キング誕生 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
IWGPというだけで、懐かしくなってしまうのだが、今回は青春編でマコトとタカシの高校時代、しかも「キング誕生」ときた。これにはもう、書店で手に取ったときからどきどき…。好きな人の過去を、そっと覗き見るかのようなときめきを覚えた。 相変わらずのマコトの独特な語り口調、何が起こるのか最初に知らされてしまい、それはやめてよと思いつつ引き込まれていく。 氷のキングになる前のタカシには、確かに都立高校に通ういち男子生徒という、笑顔と泣き顔の時代があったのだ。ほとんどもう、子どもを見守る親の気持ちで読んでしまった。 余談になるが、作者はコピーライターをしていただけあって、タイトルや登場人物のたて方が上手い。中でもこのシリーズは、デビュー作のシリーズということもあり、どのキャラクターも際立っていて、愉快なほど生き生きと踊っている。作者自身も、楽しんで書いている様子がうかがえる。
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マコトの語り口調で一気にIWGPの世界へ引き込まれる心地よさ。タイトルそのまま崇が池袋のキングになるまでのストーリー。のんびりと少しずつ読むなんて無理な話。あっという間に読了。
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IWGPが一段落してその次の作品。これはズルイ。タイトル見ただけで即購入決定じゃないですか!(まあほかの話でも買うと思うけど)何のかんの言ってIWGPってマコトとタカシの話だなあって思います。ハードとソフトの両面で池袋の街を見守っている感じが。 というわけでいかにタカシがキングに...
IWGPが一段落してその次の作品。これはズルイ。タイトル見ただけで即購入決定じゃないですか!(まあほかの話でも買うと思うけど)何のかんの言ってIWGPってマコトとタカシの話だなあって思います。ハードとソフトの両面で池袋の街を見守っている感じが。 というわけでいかにタカシがキングになったかということとマコトがいかにタカシの家族にタカシの事を託されていたのかっていうような話でした。まあお互い嫌なことも楽しいことも一緒にいられる友達がいてよかったね、とその一言に尽きる気がします。面白かった!次、きっとあると信じて、楽しみにしてます。ハイ。
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タカシが笑ってる。タカシがしゃべってる。初々しいタカシの姿にドキドキしてしまう。 氷のキングになる前の、まだやわらかいタカシがここにいる。 マコトの語り口調は、ちゃんと「17才」になっているのがすごい。マコトはずっとマコトなんだけど、最近出た「憎悪のパレード」ではそれなりに年齢を...
タカシが笑ってる。タカシがしゃべってる。初々しいタカシの姿にドキドキしてしまう。 氷のキングになる前の、まだやわらかいタカシがここにいる。 マコトの語り口調は、ちゃんと「17才」になっているのがすごい。マコトはずっとマコトなんだけど、最近出た「憎悪のパレード」ではそれなりに年齢を重ねた口調になっているのだ。 このお話の面白さは、解説で辻村深月さんが熱く語ってくれている。 前日譚というのはワクワクするものだと思う。 そして、それを読むと、もう一度シリーズ作品を全部最初から読み返したくなってしまう。 若き日(といってもたいして変わらないけど)のマコトとタカシの姿を知ってから、再び全作品を追いかけたら、またきっと違う景色が、心情が見えてくるような気がする。
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