよくわからない(苦笑)のですが。またしてもスケールの大きな仕掛けには「おおっ!」と驚かされました。 そしてシリーズとしてのクライマックスに繋がりそうなとんでもない事象が……いったいどうなるんでしょう。次作が気になります。

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2014/10/17

いい意味でも悪い意味でもいつも通り。 不可能犯罪に見えた殺人が建物トリックによって明かされる。 ただ、こうも建物の構造を踏襲してくるとトリックになんとなく検討がついちゃうというか… はやにえの図を見た瞬間「あっ…」ってなっちゃうよね。 ただラストの展開にはやられたよ… これが今...

いい意味でも悪い意味でもいつも通り。 不可能犯罪に見えた殺人が建物トリックによって明かされる。 ただ、こうも建物の構造を踏襲してくるとトリックになんとなく検討がついちゃうというか… はやにえの図を見た瞬間「あっ…」ってなっちゃうよね。 ただラストの展開にはやられたよ… これが今後にどう作用するのか… 次作も読んじゃうんだろうなぁ… なんだかんだで好きなんだよなぁ…

Posted byブクログ