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ボビー・フィッシャーを探して の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2016/04/09

チェスの天才少年といわれ、IMになりその後引退して違う道に進んだジョシュ・ウェエイツキンの父親の手記。 映画化もされている。映画のほうでは子供のほうにスポットライトがあてられているが、原作は父親の目から見た子供とのチェス漬けの日々の思い出の手記といった感じ。個人的には映画の話より...

チェスの天才少年といわれ、IMになりその後引退して違う道に進んだジョシュ・ウェエイツキンの父親の手記。 映画化もされている。映画のほうでは子供のほうにスポットライトがあてられているが、原作は父親の目から見た子供とのチェス漬けの日々の思い出の手記といった感じ。個人的には映画の話よりもこの原作の話のほうが好き。

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2018/10/19

160227 中央図書館 ステージ・パパの正直な告解? 子供に期待をかける心理は、わからなくもないが、息苦しい。

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2016/02/07

チェスには詳しくないですが、この親子関係は興味ぶかいです。親にとって子はスペシャルなもので、かつ子供が特別な才能を発揮した場合には、特別な高揚感、幸せ、期待をもってしまうのは自然だと思います。 そこで、どうするかですよね。子供の才能を伸ばすのは親の努めではあるけど、それは子供の幸...

チェスには詳しくないですが、この親子関係は興味ぶかいです。親にとって子はスペシャルなもので、かつ子供が特別な才能を発揮した場合には、特別な高揚感、幸せ、期待をもってしまうのは自然だと思います。 そこで、どうするかですよね。子供の才能を伸ばすのは親の努めではあるけど、それは子供の幸せのためであり、親の幸せのためであってはいけない。親にとって幸せとは、子供の幸せなのだから。 そーいった主題の脇にあるのはチェスの世界であり、その得意な知的ゲームの世界は魅力的である。そしてボビー・フィッシャー。次は「完全なるチェス」を読んでみます。

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2015/01/05

アメリカの天才チェス少年ジョシュ・ウェイツキンの2年間をその父親が記した本.映画化もされたらしい.面白い部分は多々ある.アメリカのチェス界には常にボビー・フィッシャーの影がつきまとうこともわかった.しかし,読後に思ったのは,「なぜ今ごろになって翻訳が出版されたのか?」である.ソ連...

アメリカの天才チェス少年ジョシュ・ウェイツキンの2年間をその父親が記した本.映画化もされたらしい.面白い部分は多々ある.アメリカのチェス界には常にボビー・フィッシャーの影がつきまとうこともわかった.しかし,読後に思ったのは,「なぜ今ごろになって翻訳が出版されたのか?」である.ソ連は崩壊しているし,ジョシュはすっかり大人になっている.

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2014/12/19

ボビー・フィッシャーのドキュメンタリーを見て、この伝説のチェスプレイヤーに興味があった。この本のタイトルを見た時、ボビー・フィッシャーに関する本と思っていたが、内容は著者の自慢の息子がチェスプレイヤーとして成長する姿を追ったノンフィクションで、期待したものとは多少違っていたけれど...

ボビー・フィッシャーのドキュメンタリーを見て、この伝説のチェスプレイヤーに興味があった。この本のタイトルを見た時、ボビー・フィッシャーに関する本と思っていたが、内容は著者の自慢の息子がチェスプレイヤーとして成長する姿を追ったノンフィクションで、期待したものとは多少違っていたけれどとても面白く読めた。著者の息子ジョッシュは6歳でチェスを始め、わずかな期間で同年代や年上の子供は勿論、やがて父親や大人の棋士達に勝てるほど強くなる。 著者は息子の能力に惚れ込み、コーチをつけてトレーニングをさせ、海外に遠征し、学童チェス大会に参加して実戦経験を積ませる。幾多の挫折を経て、学童の全米大会に出場する。 70年代の冷戦の時代に、米ソはチェス競技で国家の威信を賭けて戦った。ボビー・フィッシャーは世界チャンピオンになったアメリカの伝説の英雄であり、当時のチェス人気を背負っていた。チェス好きの親は子供にチェスを教え、未来のボビー・フィッシャーになることを期待する。息子に惚れ込んだ著者も同じ「親バカ」としか思えなかったけれど、それは子供を持つ親に共通する感情なのだろう。この本の大半は、アメリカのチェス環境と息子に対する想いが綴られたものだが、遠征で訪れたソ連については、社会環境、チェス教育の仕組み、アメリカのチェス棋士の環境の違い(アメリカのチェス棋士は不遇で比較にならない)、ソ連の伝説のプレイヤーの過去と現在(と言っても80年代の状況だが)やボビー・フィッシャーのプレイなど、著者の体験やエピソードが多く語られていて興味深かった。 チェスの世界でも戦略や定跡に名前があるのだが、チェスの場面で出てくる用語の意味が判らなくて、いま一つイメージが湧かない部分があった。事前にチェスの予備知識(駒の名前や動き)を知っておいたほうがより楽しめると思う。ゲームには興味が無い自分だが、この本を読んで少しだけチェスをやってみたくなった。

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2014/11/17

幼い息子にチェスの才能を見出した著者がチェス教師とともに息子がチャンピオンになることを夢見る。そして、当人や周囲の人間が様々な葛藤の中で生きる姿を描いている。 1988年に米国で出版され、登場人物もすべて実名というドキュメンタリーであるが、なぜ、今翻訳が出たのだろうか。当然ながら...

幼い息子にチェスの才能を見出した著者がチェス教師とともに息子がチャンピオンになることを夢見る。そして、当人や周囲の人間が様々な葛藤の中で生きる姿を描いている。 1988年に米国で出版され、登場人物もすべて実名というドキュメンタリーであるが、なぜ、今翻訳が出たのだろうか。当然ながら、執筆時と現在では20年以上の時間差がある。登場人物のその後は、訳者のあとがきに少し記されている。 それでも、本書は面白かったし、読む価値があった。なぜなら、親の子どもへの期待であるとか、ときにそれが昂じて子どもをダメにしそうになったり、親が反省してありのままの子どもを愛そうとするといった親子関係は、時代、地域、子どもに期待する分野を問わず、普遍的なものであり、そのことが本書を通じて再確認できるからだ。その意味では、例えば、難関校に挑む受験生の親などが読むと、受験生の親向けのノウハウ本などよりも得るものがあるように思う。ちょっと長いのが難点だが。

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2014/09/19

映画も面白かったが、この原作のほうが映画を上回る面白さ。映画のほうは少年のチェスを通した友情や成長にフォーカスしていたが、原作本はチェスというジャンルに関するルポルタージュになっている。若島正氏の翻訳本というだけで5つ星。サインがほしい。 全編読み終わったあとの訳者あとがきがまた...

映画も面白かったが、この原作のほうが映画を上回る面白さ。映画のほうは少年のチェスを通した友情や成長にフォーカスしていたが、原作本はチェスというジャンルに関するルポルタージュになっている。若島正氏の翻訳本というだけで5つ星。サインがほしい。 全編読み終わったあとの訳者あとがきがまたいい。

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